人の人生のすべてをつかさどる支配者、管理者というのは、実は自分自身の心なのです。その心が、まったく役に立たないほど弱々しかったり、とんでもなく汚れていたりしたら、どうなるでしょうか。支配者あるいは管理者が、さらに言い換えれば創造者がこの調子なら、願望を叶えることは、針の穴にラクダを通すより何百倍も難しいことでしょう。ブッダはこのように答えます。心を鍛えなさい。(アルボムッレ・スマナサーラ)
PDFA習慣術の徳本昌大です。
私は多くの書籍を読むことで、マインドフルネスの価値を知り
これを実践することで、心の平穏を手に入れました。
いつもイライラしていた自分が、瞑想を習慣化することで
心を鍛えることができ、人生が1年前よりはるかに楽しくなったのです。
そんな中、自分を変える気づきの瞑想法を読み始めたのですが
ブッダの専門家の著者アルボムッレ・スマナサーラが
瞑想の効果をわかりやすく解説しています。
本書によって、心と身体の関係をしっかりと整理できました。
私たちはいつも身体に気持ちをフォーカスしがちですが
実は、本当に意識しなければいけないのは自分の「心」なのです。
この心のトレーニングの方法を知り
実践することで、私たちは幸せになれるのです。
ブッダの瞑想は、身体をトレーニングして病気に負けない体力をつけるように、心をトレーニングして、ストレスやトラブルに負けない 「心の力」を育てる方法なのです。生きることを楽にする心のエネルギー、前向きに気持ちよく生きる力を育て、心の中のもやもやを取り去る方法です。私たちは「心」が落ち込んでしまったら「身体」も病気になるでしょう?精神的にストレスがたまると、「身体」にも異変が出てきます。
頑張っているときには、私たちは風邪ひとつひきませんが
仕事が終わった途端に気が緩むと病気になったりします。
何かひとつの不幸な出来事に遭遇すると、心がダメになり
次から次へと不幸が押し寄せるようになります。
失敗が続くと気持ちが一気に落ち込んでしまい
その次にやることもうまくいかなくなってしまうのです。
この嫌な状態をブッダの瞑想が救ってくれます。
私たちは心を鍛えることで、いつでも幸せな気分を味わえるようになります。
そのために、瞑想を習慣にすればよいのです。
ブッダが2600年前に見つけた瞑想の力によって、私たちは心の平穏を取り戻せるのです。
自分を変える気づきの瞑想法第3版 [ アルボムッレ・スマナサーラ ] |
逆に、ふとしたきっかけで、気持ちが明るく元気になったら、なんでもうまくいくようになったりもします 。このようなことは皆さん 、日常生活で経験されていることで、ごく当たり前の「心」の働きですね。「心」が弱いと、日々出合うさまざまな事件や出来事に翻弄されっぱなしです。ブッダの瞑想をすると、必ず「結果」が出ます。悩みは消えて生きることが楽になります。
著者のアルボムッレ・スマナサーラ氏はブッダが見つけた2つの瞑想
「慈悲の瞑想」と「ヴィパッサナー瞑想」を本書でわかりやすく解説しています。
他人に無制限にやさしい気持ちを育てることが、慈悲の瞑想の狙いです。
「慈悲の瞑想 (慈しみの瞑想)」を実践すると、慈しみの心、やさしい心が育ってきます。そうすると、毎日トラブルがなくなります。人間関係もスムーズになります。失敗がなくなり、人からは好かれるようになり、外からの攻撃もなくなります。
他人に無制限にやさしさを持てるようになると
他人からもやさしさを返してもらえるようになります。
逆に、イライラすると人に対して怒りを覚えます。
怒りを相手に与えれば、当然相手も怒りで反応してきます。
自分から嫌な波動を出していれば、相手からも攻撃されてしまうのです。
そんな時にやさしい波動をだせば、攻撃もぜんぶなくなると著者はいいます。
このやさしさを日頃の生活に取り入れれば、人間関係での悩みはなくなります。
慈悲の瞑想は簡単で、以下の言葉を三回繰り返すだけです。
私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように
慈悲の瞑想は私から始めることが、基本になります。
自分をよくできな人は、他人に貢献できませんから、まずは自分をよくしましょう。
それができたら、周りの人に幸せを分けていけばよいのです。
私を、私の親しい人々と生きとし生けるものに言い換え
周りの幸せを願えば、私たちは心を落ち着かせることができます
そして、最後に、私の嫌いな人々を慈悲の対象にしましょう。
私の嫌いな人々も幸せでありますように
私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々の願いごとが叶えられますように
私の嫌いな人々にも悟りの光が現れますように私を嫌っている人々も幸せでありますように
私を嫌っている人々の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている人々の願いごとが叶えられますように
私を嫌っている人々にも悟りの光が現れますように
この慈悲の瞑想を終えらた、次にヴィパッサナー冥想を行います。
ヴィパッサナー冥想については、次回の書評で書きます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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