書評 正田圭氏のサクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方

僕はいわゆるシリアルアントレプレナー(連続起業家)だ。連続的に起業するとはどういうことかというと、会社を立ち上げて、売却して、また会社をつくって売却するということを飽きもせず延々と繰り返す人のことである。15歳の頃から、僕はこの連続的に起業することを生業にしている。(正田圭)

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シリアルアントレプレナーを目指せ!

シリアルアントレプレナーという言葉をご存知でしょうか?シリコンバレーにはこのシリアルアントレプレナーが数多く生息しています。シリアルアントレプレナーとは、アントレプレナー(起業家)をなんども経験する起業家で、企業を連続して立ち上げる人のことを指します。 ベンチャー企業を設立し、事業が軌道に乗った段階でM&Aを行い、資金を得ます。その売却資金を元に起業を繰り返すことで、より豊かに生きられるようになります。

サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方の著者の正田圭氏は、このシリアルアントレプレナーですが、本書を通じて私たちに新しい働き方を提案します。「会社を売るのはトマトを売るのと同じだ」と著者は言います。

会社も同じだ。やり方さえわかれば売れるし、その価値に相当する会社だって、作り方さえわかれば作れる。「トマトを作って売るように会社を作って売る」とは、生活する手段として起業し、そして作った会社を売却するということだ。世の中に革命を起こすとか、世界を変えるまでいかなくてもいい。利用者をきちんと満足させて適切な対価を受け取る。たまには気温や台風の影響でトマトがダメになってしまうこともあるかもしれない。それでもめげずにがんばって育て、大手のスーパーや飲食店に買い取ってもらう。そこで得たお金で、自分や家族が幸せになる。こんな「当たり前の起業」「当たり前の売却」が、今の世の中では受け入れられていない。

トマトを作るように会社を作り、それを売却するのもありだと思います。起業のハードルを下げ、成功したら、さっさと売ってしまえばよいものです。悩むのをやめ、アクションを起こすことで、多くの経験と人脈が手に入ります。

起業によって、自分が幸せになり、サービスを受けた人が幸せになり、従業員が幸せになり、ステークホルダーたちが幸せになり、自分の周りが徐々に徐々に同心円状に幸せになっていき、自分の世界が変わり始めます。起業というアクションを起こすことで、自分と世の中を変えられるのです。

会社を作って売却することでお金だけでなく、知識や体験、そして貴重な時間を得られます。早いうちに会社を売却することで、若い時から自分への投資を行え、それが次の起業につながります。連続起業家という生き方が、今後、時代の主流になっていくことで、多くの人が収入と自由を得ます。連続的に起業する方法論を学び、シリアルアントレプレナーになる人が増えれば、人生をエンジョイできる人が増えるのです。

 

起業を難しく考えるのをやめよう!

他に誰もやる人がいないから、自分で業を起こすのが起業だ。世の中に使いたいサービスがまだ存在しないから、自分でサービスを作り上げるのも起業。誰も雇ってくれないから、自分で働く場を作るために業を起こすことだって起業。誰も自分を金持ちにしてくれないから、自分で自分を金持ちにすることだって起業。仲間内でわいわいしながら仕事したいからという理由で、みんなで仕事をする場を作ることだって起業は起業だ。 お金と時間の両方を手に入れるには、起業して会社を売却するという戦略が最も近道であるということだ。

起業やM&Aを難しく考えるのをやめ、それを楽しむようにしましょう。まずは、自分の価値で誰かを喜ばす起業を行えばよいのです。

自分の会社を、M&Aで売ってしまえばハードもソフトも買い手側に行ってしまいますが、ネットワークという人脈と起業という経験は残ります。人間関係があれば、再度起業しても、信頼関係によって、成功する確率が高まります。信頼関係を1から構築するのと、ある程度構築されたところから始めるのとでは、事業立ち上げのスピード感が全く違ってくきます。過去の経験値と人脈によって、次の起業がスムーズに行えます。 また、再度起業するにしても就職するにしても、会社を売却した経験は、あなたの未来を明るくしてくれます。

会社を売却すると 、未来の利益も含めて会社の価値を算出し 、買い取ってもらえることになるのだ。将来生み出されるはずの利益を先に手に入れるのは、時間を先取りすることと同義だと言えるのではないだろうか。将来の利益を数年分先取りするということは、会社を売れば寿命が数年延びるということと同義である。 これが、僕が会社売却を進める最大の理由だ。会社売却は未来の利益を先取りするため、お金も時間も一度に手に入れることができるのだ。

若い時に起業し、M&Aで資金を得たら、そのお金を自分に投資しましょう。様々なところに旅し、自分の経験値を深めるのです。時間とお金を使って、本を読んだり、旅をするうちに新たなアイデアが浮かんできます。そのアイデアを次の事業に活かすのです。

経験を積むうちに自分の価値が高まり、より世の中に貢献する起業ができるようになります。若いうちに起業し、それを売却し、幸せになる人が増えれば、日本の閉塞感を打破できるかもしれません。起業というハードルを下げて、まずはアクションを起こしましょう。

まとめ

シリアルアントレプレナーと言う連続起業家になると自由な生き方を選択できます。会社売却は未来の利益を先取りするため、お金も時間も一度に手に入れられるのです。そのお金と時間を自分に投資し、起業を繰り返すうちに自分を成長させられます。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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