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ビジネススキル・イノベーション 「時間×思考×直感」67のパワフルな技術
著者:横田尚哉
出版社:プレジデント社
本書の要約
人生100年時代を楽しく生きるためには、変化を厭わないことです。勇気を持って過去を捨てることで、自分の可能性を広げられます。過去を抱きかかえているかぎり、次のステージには進めないのですから、自分のマインドセットを変え、新たなことにチャレンジしましょう。
過去を捨てる勇気をもとう!
未来に向けて何か新しいことをやるときに、過去にしがみつくのはもったいない。新しいものをつかむと同時に過去を手放さないと、エネルギーが生まれずに失速します。自分が積み上げてきたものを捨て去るのは、勇気がいることかもしれません。しかし過去を抱きかかえているかぎり、次のステージには進めません。(横田尚哉)
横田尚哉氏のビジネススキル・イノベーション 「時間×思考×直感」67のパワフルな技術の書評を続けます。人生100年時代になり、テクノロジーの進化で、日々変化が激しくなる中、私は自分の働き方を変えています。10年前には一生サラリーマンで定年を迎えると考えていましたが、出版を機に考え方が変わり、5年前に広告会社をやめ独立を決めました。当初はマーケティングが自分の仕事だと信じていましたが、今はその考え方を捨て、クライアントの課題を発見し、自分の価値を提供することをビジネスの基本としています。
そのため、やることは多岐にわたり、様々なことを学ばなければ、クライアントに満足してもらえません。インプットとアウトプットをやめないのも、時代の変化に自分を適応させるためです。雑誌の取材でベンチャーやスタートアップの経営者に会うことも多く、若い世代から多くのことを学んでいます。彼らのアイデアやビジネスのやり方に接することで刺激を受けています。
今年で57歳になりましたが、会社に残っていたら、定年を前に人生を悲観していたかもしれません。しかし、会社をやめ、過去を捨てることで、自分の可能性にチャレンジすることができました。IPOやM&Aにも関わることで、仕事と人脈の幅を広げることができました。自分の人生を楽しみたければ、時には過去を捨てる勇気を持つことも大切です。
変化に適応するために、学び続けよう!
過去にしがみついて現在の自分にとどまるのか。それとも、過去を捨てて未来をつかむのか。それは、あなたの決断しだいです。
自分の人生を決めるのは自分なのですが、サラリーマンをしている時には、会社や同僚の視点が気になり、その場の空気に流されてしまいます。世の中が変化する中で、一つの仕事だけで生きていくのは無理がありますし、知識はすぐに古くなります。過去の知識を疑い、新たな知識をインプットすることが自分の価値を高めてくれます。
学校に行ったり、オンライン動画を活用するなど、自分への投資をやめないようにしましょう。経験を重ねることで、他者との差別化をはかれます。多くの人は失敗を恐れず、新しいことにチャレンジしませんが、人生が長くなっているのですから、いつでもその失敗を取り戻せます。
コロナ禍が続く中で、行動を起こすのにはより勇気が必要です。しかし、変化を恐れ、待っているだけでは何も変わりません。逆に何もしないことが、未来を暗くします。
私たち一人一人が行動を起こしてこそ、きっかけが生まれて、事態が好転するのです。そういつ意味で、イノベーションを起こす最適なタイミングはいまです。嵐のときには、嵐でしかできないこと、嵐だからできることがあります。日本中が閉塞感に覆われ、多くの人が足踏みを続けているいまだからこそイノベーションを起こすのです。
コロナで世の中が激変する中、多くの課題が見えています。自分が気づいた課題を解決するために、自分の頭で考えることから始めてみましょう。社会を変えるためには、まず、自分の中でイノベーションを起こす必要があります。自分が変わるという決断をすることから、人生を面白くできるのです。人生100年時代、変化するのに年齢は関係なくなりました。変化に適応するために、まず自分自身を変えると決めましょう。
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