人生で一番大切なのに誰も教えてくれない 幸せになる技術
上阪徹
きずな出版
本書の要約
「自分の幸せに気づけた瞬間から、人生は変わり始める」と著者は指摘します。自分は運がよいと考え、自分の価値を提供することに時間を使えば、よいことが起こり始めます。例え、失敗してもそれは未来につながると考えることで、嫌なプロセスも楽しめるようになります。
自分の幸せの定義を明らかにしよう!
3000人以上に取材し、幸せとは何かを考え、ようやく言語化できた言葉がある。「誰かの役に立てることこそ、最大の幸せである」(上阪徹)
この書評ブログでは、定期的に幸せに関する本を取り上げていますが、今日は3000人以上の著名人にインタビューし、幸福とは何かを明らかにした上阪徹氏の人生で一番大切なのに誰も教えてくれない 幸せになる技術を取り上げます。
人によって、幸せの定義は異なりますが、他者の幸せを羨んでばかりでは、時間を浪費するだけです。人はお金があれば、幸せになれると考えがちですが、お金や名誉があっても幸せにはなれません。幸せは、空から降ってくるわけではなく、自分で決めなければ、他者の幸せに流されてしまいます。
人生100年時代、私たちはさまざまな体験ができるようになりました。人生は長いと考えれば、自分を成長させるために、より多くの時間が使えます。「成果は急がない、急ぐべきでもない」と考えられれば、嫉妬や妬みを減らせます。
目の前で起きていることが「損」なのか「得」なのか、簡単に答えを出してはいけません。人生は、そんなに単純ではなく。今の苦しい体験が未来につながります。
うまくいかなかったからといって、決して悲観しないでほしい。一見、不幸に見えることも、実はそれが本当の不幸とは限らないからです。それも自分の人生だと受け入れて、与えられた環境のなかで前向きに明るく必死に生きていく。これが一番大事なんです。そうやって努力を重ね、真摯に生きていくことが人生というものを形作っていきます。その意味では、むしろ逆境のなかから這い上がっていく立場になったほうが、大きな収穫を得られるのかもしれません。私の人生がまさにそうでした。(稲盛和夫)
今、結果が出ていないなら、そのプロセスを楽しみ、これからを楽しみに生きたらいいのです。プロセスそのものを楽しむ、仕事そのものを楽しんでしまえば、幸せな気分を味わえます。成果を急がないことで、私たちは幸せになれるのです。また、今ここに集中し、プロセス自体を楽しめれば、やがて結果を出せるようになります。
私はさまざまな失敗体験を通じて、多くの学びを得てきました。結果が出ないことも多々ありましたが、チャレンジを続けたこと、学びをあきらめなかったとことが、今の自分を形作っています。当時の自分が、今の自分を幸せにしてくれていたのです。
「誰かの役に立てること=幸せ」だと気づくことが重要
わかりやすい社会的な尺度に振り回されるべきでもない。学歴、会社、収入、社会的地位、お金……。幸せとこういうものとの相関関係はない。そんなものを手にしなくても、幸せな人はたくさんいる。では、どうすべきなのか。自分にとっての幸せが何かを自分で決めることだ。幸せをぼんやりさせないことである。
自分の幸せの定義を決めるために、以下の質問をするとよいでしょう。
・何をしているときが心地良いのか?
・何を手に入れるとうれしいのか?
・どうなっているのが理想なのか?
・どんなモノを手に入れたいのか?
・どういう人と付き合っていたいのか?
・どういう暮らしをしたいのか?
・人にどんなふうに見られたいのか?
自分の答えに優先順位をつけることで、これだけは譲れないというものを価値観の上位に置き、自分の行動を変えることで、幸せな時間が増えていきます。
私はクライアントのために、自分の知識や体験を伝えている時が、もっとも幸せな時間だと気づけました。クライアントの経営をよりよくするために、自分の時間とお金を投資することにしました。このブログもその一環ですが、知識や体験のアウトプットを継続することで、多くの経営者から感謝されるようになりました。
「誰かの役に立てること=幸せ」だと気づくことで、自分の行動を変えられます。成長できれば、より大きく人の役に立て、自分を幸福にできるのです。
運を良くするシンプルな方法がある。そのひとつが「自分は運がいい」と思い込むことである。私は、うまくいっている人たちにたくさん取材したが、当然ながらみんな運がいい。それを公言していた人も少なくなかった。ひとりとして「運が悪い」と言っている人はいなかった。要するにこういうことだ。「運が悪い」と思っている人に、いい運が舞い込むとは思えない。
自分は「運がいい」と思い、マインドセットを変えることで、よいことが起こるようになります。自分は「運がいい」と捉えてることで、失敗体験を幸運なことにつなげられるようになります。
また、運のいい人と付き合うことで、間違いなく運気は上がるります。私はサラリーマンをやめ、運のよい経営者との時間を増やすことで、チャンスに巡り会えるようになりました。このように「自分の運を信じる」ことで、幸せになれるのです。
自分は幸せだと自分で思っている人たちが、うまくいっているのである。幸せだから結果が出せるのだ。順番が逆なのである。実際、幸せそうでない人に、さて幸運は舞い込むだろうか。幸せそうでない人に、大きな結果が出そうだろうか。幸せそうにしているからこそ、幸運は舞い込み、大きな結果もついてくるのではないか。ならば、幸せになったほうがいい。幸せそうになったほうがいい。それは自分でできる。なぜなら自分で決められるのだから。そのためにも、今をきちんと見つめることが大切なのだ。今の幸せに気づくことが必要になるのだ。
「自分の幸せに気づけた瞬間から、人生は変わり始める」と著者は指摘します。自分は運がよいと考え、自分の価値を提供することに時間を使えば、よいことが起こり始めます。例え、失敗してもそれは未来につながると考えることで、嫌なプロセスも楽しめるようになります。
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