スマートサイジング(タミー・ストローベル著)の中には
生きるためのヒントが数多く書かれています。
人は上方比較(自分よりも望ましい状態にある人と比較すること)によって
理想の人の思考や行動を真似することで成功する場合があります。
メンターなどのモデリングが行動のモチベーションとなって、成功を呼び寄せるのです。
上方比較がうまく機能すると、人はチャレンジしやすくなり、成果を得られます。
しかし、一方で自己の不完全さを知らされて、落ち込むことも多々あります。
成功した人をうらやむのは、全然悪いことではない。けれども研究からは、上方比較 (たとえば 「彼女のほうが給料が高い」 「彼のほうがいい車に乗っている」など、自分より望ましい状態にある人と自分を比べること)をすると、自尊心が低下したり、落ち込んだり、悩んだりしてしまうことがわかっている。それに、いくらうらやんだところで幸せにはなれないというのも立証されている。本当にそのとおりだ。だって、現に私は少しも幸せではなかったのだから。(タミー・ストローベル)
金銭的なことで上方比較を行うと、悩みが深まります。
お金やモノを持っていない自分を許せなくなり、幸せではないと思ってしまうのです。
豊かさの質を取り違えることで、私たちは不幸になってしまいます。
周りがモノを持っているからと言って、それを真似しなくても良いのです。
自分の幸せの基準をしっかりと作れれば、落ち込まなくてすむのです。
私たちはお金やモノを持っているだけでは、幸せにはなれません。
家族との時間ややりがいがあれば、お金はほどほどでも許容できるはずです。
このルールを信じて、自分をコントロールしましょう。
逆に、物質主義が進むと、モノやお金に支配されるようになり
気持ちをどんどん暗くしてしまいます。
モノで部屋が乱雑になり、気持ちがすさみ
やがては、借金がかさんで、ストレスを抱えてしまうのです。
ランディ・フロストとゲイル・スティケティーの共著 『ホーダー 捨てられない・片づけられない病』では、アメリカでは成人の6%が買い物依存症と予測されている。言い換えれば、1400万人以上のアメリカ人がショッピングを気持ちのはけ口として、すなわち怒り、ストレス、憂うつ 退屈、自己嫌悪、緊張、不安、孤独などの感情との折り合いをどうにかつけるための手段として使っているのだ。
確かに、ショッピングで、ストレスは解消できますが
これにはまると、破滅への道を歩みかねません。
部屋がモノで占拠されることで、気持ちが追い詰められます。
また、買い物をし過ぎれば、ローン地獄に陥り、不安に怯えるようになります。
生活が自転車操業となり、やがては家族を不幸にしてしまうのです。
幸せを求めてモノを買ったのにも関わらず、こうなっては意味がありません。
日常生活の不満やストレスを減らさない限り
モノがあっても、幸せにはなれないと気付くべきなのです。
ストレス解消のために、借金で買い物を繰り返すのは悲しいことです。
タミー・ストローベルは、この生活に終止符をうつために
借金とモノに苦しむ自分を捨てることを決めます。
ライフスタイルをシンプルにすること(断捨離)で、変えることにしたのです。
自分の部屋のサイズをどんどん小さくすることで、モノから離れる生活を楽しみ始めたのです。
モノに束縛されないシンプルライフに憧れる私は
本書スマートサイジングに最近、相当影響を受けています。
特に、著者がメキシコでシンプルライフを選択するストーリーは印象的で
タミーと一緒にモノの意味について考え直すことができました。
必要なのは、「自分が見たい世界のために自分が変わるんだ」という強い気持ちだけだ。安っぽく聞こえるかもしれないが、これが自分の世界観を変える唯一の方法なのだ。事実、私はこれまでの経験で、自分の関心をモノからコミュニティにシフトさせれば世界観が変わるということを知った。旅の中で出会ったサパティスタのあるグループは、自分の暮らす場所や自分の属する集団に深い思い入れを抱いていて、必ず自分たちの暮らす村はもっと豊かになると信じていた。(タミー・ストローベル)
ソーシャルメディアとコミュニティの力で
私は8年前にアルコール依存症から脱却できました。
アルコールから立ち直れたのですから、次はモノ中心の生活をやめようと考えています。
タミー・ストローベルが言うようにモノに依存している限り、幸せにはなれません。
断捨離で気分と心をスッキリさせて、豊かな生活を手に入れたいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: shopping Cart Dollar Sign via photopin (license)
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