運動が不安やうつを緩和するという事実はすべての依存症に対して大きな意味をもつ。不安やうつは依存症の治療の妨げとなる。依存を断とうとしていても、不安や絶望から、その決意がくじけ、あきらめてしまう人は多い。人はみじめな気分になると、衝動的になりやすいからだ。筋力をつけるトレーニングと有酸素運動はどちらも、アルコールやタバコをやめようとしている人が陥りがちなうつの症状を軽減する。(ジョン J. レイティ、エリック ヘイガーマン)
9年前の7月1日に私は断酒をスタートしました。
アルコール依存症を直さねば、早晩人生が終わると考えたからです。
やめると決めてから、私の人生は一変しました。
アルコールによる高揚感がなくなったため、何も楽しくなくなったのです。
世の中の景色はセピア色になり、気持ちは落ち込んだままでした。
ただし、夜の飲み会に出なくなったために、私は膨大な時間を取り戻せました。
私は、暇になるとお酒を飲みたくなることに気づき
スケジュールを徹底的に埋めていきました。
特に、夜は飲まない人と会ったり、勉強会に参加したり
一人でカフェで読書をするようにして
飲み屋から自分を遠ざけるようにしました。
その時にアメリカでオーディオブックが流行っているという話を読んで
私はアンソニー・ロビンズのLessons in MasteryのCDを買って
アンソニーの声からやる気をチャージしていました。
ふとしたきっかけで、このオーディオブックを聞きながら
歩き始めたのですが、今思うとこれがよかったのかもしれません。
私は1日に30分以上歩くことで、アルコール依存症を
いつの間にか克服していたのかもしれません。
脳を鍛えるには運動しかない!(ジョン J. レイティ、エリック ヘイガーマン著)を
今回、再読することで、アルコール依存症に、運動が効果があることを
自分の体験と重ね合わせることで納得できました。
ストレスが依存症と結びついているとき、依存物を断つと、体は生命の危険を感じる。たとえば、
アルコール依存症の人が急にアルコールをやめるのはドーパミンの 栓を閉めるのに等しく、視床下部-下垂体-副腎軸(HPA軸) のバランスが崩れる。 依存物を断つことで生じる激しい不快感は数日で消えるが、 脳のシステムは、それよりずっと長く不安定な状態に置かれる。 そのようなデリケートな状態のときに、 さらにストレスがかかると、脳はそれを緊急事態ととらえ、 あなたにアルコールを飲ませようとする。禁酒をしていても、 仕事で問題が起きたり、 恋人と喧嘩したりするとまた飲み始めてしまうのはそのためだ。 長く薬物に依存し、ドーパミン・ システムが変わってしまっている人にとって、 強いストレスに対処する最も効果的で、唯一知っている手段は薬物だ。だが、 運動はもうひとつの解決策となる。
実際、私もアルコールを断つことで不安定な状態に置かれていましたが
仲間の力や、読書のおかげで、それを徐々に克服していきました。
今思うと、アンソニー・ロビンズを聞きながら
毎日、30分以上歩いたことがよかったのかもしれません。
もし、あなたがアルコール依存症に悩んでいるなら
脳を鍛えるには運動しかない!をお読みいただき
アルコールを克服した人々のケーススタディを参考にしてください。
運動することで、アルコールとサヨナラできることをすぐに理解できると思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Abortion Protest5 via photopin (license)
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