制約条件を書き出し、フレームワークを活用するのが天才なのだ!(マーティ・ニューマイヤー)

天才に与えるべき最高の贈り物は、自由ではなく制限なのだ。(マーティ・ニューマイヤー)

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小さな天才になるための46のルール
マーティ・ニューマイヤー著)の中に
天才は制約条件を活用するという考え方が紹介されています。
アイデア作成には、実は「自由は禁物だ」と多くの人たちが指摘しています。
自由な考えでは、焦点が定まらず、意外にアイデアは凡庸になるのです。
アイデアから余計な部分を外し、シンプルに考えることが大事なのです。

サイズやデザイン、価格などに制限を設けなければ、iPhoneも生まれなかったはずです。
機能競争に陥った日本メーカーからは、天才は現れず
シンプルに構造化したスティーブ・ジョブズが、マーケットを独占したのです。
このように制約条件を設けることで、問題を明確にできるのです。
音楽を持ち運べる、使いやすい携帯電話、持ち運べるパソコンなど
課題を明確にしていくことで、iPhoneは生み出されていったのです。
いくつもの切り口を用意し、自分に質問することを習慣化するのです。

その際、マーティ・ニューマイヤーフレームワークが役立ちます。
以下の4つのステップで課題を明確にしていくのです。

1、問題を文章に書き出す。
1段落程度の簡潔な文章がよい。問題に対処しなかった場合にもっとも起こりそうな事態(結果)も書き添えよう。

まずは、課題を明確にします。
できるだけシンプルにして、考えられる問題点を列挙します。
そして、何もしなかった場合の未来を書き出して、リスクを整理していくのです。

2、制約をリストアップする。
制約は、解決しようとしている問題のせいで生じている、創造性をもたらす制限だ。資金的制約?時間的制約?技術的障壁?政治的障壁?ビジネス上の制約?ブランドがらみの制約?知識の格差?競争面でのハードル?制約は重要だ。枠組みをタイトにすることに役立つし、解決法を示唆してくれることもある。

次にその問題の制約を書き出していくのです。
課題の切り口を徹底的に思い浮かべ、条件を紙に書き出しましょう。
この際、マトリクッスを使って整理すると、解決法が見えてくるようになります。

3、アフォーダンスをリストアップする。
アフォーダンスとは、問題に内在する創造的可能性だ。制約は扉を閉じる方向に働くが、アフォーダンスは窓を開け放ってくれる。制約とアフォーダンスによって、新たな着想が踊る舞台空間がかたちづくられるのだ。市場に欠けているものは何か?使える機能は?今、自分のチームにはどのようなメンバーがいる?この技術をどう発展させていけばよいのか?この問題は何を語りかけようとしているのか?問題のひとつひとつに解決法の芽が潜んでいる。

切り口から、自分を動かすアイデアを見つけてみましょう。
制約から生まれたアイデアをどんどん広げていくのです。
アイデアとアイデアを組み合わせたり、専門家に意見を確認するなどして
課題の解決法を徹底的に考えてみるのです。

4、期待できる「成功」を書き出す。
今温めている解決法を実行した場合にもっとも得られそうな結果や効果を書き出してみる。

そして、最後に課題解決法によってもたらされる世界を具体的にイメージするのです。
得られる結果を書き出すことで、自信が湧いてきます。
世の中に貢献できると思えれば、やる気もチャージできるのです。
この枠組みづくりに成功すれば、問題は半分解決したも同然だと
マーティ・ニューマイヤーは言います。
天才になるために、制約条件とフレームワークを徹底的に活用しましょう!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

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photo credit: Energia per a les idees via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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