テイラー・ピアソンのTHE END OF JOBS 僕たちの20年戦略 (T’s BUSINESS DESIGN)の書評

それは、”何かに真剣に取り組もうと覚悟を固めたとき、神の意志も動き出す”ということだ。必ずやり遂げる、と腹を決めたとき、そうでなければ起こるはずのないさまざまな出来事が力を貸してくれるようになる。覚悟は大きな流れを生み、物事をよい方向に導いていく。夢にも思わなかったような変化や出会い、支援に恵まれる。だから、できそうなことがあれば、夢見ていることがあれば、とにかくすぐに始めることだ。大胆に一歩を踏み出すとき、そこには叡知と力と魔術が宿る。今 、始めるのだ。(ウィリアム・ハッチソン・マレー) 


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これまで、起業をするにはさまざまな高いハードルを越えるための飛躍が求められた。それが今では、階段を上るように[歩ずつ起業家を目指すことができる。テクノロジーの進化によって、ニッチな市場が生まれたり、参入障壁が下がったりしたことで、多くの人に起業家になる道が開けた。もちろん、起業は簡単ではない。一歩ずつ階段を上っていかなければならないことには変わりはないが、以前のように一気に上る必要はなくなった。段階的に起業すれは、会社経営に必要なスキルを、一つひとつ階段を上るように磨くことができる。これは、起業家としての道のりを歩むうえでの推進力にもなる。起業家のネットワークも築きやすくなる。(テイラー・ピアソン)

起業するなら、無理せずに小さなことからスタートしよう!

起業を考えている方にオススメの一冊がテイラー・ピアソンTHE END OF JOBS 僕たちの20年戦略 (T’s BUSINESS DESIGN)です。自分のやりたくない仕事を続けていると自分の貴重な時間を失ってしまいます。テクノロジーが発達したおかげで、起業のハードルは恐ろしく下がっています。それに気づいた起業家たちは自分のアイデアを形しにし、成功を手にし始めています。起業は決して簡単なことではありませんが、資本をかけずに様々なサービスをリリースすることができるようになりました。このチャンスを逃したくなければ、すぐにアクションを起こしましょう。やりたいことがあれば、小さな一歩を踏み出し、徐々に階段を登ってみるのです。

起業することで、多様な人たちと出会え、そこから多くのことを学べるようになります。起業という行動によって、質問したり、教えてもらえる関係を作れます。起業家のメンターを見つけて、彼らから教えてもらうことで、短期間かつローコストで起業に関する知識や体験を学べます。ソーシャルメディアの起業家コミュニティに参加することで世界中の優秀な人々と交流できます。

うまくいっている秘訣は何かと尋ねられたり、これまでの歩みについてあれこれと質問されたりするようになるだろう。少しずつ交流をしていくうちに、起業家にとって大きな価値を持つ人間関係が育まれていくのだ。これも、段階的にコツコツ前進するからこそ可能なことなのだ。

自分のアイデアをビジネスにすると決め、小さなことでもよいのでスタートしてみましょう。この決断によって自分の人生の質を変えられます。起業家のメンターやコーチの思考法や経験を真似ることで、成功の可能性が高まります。20世紀型の「雇われ仕事(JOB)」が終焉し、起業家経済が到来したのですから、遠慮せずに自分の好きなことを仕事にしてみましょう。私も自分の価値(マーケティングとコーチングスキル)を組み合わせることで、そこから収入を得ることができるようになりました。好きな人と好きなことを仕事にすることで、日々幸せな時間を過ごしています。新しいチャレンジが予期せぬ出会いを次々生み出し、チャンスを広げたり、ピンチを救ってくれるのです。10年前にサラリーマンをやめると決断し、執筆やコーチングをスタートしたことから私の人生は変わり始めました。この決断をしなければ、私は今よりはるかにつまらない人生を送っていたはずです。

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ワクワクすることを仕事にして、人生をエンジョイしよう!

私は、仕事を仕事だと思っていないし、遊びを遊びだとも思っていない。すべては、生きることなんだ。 (リチャード ・ブランソン)

テクノロジーの発達で経済システムが変化することで、私たちは3つのメリットを享受できるようになりました。
1、製品やサービスを低コストでつくれる。
2、それらを簡単かつ低コストで市場に投入できる。
3、新たな市場がそれらを喜んで購入してくれる。

経済の変化によって、従来型の「仕事」とは性質が異なる新たな働き方(起業家の働き方)が注目されています。 「報酬を得るために嫌なことをする」のではなく、好きなことで起業できるようになったのです。

経済構造の変化によって、「意味」や「自由」は、若い頃にさんざん働き、年をとったあとにようやく楽しめるようになる贅沢品ではなくなった。働くことを豊かにする新たな可能性になったのだ 。労働に意味や自由を取り込むことは、まさにトム・ソーヤー効果の具現化だ。働くことは嫌々やらなければならない義務ではなく、自ら進んでやりたいことになる。 〝対価を得るために我慢して行うもの〟ではなく、 生きるために欠かせないもの〟として、人生の一部に組み込まれるものになる。その結果、労働の質は向上する。自由と意味は、金持ちになるまで得られないようなものではなく、すぐに手にすることができ、僕たちを豊かにしてくれるものなのだ。キャリアの早い段階から自由と意味を意識しながら働くことで、僕たちはより自由で、やりがいのある人生を送れるようになる。人の役に立つことができ、同時に豊かさも手に入れることができる。

AIやロボティクスなどテクノロジーが発達することで、普通の人は仕事を奪われると危機を感じているはずです。今まで通り与えられた仕事をしていては、自分の存在感を失っていくはずです。しかし、一方で起業のハードルが下がっているという事実があります。自分の好きな製品やサービスをローコストでリリースでき、顧客に簡単に見つけてもらえるのですから、トム・ソーヤのように自由に働くことを私たちは選択してもよいのです。変化をしなければ生き残れないのですから、まずは自分にできることから始めみてみましょう。小さなことからスタートし、成功している起業家の思考と行動をモデリングして、起業で成功する確率を高めるのです。

まとめ

テイラー・ピアソン氏が指摘しているように、雇われ仕事は終焉を迎え、起業家の時代が到来しました。未来の自分の後悔させないためには、起業家マインドを取り入れ、自分の好きなことを仕事にすべきです。この変化の時代を生き抜くためには、マインドセットを変え、小さなことでもよいので、自分の力で稼いでみましょう。新たなチャレンジによって、人脈が築かれ、多くの学びやサポートを受けられます。起業という決断が自分の可能性を広げてくれるのです。

     

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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