ケレタリス(スピード)と小休止で結果を残そう!

短時間でこなせる仕事の量に驚くことだろう。また、すばやく行動することで疲れを感じるよりも、むしろ活力が大きく高まることにも驚くかもしれない。こうして勢いがつけば、ほぼ必ず、もっと大きな構図が視界に入ってくる。自分の勢いを高めよう。(サイモン・タイラー)


photo credit: Klaus Wessel Turbo-shopping via photopin (license)

ケレタリスで結果を残そう!

以前の私は先延ばしの天才で、締め切り直前に目の前のタスクを慌ててこなしていました。このためいつもバタバタし、ミスを重ねることで、時間をロスしていました。11年前に断酒して、タイムマネージメントのやり方を変えてから、私は慌てることが少なくなりました。朝起きて、すぐに今日やるべきことを確認し、そのための時間を確保するようになってから、生産性が上がったのです。やるべきことにすぐに取り掛かることで気持ちも楽になり、イライラを減らせました。

サイモン・タイラー頭と仕事をシンプルにする 思考整理50のアイディアで指摘するように、素早く行動することで、より多くのタスクをこなせるようになります。先延ばしをやめて、短時間でもよいので、勢いをつけて目の前の仕事に手をつけましょう。大概のタスクは、自分が見積もったよりも短時間で終えられることに驚くはずです。私たちの頭の中で嫌なタスクは暴走し、どんどん肥大化しているのです。また、少しでもタスクをこなすとやり遂げようという気持ちが強くなります。大きなタスクを小さく切り刻んで、手をつけることでゴールが近づいてきます。このように小さなことでもよいので、スピーディに動くことが結果を得るための早道なのです。

かのシーザーは「ケレタリス」として、知られていました。彼の行動はスピーディで、多くの敵が彼の動きに翻弄され、不意をつかれていたのです。行動を早めることでより多くの結果を残せます。ぐずぐずする時間をなくせば、「あとでやろう」とか「やりたくない」などと考えなくなり、目の前のタスクをあっという間にこなせるようになります。

時には立ち止まること(小休止)も必要

時間術において確かにスピードは大切ですが、時には立ち止まることも必要です。目の前のタスクをこなすことを優先し、本当に必要なことに時間を割けずにいるのです。これでは大きな成果は得られません。自分との対話の時間を持ち、最優先事項が何かを定期的に確認しましょう。多くのタスクをこなしているのに生産性が上がっていない、疲れが異常に溜まっている、集中力が落ちた、静かな時間が居心地が悪いなどと感じたら、あなたの中に何か問題があるはずです。

エネルギーを使い続ける状態を一時停止させ、自分自身に目的意識をもたせて状況を少し高い位置から見渡してみる。そして、新たな心構えで臨めるようにする。ほんの何分間かでできることだろう。5分間の一時停止でも、とても大きな効果がある。

なぜ、自分が疲れているのか?集中できずにいるのか?を考えることで、自分を取り戻せます。誰にも邪魔されない静かな場所で、自分の張り詰めている場所に意識を向け、緊張をほぐしてみるのです。大きな深呼吸を繰り返すうちにリラックスでき、やる気が湧き出てきます。ゆったりとした気分で自分と対話するうちに今、何をすればよいかがわかります。疲れたり、迷いが生じたら、無理をせずに心と体を休ませましょう。元気が戻ったら、再びスピーディに動き出せばよいのです。

まとめ

結果を残したければ、目の前のタスクを先延ばしするのをやめて、素早く行動してみましょう。シーザーのようなケレタリスになることで、多くのタスクをこなせるようになります。人は短時間で意外なほど多くの仕事ができるのです。逆に、疲れが溜まったり、集中が途切れたら、さっさと小休止を取るようにしましょう。生活の中に瞑想を取り入れ、リラックすることで、自分の本当にやりたいことが明確になり、何を優先すればよいかがわかるようになります。

  

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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