「トルストイの3つの質問」に学ぶ、今という時間のコントロールの仕方。 #習慣化

「トルストイの3つの質問」という話をご存知ですか?
「今一緒にいる人との時間を大切にしなさい」という話なのですが
これがなかなか真理をついていて、時間術のライフハックとしても使えます。

ウェイン・W・ダイアー「言い訳」をやめるといいことがたくさん起こる!
紹介されていたのですが、「トルストイの3つの質問」を以下引用してみます。

この王様は、「行動を起こすべきとき」はいつか、「耳を傾けるべき人」は誰か、そして「何をするのが一番正しいか」がわかっていれば、どんなことでもけっして失敗しないと知っていた。そこで、どうしても「この三つの質問」の答えが知りたいと思った王様は、賢人として広く知られた隠者に会いに出かけることにした。 その世捨て人の老人は、庶民にしか会わないというので、王様は質素な服を着て、お供は連れず、一人で城から出て会いにいった。ところが、変装した王様が隠者のもとに着き、三つの質問をしても、老人は答えてくれなかった。見るからに弱々しい隠者が、花壇の土を掘り返しているのに気がついた王様は、代わりましょうといって、何時間も花壇を耕した。それから王様がもう一度質問しようとしたとき、森の中からあごひげを生やした一人の男が、血の流れ出るお腹を両手で押さえながら走り出てくるのに気づいた。隠者と王様は、傷を負った男を家の中へ入れ、手当てをした。翌朝、男は王様に許しを請うた。しかし、王様にはこの男に会った覚えがない。 傷を負った男はこう話した。「あなたは私のことをご存じないでしょうが、私はあなたを存じ上げています。私はあなたの敵です。あなたに復讐を誓っていました。なぜなら、あなたは私の兄を殺し、財産をとり上げたからです。あなたが隠者に会うために一人で出かけたと知って、帰り道であなたを殺そうと計画しました。しかし、一日たってもあなたは戻ってきません。それで、あなたを探しに待ち伏せ場所から出たところ、あなたの家来に出くわしました。家来は私の正体を知っていて、私に傷を負わせました。私はその場から逃げ出しましたが、もしここで手当てを受けなければ、出血多量で死んでいたことでしょう。私はあなたを殺したいと思っていたのに、あなたは私の命を助けてくださった。もしお許しいただけるなら、今後、私はもっとも忠実な僕としてあなたに仕え、私の息子たちにもあなたの家来になるよう命じるつもりです。どうか、お許しください!王様は男を許しただけでなく、自分の家来と主治医を呼んで、男を看病させた。 そして、前にとり上げた財産を男に返すと約束した。 

王様の行動が登場人物への思いやりによって、よい方向に変わっていきます。
王様は老賢者に「3つの質問」を再度しますが
王様の態度の変容によって、今度は答えがかえってきます。

王様が外に出ると、前日王様が耕した花壇に、隠者が種を蒔いていた。王様は最後にもう一度、この老賢者に「三つの質問」をしようと思い立った。すると、驚いたことに、老人はこういったのだ。 「答えはすでに出ているではないか」「答えといいますと?どういうことですか」と王様は尋ねた。「わからないのか。昨日あなたが私の弱々しさをあわれんで、代わって花壇を耕してくれなければ、あなたは帰り道であの男に襲われていただろう。そして、私のところに留まっていたらよかったと後悔したことだろう。すなわち、一番大切なときとは、あなたが花壇を耕していたときということだ。そして、一番大切な人が私で、私に親切にすることが、あなたの一番大切な仕事だ。そのあと、あの男が私たちのほうへ走り出てきたとき、一番大切なときとは、あなたが男の手当てをしてやったときだ。というのは、もし手当てをしてやらなかったら、男はあなたと和解することなく死んでいただろう。すなわち、一番大切な人はあの男で、あなたがあの男にしてやったことが、一番大切な仕事なのだ。よいかな、大切なときは一つしかないそれは今だ。今が一番大切なのだ。私たちが力を発揮できるのは、今だけだ。一番大切な人は、あなたが今ともにいる人だ。この先誰とかかわり合いになるかは誰にもわからない。そして、一番大切なことは、今そばにいる人に親切にすることだ。その目的のためだけに、人はこの世に生まれてきておる。

今という時間、今一緒にいる相手を大切に知るという思考を持つことで
未来を文字ティブに変えることができそうです。
今という時間を案外人は大切にしていません。
今、一緒にいる人を大切に思うことで、行動を変えられるのです。

このときに王は他者に対して思いやりの心を持つことで、良い行動を起こします。
その場にいる方々に思いやりの心を持てれば、今を一所懸命に生きるとともに
他者への貢献も可能となります。

ウェイン・W・ダイアーは思いやりを持つためには感謝の気持ちが大事だと言います。
そして、朝ありがとうと声を出すことで自分を変えられると書いています。

朝、目覚めた直後に、「ありがとう」の言葉を声に出していってみる。感謝と慈しみをもって一日をはじめられるだろう。これを習慣にして、まず誰かのことを考え、その人の顔にほほ笑みをもたらす何かをすると決めよう。あなたの思考から「これが何の得になるのだろう」という思い。がとり去られ、「どうしたら人の役に立てるだろう」が加わるはずだ。

どうしたら人の役に立てるか?という質問をすることで
今の行動をすばらしいものに変えることができるのです。
今日も読んでいただき、ありがとうございます!

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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