やる気と言い訳はいつも対をなしています。
今朝、ウオーキングをしようと思っていたのに
台風の影響で雨が降ったので、運動できないという言い訳が頭をよぎりました。
これが私のレジスタンス、やる気への抵抗なのです。
そこで、言い訳をやっつけることを思い立ち
娘と少しエクササイズをして、カラダを動かして気分をスッキリさせました。
その後、先週末にアマゾンから届いた本を何冊か読んでいますが
その中の一冊、やりとげる力が面白かったので、ブログにまとめてみます。
この本を読み始めた理由はHELP!(オリバー・バーグマン著)です。
HELP!の中にスティーヴン・プレスフィールドのやりとげる力が紹介されていて
どうしても読みたくなったので早速アマゾンで購入してみました。
このやりとげる力には、自分の言い訳をなくすためのメソッドが満載なので
今日のような気怠い雨の日に読むと、やる気がチャージできて良いでしょう。
作家が知っていて、作家志望者が知らない事実がひとつある。こういうことだ。大変なのは、書くことそのものではない。書くために机の前に座ることが大変なのだ。書くために座るのを邪魔するもの、それがレジスタンスだ。 (スティーヴン・プレスフィールド)
レジスタンスとはものごとを始めようとする気持ちの障害となるすべての要素なのですが
すべての人間がこのレジスタンスを抱えているのです。
そして、人間には2つのタイプがいて
今日という一日にレジスタンスに打ち克てる人と諦めてしまう人に分けられます。
そして、自分の夢を実現するためには
これらのレジスタンスをやっつけるしか方法はないのです。
レジスタンスは、地球上で最も強力な毒にほかならない。貧困や病気、そしてEDよりもはるかに大きな不幸をもたらす。レジスタンスに負けると、魂まで侵され、自分を実際よりも小さい存在と思い込み、自分があるべき姿を忘れてしまう。あなたが神を信じる人間ならば(私は信じる)、レジスタンスに戦いを挑まなければならない。なぜならレジスタンスは、神が私たちひとりひとりの遺伝子に刷り込んでくれた人生の青写真を邪魔するものだからだ。人間には、それぞれユニークな資質がある。
本書は3部構成になっていて、1部がレジスタンスとは何か?の解説になっていて
私たちの心に潜むレジスタンスを徹底的に分析します。
2部はプロこそがレジスタンスに打ち克てるという観点で
プロの強みを解説しながら、アマチュアとの違いを比較します。
そして、3部では行動するためには、精神を高めることが重要だと教えてくれます。
特に2部の「プロとは意志を持って行動することでもたらされる勝利だ」と言う
スティーヴンの言葉が響きました。
また、3部の「さらなる高みへ」では神秘的な力についても触れられています。
自分が作家やアーティストであり、自分をプロにさせたいならば
まず、毎日机の前に座り仕事をすることが重要だとスティーブンは繰り返します。
毎日座ってこつこつ仕事を続けていると、不思議なことが起きるからだ。ある仕組みが動き出し、必然的にそして確実に天からの助けが与えられる。目に見えない力がなすべきことを後押ししてくれて、予期せぬ幸運が、われわれの目指すものに力を貸してくれるのだ。
この考え方もある種の引き寄せかもしれません。
書くことに集中することで、予期せぬ幸運が現れるのです。
私も執筆をする際に、最近ではこの力を感じることがあります。
毎日書くことで、アイデアが突然浮かんでくることも増えました。
また、筆がとまらずにあっという間に時間が
経過する時などにその力を感じるのです。
プロなら誰でも知っているこの事実を、アーティスト”志望者”は知らない。毎日座って仕事をしていると、知らず知らずのうちに目に見えない力で周囲が満たされていく。芸術の女神は努力の過程を決して見逃さず、それをよしとする。努力によって、女神を味方に付けることができるのだ。仕事に打ち込む人間は、鉄を引き寄せる磁石と同じだ。アイデアが次々と浮かんできて、直観が大きく広がる。暗黒の世界には、レジスタンスが占める部分がある。それと同じく、光に満ちた世界には、創造性によって占められる場所があるのだ。この部分は、ただ単にわれわれを見守っているわけではなく、われわれの熱心で積極的な味方となる。私がプロ意識と呼んでいるものを、アーティストの規範、あるいは戦士のありようと形容する人もいるかもしれない。つまりは、自己犠牲と奉仕の精神だ。円卓の騎士はみな、高潔と謙遜を忘れずに竜と激しく闘った。われわれもまた、竜と対峙している。われわれの中には、火を吹く怪物が棲みついている。われわれはこの怪物と戦い、勝たねばならない。勝って初めて可能性という宝を手にし、囚われの身となっている乙女を救い出すことができるのだ。
レジスタンスに打ち克てれば、幸福の女神が幸せを運んでくると信じられれば
怠け癖を封印して、モチベーションを高められるのです。
また、サマセット・モームの以下のインスピレーションの事例は
とてもわかりやすく共感します。
ある人が、サマセット・モームに訊ねた。常にスケジュールを守って原稿を書くのか。それとも、書くのはインスピレーションがひらめいたときだけか。「書くのは、インスピレーションがひらめいたときだけです」モームは答えた。「そして幸いにも、ひらめきは毎朝9時ぴったりに訪れてくれます」プロであるとは、こういうことだ。一レジスタンスに関して、モームは次のような言葉を残している。「そんなものの存在は認めませんし、うろたえたりひるんだりすることはありません。ただ座って、すべき仕事をするだけです」
行動に移さなければ、自分のアイデアや素晴らしい発想が
すべて無駄なものになるのです。
すべてにおいて、第一歩を踏み出すこと(そして創造すること)には基本的真実が込められている。その真実の大切さを知らないと、山のようにあるアイデアも、素晴らしい発想も活かされないままで終ってしまう。つまり、全身全霊を傾けてとりかかってこそ、神の摂理もスムーズな形で流れ始めるのだ。そうして初めて、与えられるべきものを手に入れることができる。全身全霊を込めて対峙するという決意から物事の流れが生まれ、想像もできなかった形での協力を得られるようになる。私には、ゲーテの詩から学んだことがある。「出来ること、あるいは夢見ていることは、今すぐ始められる。大胆さは才能、神秘の力、そして力を秘めている。今すぐ始めなさい」IW・H・マレー(スコットランド人登山家)
人生を変えたければ、今始めることが一番です。
アイデアを無駄にしないためにも、行動をすぐに起こしたいものです。
今日も読んでいただき、ありがとうございます!
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