スマート・チェンジ 悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略(アート・マークマン著)の書評

習慣とは一種の記憶だ。(アート・マークマン)

スマート・チェンジ 悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略アート・マークマン著
習慣化で悩んでる人にはおすめの一冊です。
スクリーンショット 2015-02-25 7.41.24

認知科学の第一人者のアート・マークマンは習慣を変えるためには
まず「自分がなぜ今のように振る舞うのかを理解しなければならない。」と言います。
悪い習慣を見つけ、良い習慣に作り変える「スマート・チェンジ」を目指すために
まず、自分が、なぜ今そのように行動するのか?を把握しましょう。

脳は考える時間をできるだけ少なくするようにしていますから
私たちは、無意識に習慣に従い行動し、それを継続しようとしているのです。

目標を作り、それを達成したいのなら「ゴーシステム」と「ストップシステム」を
上手に活用し、環境に適合させることを考えましょう。
私たちは脳の仕組みを理解することで、必ず習慣を変えられるのです。
このブログの目的が、悪い習慣を良い習慣に置き換えることなので
著者のアート・マークマンの考え方はとても参考になりました。

ゴーシステムは私たちが目標達成に役立つものに気づく手助けをする。この能力は機会主義的プランニングをサポートする。多くの研究によれば、ゴーシステムが目標を作動させると、あなたはその目標を達成するための計画を練り始めようとして、過去に使った習慣を作動させる。そうした既存の習慣は、周囲の環境のなかから過去に目標達成に利用したことのある特徴を見つける手助けをする。

目標を達成するために、私たちは成功に導いた習慣を徹底的に探します。
脳は目標達成に役立つ習慣が価値があると認識するのです。
良い習慣を形成する「ゴーシステム」は
目標達成を支援し、そのための情報を探すための情報に集中するのです。
認知科学の専門書で「引き寄せの法則」を思い出しました。
実際、読み進めているうちに、本書で
ロンダ・バーンが紹介されていて、びっくりしました。

悪い習慣をやめる力となる「ストップシステム」を理解することも重要です。
目標設定を明確にし、なりたい自分をイメージするのです。
新しい行動をするために、古いダメな習慣をやめさせることなのです。
目標を最適化して、素晴らしい自分を絶えずイメージして
古い習慣に逆戻りさせないようにするとよいかもしれません。
減量の際に、多くの人がリバウンドするのも
体重という結果目標を達成した後の長期目標がないからだという
著者の指摘には納得しました。
行動を長い間維持する減量以外の本質的な目標設定が必要なのです。
それが、プロセス目標です。
ジムに定期的に通ったり、野菜中心の食生活を取り入れるという
プロセス目標を日々実行すれば
いつのまにか体重を落とせ、健康的な体を手に入れられます。
運動と健康的な食事が習慣化することで、リバウンドもないのです。
良い習慣を維持するスキルを身につけたいものです。

著者のアート・マークマンは習慣と環境の関係を提示します。

習慣を分析すればはっきりするように、行動の大半は環境が原動力になっている。

行動を変えようとする場合は環境を管理することが重要になります。
環境を管理することで、新しい行動を生み出せるのです。
何かをやめたければ、自分がそれをやめられる「環境」に身をおくなど
周りの力を借りることだという考え方に共感します。

悪い習慣は、嫌な行動を起こさせない仕掛け(環境)を作ればよいのです。
すなわち「スマート・チェンジ」とは、やりたいことをやりやすく
やりたくないことをやりにくくすることを意識することなのです。

本書はドラッカーの成果と貢献という軸で
行動をコントロールすることをすすめています。
自分の具体的な目標設定(成果)と貢献を考え
積極的に行動する仕掛けをつくるのです。
貢献は一気にできるものではなく、日々の行動の積み重ねが反映されるのです。
そうなのです。私たちは日課を決めて
それをし続けることで、他者に貢献できるのです。

私は日課について考えているとき、「デイリールーティンズ(日課)」というウェブサイトに出くわした。さまざまなアーティストや著述家や科学者や数学者やミユージシャンが、自分の毎日について語っている言葉を集めたもので、似たような話が多い。貢献を果たす人たちは自分の日課というものを真剣に考えている。多くの人が起床後すぐに仕事に取りかかり、一日の始まりに持っているエネルギーを活用しようと心がける。昼間に多くの成果が上がると考えている人はほとんどいない。夜にまた仕事をする人もいれば、夜は自分のしたことを振り返ったり、家族と過ごしたり、仕事以外に関心のあることや趣味をする時間にしている人もいる。しかし以上の例から明らかなのは、成功している人はゴーシステムを飼いならしているということだ。結局、全体的目標を脅かす誘惑というのは誰の人生にもある。成功の障害となるものは常に存在する。成功している人が生み出す日課は習慣になる。

私はこのブログを朝の日課にすることで、行動を変えてきました。
誰かに貢献できることと、出版などの成果ができたことで
毎朝のブログが良い習慣として、定着したのです。
成果と貢献を明確にし、行動する環境を整えることの重要性を
スマート・チェンジ 悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略から
再認識できました。
本書は習慣化について整理できる良書だと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

  

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
習慣化書評生産性向上その他ブログ
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました