辻秀一氏の禅脳思考を読んでいます。
本書を読むことで、心を落ち着かせることができました。
私たちはポジティブ思考をすることで
外界との決着をつけて、心の状態を良い方向に持っていこうとします。
しかし、本書の著者の辻秀一氏はこのポジティブ思考には限界があると言います。
なぜなら、ポジティブシンキングは現実を自分のために書き換えること
すなわち、自分の心にウソをつくことなので、効果は限定的だからです。
私たちは外界に向いて行動を作り出す脳(認知脳)と
自分という内側を向いて心を整えるための脳(ライフスキル脳)の
2つ脳を持っていますが
ポジティブシンキングは認知脳的な解決策で片手落ちなのです。
認知脳とは外界と接着したり、意味を考えたり行動を決める働きをする中心機能で
私たちが行動するための必須の脳機能です。
しかし、この認知脳は意味づけをしたり
ポジティブシンキングをすることで、ストレスを抱えたり
他者に感情をコントロールされることで、不機嫌にもなります。
私たちの心の状態にはあまり良い影響を及ぼしません。
私たちは自分に気づきを与え、心をフローな状態にすべきなのです。
では、目の前で起こった出来事、目の前にある事象に対して、
私たちはどのような思考をすればよいのでしょうか?
イチローなどの優秀なスポーツアスリートは
自分への気づきを常に行っています。
彼らはとてつもないプレッシャーの中でも
心を整える良い風=フローな風を吹かせることができるのです。
辻秀一氏はそのスタイルを禅脳思考と名付けて以下のように定義しています。
いつでもどこでも外界に関係なく、心を切り替え、心にフローの風を吹かせる自家発電のような脳の機能が禅脳思考なのです。(辻秀一)
この禅脳思考は自分への気づきなので、自分で感情をコントロールできるようになります。
外界から影響を及ぼすこともなく、常に安定したパフォーマンスを発揮できるのです。
現状、私たちは結果を求められるため、認知脳で行動をコントロールするばかりですが
これでは、うまくいかないことが多く、ますますストレスを抱えてしまいます。
いまこそ、私たちは外界に頼るのではなく
自分の心を自分でマネジメントすべきなのです。
あるがままに真実を受け入れ、心を自らフローに落ち着かせる。そして、認知脳でするべきことを明確にして実行する!
私たちは行動するための認知脳と心をマネジメントするライフスキル脳の
二つの脳をいまこそ使いこなすべきなのです。
このバイブレイン戦略(二つの脳)で人生をハッピーにしたいです。
そのためには、以下の3つのステップの繰り返しです。
1、あるがままに真実を受け入れる。
2、心をフローに落ち着ける。
3、認知脳でするべきことを明確にする。
「自分の力でフローな状態を作り出し、ご機嫌なマインドにする。」
ここがポイントですね。
いち早く心を切り替える、自分の状態を振り返ることで
行動を良い方向に持っていけるのです。
今をありがたいと感謝できると、次の行動が変わると思います。
認知脳がした意味付けだけでなく、自分の感情に気づくことが重要です。
この感情が悪いのなら、これを改善することで
自分の脳と心を良い方向に持っていけ、気持ちの良い状態を作れるのです。
禅脳思考は心のための思考で、感謝の気持ちを養う素敵な思考習慣なのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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