挑戦する会社(神田昌典著)の書評

神田昌典氏の新作挑戦する会社を読んでいます。
いつもながらの視点で未来の私たちの生き方をサジェストしてくれています。
今回は冒頭のコミュニティ論に共感しました!
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ダントツの結果を出したいなら、ダントツの結果を出す人の多い環境に身を置くべきだ。コミュニティに入り、パワフルな仲間に囲まれていることで、自分を急加速させることができる。さらに言うと、ライバルの存在で人は強くなる。自分ひとりでいると緩きに流れてしまうが、いいライバルがいれば自分の能力に何十倍ものレバレッジをかけられるのだ。(神田昌典)

「成功したいなら、良い仲間と切磋琢磨しろ!」
神田氏のこの考え方はよいですね。
時代は会社単位ではなく、プロジェクトベースに移行しています。
会社以外の世代や国境を越えた面白い人間との付き合いがなければ
やがてはアイデアは枯渇し、世のトレンドから取り残されます。
良いコミュニティに参加することで、素敵な出会いがデザインでき
素晴らしいビジネスを生み出せるのです。

今後10年で日本のマーケットは激変すると神田氏は予測しています。
若者型のイノベーション社会から高齢者向けのイノベーション社会に
この10年で日本は変化し、世界のリーダーになるというのです。
神田氏は「GRACEFUL JAPAN」という8つの潮流をキーワードにしています。

G Graying Sociecty 高齢化社会、ポスト資本主義のモデル社会
R Reuse/Reinvent 物物交換、社会の再創造
A Asia/Art アジア経済圏、誰もがアーティスト
C Community/Care コミュニティ時代、ケアホスピタリティ尊重
E Education/Empathy 教育の時代、思いやり共感
F Free Agent/ Finance フリーエージェント、ネットワーク型社会、新たな金融コンセプト
U Utiliies / Ubiquitous エネルギー革命、ユビキタス社会
L Legend 誰もが英雄になる時代

未来はこの8つのキーワードを事業化した会社が押さえるという考え方が面白いです。
その代表例として紹介されているのが、石川県の会宝産業です。
この会社は作ったものを循環させる「静脈産業」のパイオニアとして
地球環境や社会に貢献することで成長しています。
この会宝産業がお手本になります。
会社サイトから静脈産業の循環図を引用します。
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全脳チャレンジ」というコミュニティ型のアクションは
特に素晴らしく、このアイデアが広まれば、未来はすごいことになりそうです。
東京オリンピックまで様々なプロジェクトがコミュニティ主導で動き出しそうです。
特にアジアの観光客を相手にしたレストラン告知の
Facebookのアイデアは、すぐに使えそうで、真似したくなりました。

未来を作るためには、本当にコミュニティなどの人が集まる場が大事です。
良いコンセプトの下、無意識に集まってきたメンバーと共振し
明るくハッピーな未来を作り出すという神田氏の考え方は
このブログでいつも書いている内容に近く、とても共感できました。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

  

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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