ロカヴォア(locavore)という言葉をご存知ですか?
日経BPネットには以下のような解説がされていますが
地産地消を実践している人と訳してよいかもしれません。
地元産の食品を食べる人、という意味だ。地元産の食品を選ぶ行為には、様々な意義があるという。例えば、食品輸送に伴う環境負荷を減らせるし、地元農家への支援にもつながる。これはスローフードや地産地消に近い考え方だ。どうやら、食生活において「地元」に注目する概念が、世界各地で同時多発的に発生しているようだ。
リーマンショックの金融危機以降
人とのつながりを意識した個人のレストラン・カフェ経営者が
サンフランシスコやブルックリンなどで増え始め、ロカヴォアを実践しています。
今では、このロカヴォア(locavore)のムーブメントは
生産者、経営者、消費者から評価され、アメリカ全土に広がっています。
消費者は、安全志向やつながりを求めることで
顔の見える生産者の食品を選び、地元農家を支援しているのです。
昨日ご紹介したヒップな生活革命 (ideaink 〈アイデアインク〉)(佐久間 裕美子著)に
このロカヴォアの動きが紹介されてました。
米国でロカヴォア(locavore)という新語が流行している。地元産の食品を食べる人、という意味だ。地元産の食品を選ぶ行為には、様々な意義があるという。例えば、食品輸送に伴う環境負荷を減らせるし、地元農家への支援にもつながる。これはスローフードや地産地消に近い考え方だ。どうやら、食生活において「地元」に注目する概念が、世界各地で同時多発的に発生しているようだ。
ロカヴォアは、まず、食品輸送のエネルギーと時間ロスを減らしています。
ガソリンの使用を控えることで、クリアな環境を実現しています。
地元産の食品をフレッシュなまま食べることで、栄養も損なわれません。
また、生産者から直接買い付けることで、彼らの支援につながります。
生産者との交流を深めることで、安全な食品を安価で手に入れられるようになります。
地元農家を支援することで、彼らとともにより美味しい食品を生産できるようにるのです。
食べたい食品もリクエストできるので、経営者も料理の幅を広げられます。
コミュニティで定期的に購入することで、結果として、農家の経営の安定にもつながります。
生産者、経営者、消費者が食のコミュニティでつながることで
よい循環が地域に生まれるのです。
そんな中ニューヨークでは、屋上農園が広がっています。
個人の屋上農園だけでなく、ロカヴォアが一般的になる中で
商業的な屋上農園が生まれ始めているそうです。
そのひとつが、現在ニューヨーク市で急激に増えている屋上農園です。そもそも個人が屋上を菜園にするという行為自体は19世紀後半から存在したようですが、2000年代前半に地球温暖化が騒がれた頃から、市内の緑地を増やすことで温室効果ガスの排出を減らし空気を浄化するアイデアのひとつとして、その可能性が取り沙汰されるようになりました。今ではすっかり一大観光地となったニューヨークの「ハイライン」も、廃線になっていた高架鉄道路を公園としてリニューアルするアイデアが浮上したとき、市内の南北に緑のエリアを増やすことで長期的に温室効果ガスの排出を減らせるという考え方が、施策を後押しする要因のひとつになったのです。話をもとに戻すと、大気汚染や温暖化への対策として描かれた物語が、「ロカヴォア」たちの地元で作られる食材への強い関心と結びついて生まれたのが、商業的な屋上農園でした。市内の渋滞と環境汚染を減少させることを任期中の大きな目標として掲げたブルームバーグ前市長の施政下で、「グリーン・インフラストラクチャ・グラント・プログラム」という助成金が出されたことも後ろ盾のひとつになりました。
グリーンエリアを増やすことで、環境問題もクリアしながら
地元産の野菜が増える仕組みが形作られています。
ブルームバーグ前市長の政治的な後押しもあり、広がりを見せています。
(日本の政治家には本当に頑張ってもらいたいです。)
こういったロカヴォアの動きが日本でも広がると
日本の農業も元気にできそうです!
個々のレストランでは生産者との直接取引をしている例を
私もいろいろな場所で体験しています。
この動きをもう一歩進めて、首都圏の生産者と都心のレストランが
コミュニティを形成すると、日本の農家のスタイルも変えられるのではないでしょうか?
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
photo credit: Tomato Extravaganza…Sunday! SunDAY! SUNDAY!! via photopin (license)
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