人は気の持ち方一つで、陽気にも陰気にもなり、愉快にも悲しくもなるものである。(本多静六)
人は気持ちの持ち方次第で、ハッピーにもなれますし、アンハッピーにもなれます。
このルールを私たちはついつい忘れがちです。
特に、つらいことが起こると、悲観的になり、ネガティブな思考をしてしまいます。
気持ちが落ち込むと、元どおりになるためは相当の時間が必要になりますから
それを避けるために、元気な言葉を読み返して、自分のマインドをよりよい状態に保ちましょう。
ウェイン・ダイアーやアンソニー・ロビンズなどの言葉を
私は自分のアフォメーションにしていますが
冒頭の本多静六の言葉も、私に元気を与えてくれます。
本多静六は、明治〜昭和に活躍した造園家、林業博士で多くの業績を残していますが
成功哲学や習慣化の達人としても有名です。
幼くしくして父を亡くしましたが、苦労しながら勉学に励み、ドイツ留学を果たします。
帰国後、東大教授になり、日比谷公園や明治神宮の設計を行います。
関東大震災からの復興の原案なども彼の手によるもので、日本の街づくりの基礎を作ったのです。
今の東京の原風景を考えたのが、本多静六だと言ってもよいでしょう。
彼は日本のために、素晴らしい功績を残しているのです。
また、彼の習慣術は素晴らしく、収入の1/4を必ず貯蓄をし、大きな財産をつくったり
日々原稿を書き続けることで、なんと生涯で370冊以上の著作を残しています。
今でも、人生計画の立て方(本多静六著)や人生を豊かにする言葉(本多静六著、池田光著)を
読むことで、彼の成功哲学を学べるのです。
この世の中は、鏡のようなものである。自分が額に八の字を寄せて向かえば、世の中という鏡もまた、自分に八の字を寄せて睨みかえす。
自分の行動をよくすれば、周りに素晴らしい仲間が引き寄せられてきます。
逆に、自分が厳しい顔をしていれば、辛い目にあうというこの名言も
冒頭の言葉に近く、自分の心構えをよくすることが重要であることがわかります。
本多氏の言葉で私が一番心がけたいものが、この成功法則です。
世の人の成功不成功といった事蹟を調べてみると、だいたいその両者の努力には大差がないにもかかわらず、不成功者はいずれも、いま一息というところで肝腎な打ち込み方が足らない。
最後の一歩が成功と不成功を分けるという本多氏の言葉が響きます。
本多は優秀な登山家であり、道に迷った時の3つの対処法を私たちに教えてくれています。
これは、人生にも応用できます。
■向かうべき道を冷静に判断する。
■最も確かと思われる場所まで戻る。
■あるいは、どこでもいい、ある一定の方向を目指して突進する。
突進を選んだ場合には、どんなことがあっても、引き返してはならないのです。
難所があっても一度決めたら、乗り越えることで生き残れると本多氏は言います。
私もこの考え方をモデリングして、あと一歩のところで
諦めないようにしたいと思います。
本多氏は1927年の停年退官の際に、全財産を匿名で寄付するなど
利他の心を持った成功者でもありました。
この逸話を読んで、アンドリュー・カーネギーのことを思い出しました。
人生の真の成功者は、私たちの記憶に残る善行を行っているのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
photo credit: Hibiya Park via photopin (license)
コメント