読者視点に立った良い文章を書く方法。プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術(中島泰成著)の書評

漢字に威圧感があるとしたら、ひらがなには優しさがあります。見た目の強さ、でいえば漢字のほうが強いと感じられるかもしれません。ですが、言葉の持つ強さというのは伝達力です。相手の心に届く力です。ひらがなは、見た目がやわらかくて読みやすいから、伝達力が強い。「ひらがなはやさしくつたわる最強の言葉」という所以です。たとえば、親しくなった人にお礼を伝えるとき。(中島泰成

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どうしても、私の文章は、表現がむずかしくなりがちなので
最近は、ひらがなと句読点の使い方に、注意しています。
そんなことを考えて読書をしていると、不思議と「引き寄せ」が起こります。
昨日、ブログでご紹介したプロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術中島泰成著)の中で
「漢字は3割、ひらがな7割」「言葉は食材、句読点はスパイス! 」という名言に出会えました。
漢字を多用すると、文章が硬くなり、読みづらい文章になります。
また、言葉を上手に使いこなせれば、文章が生き生きと動き出し
読み手を楽しくさせられるのです。

文章というのは、不思議なものです。同じ言葉を使っていても書き手の使い方によって、まるで違う言葉に生まれ変わります。書き手は料理人で、言葉は食材に近いのかもしれません。句読点はいわばスパイスです。使い方によっては、料理にアクセントを加え、食材の良さを最大限に引出してくれます。けれど使い過ぎると食材そのものを殺しかねません。

また、句読点の使い方を覚えると、文章が読みやすくなります。
点の位置を気につけることで、文章にリズム感が生まれます。
長い文章は、実は伝わらい悪文になりやすいのです。
読みやすい文章は
シンプルで短い文章を心がける
言葉を上手に使う
ひらがなを多用する
句読点の位置に気をつける ことがポイントになると私は思っています。

そして、文章術を習得するためには、読書が一番よいと中島氏は書いています。
多読することで、表現力が高まったり、句読点の使い方が上手くなるのです。
中島氏は、本書で「伝わる文章を書くための10ヶ条」を紹介していますが
一番は読書、書く前に読むことだと教えてくれています。

1、書く前に読む
2、誰のために書くか
3、何を伝えたいか
4、相手との温度差をはかる
5、上手く書こうとしない
6、自分を曝け出す
7、相手は目の前にいる
8、読んでもらうために書く
9、他人の目で読み直す
10、返事を期待しない

中島氏は、文章を書く際に、何度も何度も書き直すと言います。
文章を書き直すたびに、相手の心へ寄り添うこと
書き直した数が、伝わる文章と伝わらない文章の成否を分けるのです。
ここまで文章に愛を持てれば、文章力もアップしそうです。
読む人の立場に立ち、書いた内容を徹底的に推敲し
漢字やひらがなのバランスを考え、句読点の位置まで意識したいものです。

文章の力で、読み手を勇気づけたり、励ましたりもできます。
私のブログの目標は、書評によって、読者の方のモチベーションを上げることです。
ですから、読者の方が元気になる内容を書かなければ、意味がないのです。
私の場合は、大量のインプットとアウトプットをしているために
推敲の時間が少なく、読みにくい文章も散見しています。
本書を読むことで、このあたりを改善したくなりました。
読者の方の視点に立って、時間を置いて、読み返すことで
モチベーションを上げられるブログを書いていきたいと思います。

良いブログを書くためには、読者の方を意識することがポイントになります。
以下の中島氏の3つのアドバイスを意識することで
文章力は間違いなくアップするはずです。

・読む人を好きになる。
・読む人のために何ができるかを考える。
・読む人のために何かできると信じる。

私もブログを書く時や、執筆する際には
この3つを心がけたいと思います。

また、本書に紹介されていた「ありがとうの法則」
文章を書く時には、必須の考え方だと思います。
ありがとう」は、なんども繰り返すことで、元気になれる魔法の言葉なのです。

「あ」 愛をもって
「り」 理解をもって
「が」我を通さずに
「と」 特別な人へ
「う」嬉しい言葉を

感謝すれば感謝されて、また感謝したくなるという中島氏の言葉が刺さりました。
読んでくださる読者の方に感謝しながら
ブログを読みやすいモノに、仕上げていきたいと思います。
プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術中島泰成著)は
わかりやすい文章を書きたい人には、オススメの電子書籍です。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

photo credit: 004 via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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