発酵食品を食べてさまざまな菌を腸に入れてあげることは、腸内フローラをより豊かにする最良の支援となります。発酵食品も毎日食べることが大事です。細菌の多くは胃酸の強さに負けてしまいますし、腸にたどり着いたとしても定着できずに2~3日のうちに排泄されてしまいます。ただし、くり返しますが、大事なのは、菌が死ぬ際に出す、仲間を増やす因子を得ることです。その因子にさらされると、仲間の腸内細菌が活動的に増殖するのです。
私たち日本人は、日本に生まれたことを感謝したほうが良さそうです。
私たちの先祖は、長い歴史の中で多くの発酵食品を生み出してきましたが
それが、私たちの健康に役立っているのです。
藤田 紘一郎氏の腸内細菌を味方につける30の方法を読むと
発酵食品が腸内フローラによい影響を及ぼしていることがわかります。
食の西洋化の中で、日本人の知恵の発酵食品を食べるチャンスが減っていますが
健康のためには、味噌や納豆などを毎日食べたほうが良いのです。
せっかくのチャンスですから、発酵食品などの和食を見直してみましょう。
日本伝統の発酵食品の優れているところは、1種類の菌だけでなく、多種多様な菌が繁殖していることです。納豆もそうですし、味噛もそうです。味噌は麹菌を使いますが、乳酸菌や酵母菌なども含まれます。土壌菌に分類される、日和見菌の仲間もたくさんいます。抗酸化力に優れているという利点も大きいでしょう。長崎の原爆被害者のうち、毎日味噌汁を飲んでいた人は健康被害が少なかったという統計もあります。ただし最近は、味噌の味はするけれども、菌がおらず、保存料などを含む「味嗜もどき」がスーパーの棚にたくさん並べられています。 味噌を買うときにはラベルをチエックし、『大豆(遺伝子組み換えでない)、麹、天然塩」などシンプル原材料で、菌の生きているものを選びましょう。味噌は「日本人の健康の源」ともいえる食品です。みそ汁を「食べる点滴」という人もいます。
日本の発酵食の優れている点を読むと、先祖に感謝したくなります。
しかし、この数十年の食生活の変化で
私たちは体によくない加工食品を摂取するようになりました。
それは日本古来の発酵商品にも影響しています。
驚くべきことに、私たちは菌のいない味噌を買っているかもしれないのです。
土壌菌(日和見菌)を活用したすぐれた味噌文化があるにも関わらず
それがちゃんと守れていないのは悲しい限りです。
味噌もどきを飲んでも、あまり意味がありませんから
味噌を買う際には、信頼できるお店で、菌が生きているものを購入しましょう。
また、納豆はほとんどが、納豆菌と土壌菌でできています。
納豆を食べると免疫が上がって元気になると藤田氏は本書で推奨しています。
菌が生きている味噌や納豆を積極的に購入して、自分の健康を守りたいものです。
日本人はやはり伝統的な和食を食べたほうが良さそうです。
和食は、健康にもダイエットにも効果のある食事ですから
もっともっと見直したほうが良さそうです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: カブの味噌汁 Miso soup with turnip via photopin (license)
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