久々に電通「鬼十則」を読んでみました。
広告業界に入って早30年。
大学時代に読んで以来、折に触れこのパワフルな言葉に接してきましたが
自分の足りないことを、故吉田秀雄氏からいつも教えていただいています。
一.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
二.仕事とは、先手先手と働きかけることで受け身でやるものではない。
三.大きな仕事と取り組め。小さな仕事は己を小さくする。
四.難しい仕事を狙え。そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
五.取り組んだら放すな。殺されても放すな、目的を完遂するまでは
六.周囲を引きづりまわせ。引きずるのと、引きずられるのとでは、長い間に天地の開きができる。
七.計画を持て。長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
八.自信を持て、自信がないから君の仕事に迫力も、粘りも、そして味すらない。
九.頭は常に全回転、八方に気を配って一部の隙もあってはならぬ。サービスとはそのようなものだ。
十.摩擦を恐れるな。摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと、君は卑屈未練になる。
特に、仕事は自ら創るべきという教えが響きました。
先手先手と自ら動くこと、受け身ではダメだということは
頭ではわかっているのですが、行動に移すことはとても難しいことです。
ましてや習慣化となると本当に大変なことです。
今回、鬼十則を読み返す中で
「頭は常に全回転、八方に気を配って一部の隙もあってはならぬ。
サービスとはそのようなものだ。」が刺さりました。
この言葉がサービスとは何か?を言い当てています。
広告会社に求められているのは、アイデアでああることは間違いありません。
それも物やサービスを売るためのアイデアです。
絶えず自分の頭をフル回転させ
クライアントの売り上げアップの施策を考えているか?
売り上げアップのための、価値ある提案ができているか?
クライアント全体に気を配れているか?を意識しなければ
クライアントを動かすことはできません。
最近は、インバウンド対策が話題になっていますが
外国人観光客が喜ぶ仕掛けを考えることも、広告会社の営業に求められています。
海外のソーシャルメディアやインフルエンサーの話をすると
クライアントの方にも喜んでいただけます。
多くの担当者の方々が、売上を上げるためには
インバウンドマーケティングが重要だと考えているのです。
多くの外国人は一度くると日本のファンになるといいますが
電車の乗り換えやわかりづらい地図などで、最初は苦労するといいます。
(海外のガイドブックは、とてもわかりづらいのです)
この壁を乗り越えると、多くの外国人は日本にリピートするとのことです。
成功している飲食店は、ソーシャルメディアで
お店の位置情報を発進したり、道案内を行っています。
こういった丁寧な対応に感動したお客さんが、ファンになり
ソーシャルメディアなどで、お店を積極的に宣伝してくれるようになります。
店員が気を効かせて、お客さんの写真を撮ってあげれば
彼らのソーシャルメディアで投稿してもらえるようにもなります。
アジアの観光客は訪問地をソーシャルメディアでチェックしています。
彼らは、FacebookからInstagramにシフトしていますから
ソーシャルメディアマーケティングもFBオンリーでは厳しくなってきました。
(タイ、シンガポールはInstagram、台湾はFB)
誰をターゲットにするかで、活用するソーシャルメディアも変わってきます。
何を、誰に、どうやってを絶えず考えなければ、インバウンドでも勝てません。
いろいろなアイデアを作り出すためには、様々な勉強が必要になります。
鬼十則は、それを改めて私に気づかせてくれました。
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