年とともに何を見ても面白く、何をしても楽しくなるのがほんとうである。人生を楽しいものにすることが大事である。 (平澤興)
生きよう今日も喜んで(平澤興著)を再読していますが
この本は、50代以降の方々にぜひ、読んでいただきたい一冊です。
明治の医学者である平澤興氏の言葉を読むだけで、
「生きようという力」が、ふつふつと湧いてきます。
「にこにこ顏で生命がけ」で生きたという平澤氏の言葉は
私たちに喜びと希望を与えてくれるのです。
本書によって、人生の中に新たな価値を見出せるようになり
何歳になっても行動できる!と気持ちを切り替えられます。
顔は自分の顔であって、自分だけの顔ではない。人々から見る顔でもある。全体としていつでも明るい顔は、心に明るさをもっているからである。明るい顔は、明るい心。明るい心は、やすらぎの心、感謝の心である。それは人を明るくし、自分の健康を保つためにも一番大事なことである。習慣的に、明るさを身につけることである。常に明るくあるためには、良い修練が必要である。
平澤氏の感謝に関する言葉を読むことで、自分の行動を改善したくなりました。
脳神経外科の大家の平澤氏が書かれているので、余計に説得力があります。
特に、脳や感情に関わる言葉は、何度も何度も読み返しています。
感謝の気持ちを持つ人が、成長する人だという平澤氏の考え方が
随所に出てくるのですが、あたかも最新の脳科学の研究結果を知っていたかのようです。
明るく生きることが、人を明るくし、自分の健康を保てるようになるのです。
手足、心臓、血管などの体が健康であるから
私たちはちゃんと生きられるという当たり前の事実に
もっともっと感謝すべきなのかもしれません。
また、本書には私たち50代が参考になる言葉がいくつも紹介されています。
この人生を喜べない人は、どちらかというと長生きすることが出来ない人である。くよくよする人は、ストレスがたまって早死にする傾向がある。
人生を喜ぶこと、明るく振舞うことが、長生きの秘訣なのです。
ストレスに振り回されないように、気持ちを明るく保ちましょう。
目標がなければ、忍耐がない。
目標がないと何ごともなし得ない。
目標のないものは、病気もなおせぬ。
苦労しても目標を持っている間は、人間が光っている。
目標を持つことで、私たちは後半戦の人生をより楽しめるようになるのです。
たとえ、病になっても、目標があれば治せると信じて
明るく行動することが大事だと思います。
実際、糖尿病を患って以降、健康に注意することで
長生きできたと平澤氏は本書で述べています。(享年89歳)
過去のあらゆる経験が、未来の私たちを作り出すのです。
病気になっても負けない気持ちを持てるようになりたいものです。
成功だけではない。失敗もあったが、皆過去の経験を生かさねば本当ではない。 つまらぬ経験はない。人生に無駄なことはない。殊によく考える人には無駄がない。
また、人生は60歳からどんどん面白くなり
80代以降が最も人生を楽しめる世代だという言葉が刺さりました。
75、6歳から85、6歳までが一番伸びる時だという平澤氏の考えによって
私は、ますます長生きすることが楽しみになりました。
今より楽しい時間が過ごせるのなら、それを体験したくなりました。
健康など今を感謝できるようになれば、人生をより楽しめようになります。
感謝の気持ちを習慣にできるよう、自分の心を鍛えたいと思います。
最後に50代以降の皆様に、この言葉を送りたいと思います。
60歳の関所を過ぎたということは、
それは決して自分の力だけではない。多少は自分の力であっても、 多くは皆さんのお蔭であって決して自分の力だけではないのである 。無事に今日まで過し得たということは、 先ずもって神仏というか、大自然の恩恵である。 そういう目で物を見ると、 何もかも有難い有難いと思うようになる。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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