世の中には2通りの人がいます。忙しい人とヒマな人ではありません。忙しいけどやれる人と、忙しいからやらない人です。人間の平均寿命が80歳になっても、80年ぼんやり過ごしてしまう人と、80年充実して過ごす人がいるわけですから、平均の寿命は関係ありません。その時間をどれだけ有意義に過ごすかです。(中谷彰宏)
この中谷氏の言葉を読むと、忙しからやらないといういう言い訳を封印したくなります。
一日に24時間もあるじゃないか―時間を味方にする50のヒントの中には
時間を大切にするためのアイデアが満載で、刺激をもらえます。
人は忙しいと言った瞬間に、タスクを先延ばしにしがちです。
本当は家族との大切な時間を過ごしたいのに、忙しいという考えが浮かぶと
今、やらなくてもよいかと思って、後回しにしてしまうのです。
私には、この先延ばし癖による嫌な思い出があります。
もう20年以上前の昔の話ですが、忙しかった私は母との食事の約束を何回か延期していたのです。
その日は、久々に休みが取れそうだったので、母と晩御飯の約束をしていたのですが
昼前に自宅でくつろいでいたら、いきなり病院から連絡があったのです。
「お母さんの意識がない」という救急病院からの電話でした。
信じられない思い出、タクシーに飛び乗り病院に向かったのですが
対面した母は本当に意識不明だったのです。
数日前に偶然会った時にはピンピンしていたのにも関わらず
目の前の母は死んだように眠っていました。
母は買い物の途中に車に轢かれ、死の淵をさまよっていたのです。
いくら話しかけても、体を揺すっても
今朝まで元気だった母は、目を覚ましてくれませんでした。
結局、意識は戻らず、その日の夜に母は亡くなりました。
本来であれば、母と一緒に晩御飯を食べて、幸せな時間を過ごしてたはずなのに
病院で悲しい知らせを聞くことになったのです。
ほとんど親孝行ができなかったので、後悔の気持ちがどっと押し寄せてきました。
しかし、もうどうしようもありませんでした。
過去は取り戻せないのですから。
しばらくは母が亡くなったことが信じられませんでしたが
一緒に晩御飯を食べられなかったことが、いつも心残りでした。
忙しいと言う言葉を免罪符にして、母との時間を作れなかった自分を憎みました。
仕事よりも重要なことが世の中にはいくつもあるはずです。
家族との大切な時間を有意義に過ごすことを忘れていては、幸せにはなれません。
しかし、人は忙しさに流されしまいます。
私も今でも、忙しいを言い訳にしてしまい、行動できないことがあります。
そんな時には、本当に自分のやりたいことを整理すべきです。
積極的に自分のやりたいことをやるための時間を作ればよいのです。
「忙しいからできない」と言ったまま何もやらないで忙しさのせいにするか、もしくは「忙しいけれども、えーいやってしまった。ますます自分が忙しくなってきた」と思いながらも楽しく生きるか。要は時間があるかないかではなくて、やりたいかやりたくないかです。(中谷彰宏)
自分のやりたいことを意識し、行動を起こさないと
結局は、未来の自分が後悔することになります。
忙しいと言って、今、何をすべきかを考えないことだけはやめたほうがよさそうです。
他人のための人生を生きたり、自分が亡くなる際に後悔しないために
たとえ、忙しくても、自分がやりたいことを考え
今、何を優先すべきかを決めるべきなのです。
自分の大切な人がいつまでも生きているとは限りませんし
自分の人生が永遠に続くわけではありません。
こう考えれば、行動ができるはずです。
忙しいと言って、先延ばしにしていることがあれば
今すぐにそれにチャレンジしてみましょう!
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
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