クルト・ハーンは、潜在的な能力に対する限界はほとんどが思い込みだと考えた。そこで考案したのが、参加者に徐々に難しい課題を与えるという方法だった。まず、達成したと実感できたことのないことをやりとげてもらう。翌日には、それより難しいことをやりとげる。その後も、前日に達成したことよりも難しいことを毎日やりとげていく。一連の課題を終えるころには、自分に何ができるか、そのイメージは完全に変わっている。(ジョセフ・ジャウォースキー)
クルト・ハーンは、アウトワード・バウンドという組織の運営者ですが
私たちは彼のプログラムから成長の法則を学べます。
アウトワード・バウンドは、野外活動を通して
豊かな人間性を育むことを目的とする組織なのですが
自然の中で過酷な体験をチームで行うことで、人は成長していくのです。
自然と人のつながりが、人間の成長に欠かせないことがここからよくわかります。
冒頭の言葉は、ジョセフ・ジャウォースキーの書籍
シンクロニシティ―未来をつくるリーダーシップに出てきますが
何度も何度も私は、このフレーズを読み返しました。
本書は友人の朝日一惠さんのメルマガに紹介されていました。
彼女の本の目利き力は定評があるので、すぐに購入しましたが
本書は予想以上に素晴らしい一冊で
リーダーシップやレジリエンスなどいろいろなことを学べました。
シンクロニシティの書評ブログは、別途書こうと思いますが
今日は、レジリエンスについて考えてみます。
私たちは失敗を繰り返しながら、学びを得ています。
いろいろな経験を積んだり、人とのつながりを強化することで
失敗を自分のための資産にしているのです。
失敗をネガティブに捉えると、感情が落ち込み、行動できなくなりますが
困難を乗り越える力を養うことで、私たちは成長できるようになります。
人間が賢くなるのは、経験によるのではなく、経験に対処する能力に応じてである。 (ジョージ・バーナードショー)
チャレンジを怖がったり、人との交流を避けていると私たちは成長できません。
逆境を乗り越えて、対処することを覚えれば、精神力を強くできます。
困難に立ち向かうための心理的筋力(レジリエンスマッスル)を
鍛えることで、私たちは成功に近づけるのです。
失敗体験を深刻に捉えるのをやめて、まずは現実を見つめましょう。
自分を責めるのではなく、間違えた原因をしっかり分析するのです。
失敗を次に活かせるように教訓化し、合理的思考でチャレンジしていくのです。
自分が成長している感情を持てたり
楽観的になることで、レジリエンスが高まっていくのです。
その際、重要なのがソーシャルサポート、心の支えなのです。
自分をしっかりと評価し、楽観的に物事を捉え
人とのつながりを大切にすることで、世の中の見方が変わります。
私は、読書やポジティブな人たちによって、何度も救われてきました。
人脈というネットワークを活用すれば、逆境をチャンスに変えられます。
トラブルは、大概の場合、人脈が解決してくれるのです。
良いつながりが良いことを運んできてくれますし、問題も解決してくれるのです。
自分の思い込みを捨てて、行動する勇気を養うことと
良いつながりを持つことで、私たちは人生をより良いものにできるのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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