なぜできる人は、掃除のおばさんとの関係を大事にしているのか?

人格者と言われる人は、「一番遠い人」にこそ丁寧に接しています。「一番遠い人」とは?ビジネスに直接関係ないけれど、いつもオフィスを掃除してくれている「掃除のおばさん」または、「ビルの管理人さん」や「警備のおじさん」などのことです。あなたは「掃除のおばさん」とどのように接していますか?大抵の人は、挨拶をする程度で「必要以上に人間関係を深めようとしていない」のではないでしょうか?つまり「ついつい、ないがしろ」にしているのです。実は、ここであなたの人間関係に対する「思い」がテストされています。結論を申し上げます。応援される人になるためには、どのような人に対しても希薄な接し方をしてはいけません。(神尾えいじ)

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紹介だけで一生売れる技術
(神尾えいじ著)
を読了しました。
コンサルタント仲間の佐野芳己氏のメルマガで紹介されていた一冊だったので
間違いはないと思いましたが、やはり面白かったです。
佐野さんは読書家で、良書を探すのがうまいので
彼のオススメ本は必ず読むようにしています。
(自分とは違うカテゴリーの本を読んでいるので、彼の目利きは参考になります。)

著者の神尾えいじ氏はGiveの精神で、人から応援される人になることで
営業マンは成功できると説いています。
健康食品の営業で独立した神尾氏は当初は顧客開拓で苦労し
月収が750円とどん底の時代を経験します。
その後、あるお客様の一言がきっかけで「応援団作り」を開始し
「紹介の力」に目覚め、紹介営業のプロとして活躍します。
本書にはその神尾氏のノウハウが凝縮されていて、多くの気づきをもらえました。
特に「一番遠い人」から応援してもらえる人間になれという考え方に共感しました。

なぜ、できる人は、掃除のおばさんやビルの管理人との関係を大切にするのでしょうか?
本書から神尾氏の言葉を引用します。

確かに、掃除のおばさんと関係を深めても、有力な情報が得られるわけでもありませんし、お客様を紹介してくれるわけでもありません。ですが、あなたが本当に人を大切にしたいのであれば、どのような立場の人とも「思いやり」の精神で、平等に付き合わなければなりません。もちろん、あなたが忙しいときにわざわざ「掃除のおばさんの無駄話を聞きなさい」と言っているのではありません。しかし、あなたが「応援される価値があるかどうか』は、こうした「一番遠い人」とどう接しているかで大きく分かれるのです。「あの人は、掃除のおばさんからも人気があって気さくな人なのよね」「あの人は、どんなポジションの人とも分け隔てなく接している」こういった人格的な評価は、評判になります。評判も噂となって人の心をとらえます。「噂を信じるなんて」と言いながら噂の持つ力を侮ってはいけません。

掃除のおばさんの力をバカにしてはいけないという神尾氏の言葉が響きました。
応援される人になるためには、掃除のおばさんや管理人さんに対しても
希薄な接し方をしてはいけないという著者の考え方が、新鮮でした。
人との関係を良くしたいのであれば
思いやりの心を持って、分け隔てなく接するべきなのです。
この「分け隔てない」が意外に難しく、私はまだまだできていないと反省しました。

できる人、応援される人になるためには
一番遠い人」とも良い関係を作るべきだという神尾氏のアドバイスを信じて
人との付き合い方を変えてみようと思いました。
自分の評判を高めるための近道が、分け隔てなく人と接することなのだと本書から学べました。

応援される人は、「忙しいと、ついついないがしろにしてしまうこと」「当たり前なんだけど面倒くさがってしまうこと」を人としての基本に返って実践している人たちです。そんな「人格的な行動」は、周りにいる同僚や部下達が必ず見ています。そして、自然に「信頼できる人かどうか」を判断しています。その証拠に、人格者は、いろいろな人から相談を持ちかけられます。なぜなら「人を大切にする人だから安心して相談できる」と周りから信頼されているからです。もしあなたが「自分は応援される人になっているかな?」と客観的に知りたければ、「人から相談を受けているかどうか」で判断するのもいいでしょう。もし相談者が多ければ、あなたは間違いな慮援される人格を持っているというとです。

確かにできる人は、面倒だというそぶりを見せません。
人としての基本を振り返ることを、年末から年始のテーマにしようと思います。
「人を大切にする人」をロールモデルにして
人付き合いを変えていくことで、応援される人を目指したいと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

photo credit: CRW_8107 via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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