セールスにおいて何よりも強力な言葉は「頼む」ことだ。ほとんどの人は、拒絶におびえ、ノーと言われることを恐れている。そのため、頼むことをしない。顧客が自分から商品やサービスを買うと言ってくれるのを期待し、ただ座って待っている。だが、そんなことは滅多に起こらない。たとえ顧客がその製品を欲し、必要とし、それを買う資金を持っていたとしても、実際に口に出して「買ってほしい」と頼むのがセールスパーソンの責任というものだ。(マーク・トンプソン&ブライアン・トレーシー)
ビジネスを成功させたい人に、絶対読んでいただきたい一冊が
マーク・トンプソン&ブライアン・トレーシーの
7つの法則 ― ビジネスを成功させる正しいコツです。
ビジネスに必要な要素がすべてここに書かれているので
経営者やマネージャーの方には、オススメです。
特に、セールスに関する第6章は勉強になります。
営業マンがクロージングの際に、「頼む」ことを徹底できれば
間違いなく会社の売上をアップできるはずです。
一人一人の最後の一歩が会社の成長を左右するのです。
経営者が、本書の7つの法則をすべてマスターし
社員と共有することができれば、会社を劇的に良くできるはずです。
ビジネスを成功させる7つの法則
■素晴らしいリーダーになる
■素晴らしいビジネスプランを立てる
■素晴らしい人材で周りを固める
■素晴らしい製品やサービスを提供する
■素晴らしいマーケティング・プランを立てる
■素晴らしいセールスの方法をマスターする
■素晴らしい顧客体験を提供する
7つのルールはシンプルで、当たり前のことばかりですが
これらをすべて身に付けられれば、優秀な経営者になれます。
著者二人の説明は、とてもわかりやすく実践的で
7つの法則をしっかりとモデリングすれば、結果が変わるはずです。
多くの成功者のケーススタディや名言も紹介されているので
時々読み返せば、経営やマネージメントのヒントをもらえます。
また、各章ごとに7つの質問が用意されているので
それに自分の答えを書き込むことで、頭が整理でき、すぐに行動に移せます。
これまでのビジネス・ライフで何度も学び直してきたことは、「成功している人がしているのと同じことをすれば、最終的にその人と同じ結果を得られないはずはない」ということだ。成功しているセールスパーソンや会社と同じようなやり方でセールスをすれば、やがて彼らと同じ結果が得られる。そうしなければ、そのような結果は決して得られない。(ブライアン・トレーシー)
まずは、成功している経営者のスキルを盗みましょう。
彼らの戦略やリーダーシップを徹底的にモデリングするのです。
売上を上げたいならセールスで成功した人の行動を徹底的に書き出して
それを何度も繰り返して、自分のものにしてしまうのです。
会社を成長させたければ、人の採用にも気をつけるべきです。
モノやサービスを売るためには、良い社員を集め、彼らに気持ちよく働いてもらうことなのです。
素晴らしい顧客体験は、素晴らしい社員から生まれるのです。
顧客に素晴らしい体験をしてもらうカギは、「チームにいたくない」と思っているメンバーを出ていかせることだ。厳しすぎるだろうか。いや、そんなことはない。そのような者は、なるべく早く出ていってもらったほうがいい。そのほうがお互いのためになる。彼らは自分のしたいことに集中できるし、こちらは顧客に集中できるからだ。必要なのは、「なんて素晴らしい会社だ」と日々言ってくれるような社員やスタッフなのだ。
ザッポスでは、入社研修後にすぐに気にいらなければ、「会社を辞めてもよい」と言われます。
その際、数千ドルをもらえるというおまけまでつくのです。
それほどまでして、ザッポスは会社の雰囲気を大事にしようとします。
不必要な社員を排除して、ワクワクする職場をつくりたいというザッポスの意志を感じます。
ビジネスで成功するためには「顧客を喜ばせること」が重要なので。
それができないメンバーは強い組織には必要ないのです。
「顧客を喜ばせること」で彼らが自社のセールスパーソンとなり
その積み重ねで、売上が飛躍的にアップするのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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