「ない仕事」の作り方(みうらじゅん著)の書評

書評

ひとつのものに夢中になると、自然とそこから派生するものも頭のどこかにストックされていき、それが新しい仕事に繫がっていく ……ということなのでしょう。(みうらじゅん)

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「ない仕事」の作り方(みうらじゅん著)が面白い!
みうらじゅん氏は、自分のこと「一人電通」と呼び
自分の気になった変なものを集め
それにポップなネーミングを施し、ブームを作っていくのです。
彼は変なものを愛し、自分を洗脳し、それを世の中に広めていきます。
彼は大真面目に日本中のみやげものを買い集めたり
ゆるキャラを探しては、それを自分の雑誌連載を使って、広めていきます。
時には、電通の営業マンさながらに、接待も活用して
自分の領域を拡大していくのです。

点と点をつなげていけば、必ずブームは作れるし
面白い仕事も引き寄せられるというみうら氏の考え方にはとても共感しました。

学生時代から好きなことをとことん追求していくみうら氏は
就職せずにイラストで食べていくことを決めます。
師匠の糸井重里氏の事務所に入り浸り、彼の協力を得ながら連載を獲得していくのです。

彼は子供の時から、人の力を借りる天才で
雑誌の編集長のように企画を作り、味方と一緒にブームを作っていくのです。
電通の営業マンとプランナー、クリエイター、マーケッターが束になっても
みうら氏には敵わない理由がこの本には書かれています。
それが自分がやりたいことへの熱意と人をまきこむ行動力なのです。

例えば、彼は雑誌の仕事を得るために、自分の仕事場のように雑誌社に通うのです。

大学卒業後は、知り合いになった雑誌の編集部によく出入りするようにしていました。それは、「いつか、誰かの原稿が落ちるかもしれない」と考え 、その空いた誌面を狙っていたからです。実際、 「ビックリハウ 」という雑誌で、ある先生の連載原稿が落ちてしまったとき、編集部にいた私に代筆の依頼がきて、一晩で数ページの漫画を描き、それが掲載されました。

彼は絶えずライバルの原稿が落ちるのを期待して
雑誌社に通い続け、チャンスを拾っていきます。
この繰り返しで、雑誌の連載を獲得していくのです。

また、編集者への接待で自分の連載スペースを大きくしたり
新たな企画を通していくのです。
自分のやりたいことへの愛情が、編集者の共感を生み
彼が見つけた面白いストーリーが世の中に流布していくのです。

日本の素晴らしさを見つけて、ポップ化するセンスこそが
みうら氏のクリエイティビティなのです。
自分の中の小さな変な気づきを好きになり
自分を洗脳することで新たな価値をつくれることを本書は教えてくれます。

日本文化のシンボルである「仏像」までポップ化し
ブームにしてしまうみうら氏の発想を、本気でモデリングしたくなりました。
組み合わせのネーミング術やブームの作り方はとても参考になります。
あとは人をまきこむために、行動を最大化すればよいのです。
ビジネス書として、オススメの一冊です!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

photo credit: Frozen River via photopin (license)

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