ステファン・アインホルンの『「やさしさ」という技術ー賢い利己主義者になるための7講』の書評

習慣化

結局のところ、やさしい心で生活すると得をし、そうでないと損をする。「自分の得になるから」というのは、やさしく生きる理由としては悪くない。(ステファン・アインホルン)

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「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講
人口わずか900万人のスウェーデンで30万部を売り上げたベストセラーです。
版元の飛鳥新社の編集者の方と直接会って、本書ついて話しあったのですが
本への愛情が素晴らしく、私は彼との会話の中に「やさしさ」を感じました。
実は、何度かブログの下書きを書いてみたのですが
珍しくその編集者の顔が頭に浮かんできて、なかなかアップできませんでした。
これも本書の影響で彼に対する「やさしさ」を持ったためかもしれません。
「やさしさ」という技術は、私が思った以上の良書だったので
余計によい記事を書きたいというプレッシャーを感じていたのです。
ようやく今日このブログを書き上げたので、以下お読みください。

本書の最大の価値は、読むだけで気分を良くできることです。
人に優しくしようと思えるようになり、ポジティブになれるのです。
また、成功者の共通点も「やさしさ」にあると
著者のステファン・アインホルンは言っていますが
成功するための法則も書かれているのです。

周囲の人に対して、よいことをすればすべてを手に入れられ、悪いことをすれば多くを失う。やさしい人は成功への道を歩んでいる。実際やさしさは人生で成功するために必要な、唯一にして最も重要な要素なのだ。

やさしさには、「偽りのやさしさ」があるのを忘れてはいけません。
他人と接する中で、「真のやさしさ」と
「偽りのやさしさ」の二つがあることを見抜かなければなりません。
「真のやさしさ」とは「大切なのは気持ちだよね」と言う言葉を使う人ではなく
真心を持った行動する人から生まれてくるのです。
やさしさにおいて本当に重要なのは
よいことを考えのではなく、よい行いをすることなのです。

しかし、時として、私たちはよい行動をとるために
周囲からは間違っていると思われる道を選ぶ必要に迫られます。
時にはそれで非難されるリスクもあります。
内部告発者は職を失っても、自分の行動がた正しいと思って行動した結果
解雇されたり、病になることもあります。
しかし、不幸な目に遭っても、彼らは自分の行動が正しかったと満足しているのです。
結局は正しい行動を起こす勇気を持つことが
何よりも重要なのだという著者の言葉が響きました。
自分の気持ちを大切にすることで、私たちは幸せになれるのです。

また、体臭がひどい人に注意をすべきか?というケーススダディが紹介されていますが
多くの人は注意しないという選択をします。
しかし、これは間違いなのです。
最終的に、彼は匂いによって孤立し、職場を去らねばなりません。
この繰り返しで、彼は職場を転々としてしまう可能性があるのですから
しっかりと彼に匂うと伝えることが、友人としての務めなのです。

真のやさしさとは、仲間のことを本気で考え
勇気を持って行動することから、生み出せるのです。

分厚い本なので、やさしさについての話がいくつも書かれていますが
第4講のあなたが「よい人間になれない理由」が、私にはとても刺さりました。
よい人間になれないのは、マイナスの力が働き
理想と現実のギャップを引き起こしてしまうからなのです。
マイナスの力とは、以下の9つですが
ステファン・アインホルンは、どれにも解決策があると書いています。
■リソース不足
■共感力不足
■思慮不足
■「他人ごと」主義
■理想と現実の落差に無自覚であること
■生物としての攻撃性
■無力感
■「誰かがやるだろう」という思いこみ
■選べない選択肢
私たちはマイナスの力が働いている時に、その問題に気づければ
解決策を考えられるようになり、意識的に行動を選択できるようになるのです。
本気で変化を起こしたいと思えば、他人ごとではなくなります、
問題を解決しようと心の底から思い、決断すればよいのです。
また、自分の古い考え方(固定観念)を疑うこと
視点を変えることで、いい解決法が見つかるはずなのです。

「やさしさ」は得か?、「成功」とは何か?
なぜ、やさしくなると成功するか?などのテーマも面白く
何回かに分けて、今後ブログに書いていこうと思います。

最後にやさしくすると人生に何が起こるのかをまとめておきます。
これを読むだけで、あなたも私と同様やさしくなろうと思うはずです!

・よいことをすると気分がよくなる。ある研究によると、他人によいことをすると愉快な気持ちになるという。
・周囲の人のためによいことをすると、周囲の人の気分がよくなる。気分のいい人たちに囲まれるのは楽しく、心身の発達にもつながる。
・他人に対してよいことをすれば、間接的には自分自身の利益になる。なぜなら、他人のための行いは、やがて自分に返ってくるからだ。
・倫理的な考えが浸透している社会は、そうでない社会よりもうまく機能している。
・よい行いの結果、よりよい世界を築ける。ひとりの力など無力だとあなたは思うかもしれないが、ちがう。よい行いの結果は水面の輪のように広がっていくものだ。私たちは他人のために想像以上のことができる。そうして私たちは世界を変えていくことができる。よい世界は、悪い世界よりもずっと生きやすいはずだ。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

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