他人への気遣いで、もうひとつ大切なのは、話を聞いてやることだ。(北野武)
料理人に会ったら料理のこと、運転手に会ったらクルマのこと、坊さんに会ったらあの世のことでも何でも、知ったかぶりせずに、素直な気持ちで聞いてみたらいい。自慢話なんかしているより、ずっと世界が広がるし、何より場が楽しくなる。
北野武監督の旧作を観ていたら、彼の本が読みたくなり
Kindleで全思考を購入しました。
これがめちゃめちゃ面白く、未来を変えるためのヒントをもらえました。
たとえ知っていたとしても、一応ちゃんと聞くのだ。そうすれば、専門家というものは、きっとこちらの知らないことまで話してくれる。井戸を掘っても、誘い水をしないと水が湧いてこないように、人との会話にも誘い水が必要なのだ。
北野氏は、日頃の会話でも誘い水が大事だと言っています。
確かに、人と会話をするときに、知ったかぶりをせずに
自分が何も知らないというように振舞えば、場が楽しくなります。
専門家からいろいろなことを教えてもらえれば、知識も増やせます。
人と接するときに、教えていただくという気持ちを持てれば
自分を簡単に成長させられるのです。
全思考 [ 北野武 ] |
また、話が合わないという言い訳を言い始めたら
反省したほうが良さそうです。
もしも、同世代以外の人と話が合わないのなら
自分のコミュニケーション能力やスタンスを疑ったほうがよいのです。
きっかけさえ、作ることができれば、思いも寄らない話が聞けることもある。相手はいい気持ちになれるし、こっちは知らなかったことを知る。(中略)世代が違うと話が合わないなんて言うのは間違い。話が合わないんじゃなくて、話を引き出せない自分がバカなのだ。
以前の私は狭い殻に閉じこもっていましたが
iPhoneやソーシャルメディアに出会ってから
若い人の思考を取り入れられるようになりました。
iPhoneやソーシャルメディアを使いこなしている若い人たちを師匠にして
私はアプリや文章の書き方を徹底的に学びました。
彼らに思い切って質問することで、私は多くの知識を手に入れました。
もし、7、8年前にソーシャルメディアを使わなければ
私はつまらないおじさんになっていたことでしょう。
違う世代の人と話したければ、キッカケをつくるとよいと北野武氏は言います。
特に、歳をとってからは、人との接し方に注意を払ったほうが良さそうです。
自分が偉いと勘違いを始めたら成長は止まります。
人間は歳を取ると、どういうわけかこれが苦手になるらしい。むしろ、自分の自慢話ばかりしたがるようになる。だけど、自慢話は一文の得にもならないし、その場の雰囲気を悪くする。それよりも、相手の話を聞く方がずっといい。
周りの人を全て自分の師匠にすれば、多くの気づきを得られます。
自慢話をやめて、若い世代に教えてもらうのです。
相手の話を聞くことで、良い関係を築けます。
相手が小学生だって、話せるはずだ。「算数で何を習ってるの?」って聞けば、答えは返ってくるんだから。きっと、大人は小学生の算数だって、相当難しく感じるだろうから、同じ問題を一緒になって考えることだってできるはずだ。
たとえ、相手が小学生だとしても、質問を繰り返しましょう。
このゴールデンウィークに娘たちと多くの時間を過ごしましたが
小学生と中学生の娘から多くのことを学べました。
うちの子供たちのほうがはるかにiPhoneを使いこなしていて
子供だと言ってもうバカにできないことに気づきました。
iPhoneの本を書いていると自慢話をして嫌がられるよりも
娘にアプリの質問をする方が、はるかに自分のためになることを実感しました。
今、この瞬間から別の行動を起こせば、未来は変わっていく。この瞬間から違うことすれば、未来なんて変わるんだ、そう思う。
誰にでも質問できると考え、学ぶ姿勢で接すれば
私たちは簡単に未来を変えられるのです。
今この瞬間から人との接し方を変えることを私は決めました。
私の好きな本と私の著書を以下にピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
photo credit: Happy Chef ! via photopin (license)
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