心の健康を保つためには、あらゆる付き合いを最大限に活用すること。

心の健康の実証研究をするとき、幸福の確かな根拠とされるものがある。人間関係の質だ。人生の3分のーを職場で過ごしたり、仕事について悩んだりしていることを考えれば、大事なのは家族や友人だけではないことがわかるだろう。同僚や顧客との交流もとても大切だ。わたしたちは職場での有意義な会話によって元気になったり、愉快になったり、誇りや目的で満たされたりする。その日の気分が大きく左右される。それは、わたしたちの脳が他者との親密さの程度やグループ内での存在感の大きさを常に測ろうとしているからだ。(キャロライン・ウェッブ)

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キャロライン・ウェッブ最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術
書評ブログの三回目は、人間関係をテーマにします。
1日の目標をしっかりと作り、パフォーマンスを上げることで
わたしたちは楽しい時間を過ごせるようになります。
次に意識したいのが、人間関係で、周りの人と
本当の信頼関係を築ければ、わたしたちはよりハッピーになれます。

誰かと心を通じ合わせることができれば、わたしたちはすばらしい気持ちを味わえます。
互いを理解し、同じ考えを抱いていると感じられれば、幸せになれるのです。
屈託なく笑い、互いを信頼することは、家族や友人ばかりでなく
店員やクライアントや職場の人間などのあいだに起こり得ます。
親密な感情を抱き、心を開けば、深刻な問題も話せるようになります。
一人で悩まなくなることで、人生の可能性を広げられます。

実は研究によって、二人の人間関係を親密に強化する人的要因の多くがわかっています。
目的、好奇心、共通するものを見つける能力
心を開くつもりがあるかどうかなどが人間関係を強化するポイントなのです。

親密な関係をつくるためには、以下の5つを意識してみましょう。
共通の目的を見つけたり、共感してもらうことや
相手に心を開いてもらうための努力も欠かせないことがわかります。

■協力するという目的を設定する
あなたがやりたいことではなく、相手との関係の質を改善する という目的を設定する。ネガティブな思い込みはないだろうか、相手の興味深いところを見つけよう。
■中身のある問いをする
相手に興味を抱こう。事実についてイエスかノーで答えさせる質問ではなく、相手の考えや気持ちがうかがえるよう、自由に意見を述べてもらう質問に変える。相手の話のうちーつについて「もっと教えて』と促し、聞いていることを示す。
■内集団の感覚を築く
共通の目標、不満、興昧など、似ていたり、関連があったりするものを見つけて内集団の感覚を築くと、相手の脳があなたを敵ではなく友人だとみなすようになる。
■互いに自分のことを話す
相手に心を開いてほしいなら、あなたが進んで自分のことを話すようにする。
■スマートフォンをしまう
もし、大切な会話の最中に電話がかかってくる予定があるなら、着信音を大きくしてポケットや鞄の中にしまう。 

どんな小さなことでもよいので、相手との共通点をさがしましょう。
仲間になること、内集団になれば、お互いに協力できるようになります。
また、相手に対しての否定的な先入観をなくしたり
相手が答えやすい質問を投げかけるなど、関係を強化する努力をしてみるのです。

また、どんなに頑張っても、緊張状態が生まれる場合もあります。
意見が対立した場合には以下の5つの手順がよいと
キャロライン・ウェッブは本書に書いています!
1、相手の意見を、心底気に入ったように繰り返す
2、同意しているすべての事柄を確認する
3、本当に対立していることを切り離して考える
4、双方が正しい場合を見つける
5、共感をもとに今できることは何かを考え、行動する
相手との共感理解が、どんな時にも役立ちます。
できることは常にあると考え、前へ進めば、お互いの気分もよくなり
課題解決の方向性が見つかります。
たとえ、緊張状態にあっても上機嫌を伝染させる(情動感染)こともできます。
最も大切なこと、目的を意識して、何をすれば
周りがよい感情になるかを考え、緊張状態を解く努力をしましょう。

良い人も悪い状況の時には、間違った選択をします。
こう考えれば、仲の良い相手とのいざこざも解決できます。
心に余裕を持って、相手との関係を改善することで得られることを整理し
自分がやるべきことを考えるのです。

相手との関係を強化し、相手の力を最大限に引き出すことができれば
わたしたちはより幸せになれます。
相手の話をさえぎらずにじっくりと聞くことで、相手がより考えられるようになります。
傾聴(エクストリームリスニング)や相手の現実に向きあうことを助けることで
チームやパートナーの行動を変えられるようになります。
Goal(目標)、Reality(現状)Options (選択肢)Way forward(前進する方法)を確認する
GROWモデルに沿った質問が、力を発揮します。
また、その際、「わたしがよいと思っている点は◯◯」
「さらに良くするためには◯◯をすればよい」などのアドバイスや
「うまくいくためには、どんな条件が必要ですか?」などの質問をすれば
相手のプライドを傷つけずに、上手に自分の意見を伝えられます。
キャロライン・ウェッブのメソッドを活用すれば、より良い人間関係が築け
仲間の力を最大限引き出せるようになります。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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