ネガティブな感情が成功を呼ぶの書評

習慣化

創造性を調べた研究で、ネガティブ感情とポジティブ感情の両方を経験した人たちの出したアイデアは、ずっと幸福だった人たちの出したアイデアより、9パーセントほど創造性において優れていた。また仕事においても、試練に伴うストレスは、モチベーションを高める効果があった。(ロナルド・ベドロ)

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「社員のやる気」に関する研究を行ったロナルド・ベドローは
適応能力というのは ネガティブ感情に耐えることと
そこからポジティブ感情に移る努力が、バランスよくできることだと言っています。
私たちはネガティブな経験を避けたり、ネガティブ感情を抑制してはいけないのです。
また、ポジティブ・シンキングだけでは、仕事のモチベーションをアップできませんし
個人的な成長も期待できないのです。

ロバート・ビスワス=ディーナー・トッド・カシュダン
ネガティブな感情が成功を呼ぶを読むと
ポジティブとネガティブのバランスをとることが大事だとわかります。

私たちは幸福感や憂うつなどについて話す時に、それらの感情が比較的安定したもののように思って話している。最近はポジティブ心理学が盛んなので、「持続的幸福」について語る人も多い。まるで、幸福のスイッチを入れれば、人はずっと笑顔のままでいられるかのようだ。だが実際には、私たちはポジティブとネガティブの両方の感情の間を行き来す。 「ホールネス」を持った人たち、つまりよいことも悪いことも受け入れ、与えられた状況の中で最良の結果を掴む人たちこそが、健康を保ち、仕事でも学問でも成功し、幸福な人生を深く味わうことができるのである。

本書の中には頻繁に「ホールネス」というキーワードが登場します。
ホールネスを持った人たち=良いことも悪いことも受け入れられる人が
実は、本当に強い人なのです。

我々はこれを、20パーセントのネガティブ優位性と考える。ホ ールネスを持つ人とは、約80パ ーセントの時間はポジティビティを感じ、残りの20パーセントの時間はネガティビティを有益に使える人のことだ。

そして、全体の中で20パーセントのネガティブ要素があったほうが
幸せに生きられると著者の二人は書いています。
幸せになるためには、ポジティブだけではダメなのです。

安楽さを求めるという当たり前に見える行為は、実はみな「不快感」を避けるためのものである。しかしそのことを理解している人は少ない。他者から拒絶されることを怖れる人は、人に会うことを避ける。失敗を怖れる人はリスクを冒そうとしない。他者との親密な関係を怖れる人は、退社後の時間をテレビやメールに費やす。何かを避けるという行為は、現代の構造的問題である。

私たち現代人は絶えず安楽さを求めて、不快なことを避けるようになっています。
技術の進歩によって、以前と比べ我慢できなくなっています。
不快なことを避けるために、私たちはどんどん行動をしなくなっています。

回避行動には以下の2つのパターンがあります 
この回避行為の実態を知るとポジティブ、ネガティブ両面の要素が
私たちには必要なことがわかります。
■喜びを避ける行為
■苦痛を避ける行為
喜びを避ける人とは、とても楽しいことがあっても
ほかにもっと有益な時間の使い方があるのではと思ってしまう人たちです。
幸運を祝うと悪いことが起きるのではと不安になる人もいたりします。
心理学でいう「マイナス化思考」の人たちは、素晴らしい瞬間をみな失ってしまいます。
また、こういった人たちはポジティブ感情を
他者と分かち合えないために、人間関係も希薄になりがちです。
これでは、楽しい誘いもなくなり、ポジティブになりようがありません。

もうひとつのタイプの回避行動はそれよりもずっと一般的です。
怒りや不安など、いわゆるネガティブ感情に背を向けてしまい
快楽を求め、困難を避けるようになるのです。
しかし、これを続けていると未来のチャンスを奪うことになります。

例えば、海外旅行に行った時にすべてが順調に運んだら
その旅は果たして自分のためになるのでしょうか?
旅とは変化することだと考えれば、困難がない旅は意味がありません。
世間にはネガティブな状況に対する明らさまな偏見がありすぎます。
ネガティブな状況を避けてばかりいると気づいたら、行動を変えるべきです。
自分が成長する機会を逃し、人生の意味や目的を掴めなくなっていると考え
新たなチャレンジを始めるべきなのです。

その際、不快感や違和感をキーワードにすると良いかもしれません。
自分がネガティブになるとわかっていても、好奇心を持って
新しいことにチャレンジしないとセレンディピティは起こせないのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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photo credit: positive thinking via photopin (license)

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