心身相関、心身一如の言葉のとおり、心は身体に影響し身体は心に影響します。心にゆとりがあれば身体はリラックスしますし、心が緊張していれば身体も緊張してしまいます。逆に身体を先にリラックスさせれば心にも影響して心にゆとりをもたらすこともできるのです。(藤井英雄)
精神科医の藤井英雄氏のマインドフルネスの教科書は
タイトルに偽りなく、マインドフルネスの入門書としてオススメできます。
これ一冊でマインドフルネスの仕組みや実践方法がわかります。
マインドフルネスとは、「今、ここ」の気づきです。
「今、ここ」の現実に、リアルタイムかつ客観的に気づいくことなのです。
呼吸を整えたり、感謝の気持ちを持ったり、自分の様子を実況中継することで
自分を冷静にでき、現実に向き合えます。
今ここに集中することで、イライラを撃退したり、不安な気持ちを減らせるなど
感情と思考をコントロールできるようになります。
マインドフルネスを普段の生活に取り入れることで、それを実現できると藤井氏はいいます。
特に本書の自分の声を聴くというメッセージが響きました。
ストレスを感じたら、自分の身体と対話をして
緊張している部分にフォーカスするのです。
ストレスのさなか、緊張の真っただ中で「リラックス、リラックス!」と心の中で叫んでもほとんど効果はないでしょう。しかし肩をぐるぐるとまわして緊張をとれば、心にもゆとりがうまれるというわけです。自分が緊張していることがわかっているならば、その緊張を解くためにマインドフルに身体の声を聴いてみましょう。肩や首にコリや張りが感じられたら、そっと力をぬいてみましょう。まず身体をリラックスさせるのです。すると心もまたリラックスします。
身体と心がリンクしていると理解できれば
ストレスもコントロールできるようになります。
身体に緊張を感じていたら、力を抜いたり、身体を動かせばよいのです。
マインドフルネスの教科書 [ 藤井 英雄 ] |
本書ではパワーポーズによって、気分を前向きにできることも紹介されています。
目を見開き、口角を1センチ上にあげ
握り拳を作って天に向けて突き上げ、「よしやるぞ!」と言えば
気分を前向きにでき、やる気を出せます。
エイミー・カディも〈パワーポーズ〉が最高の自分を創るの中で
パワーポーズの効果を以下のように語っています。
パワーがあると、プレッシャーのかかる状態で生じる気持ちのとらえかたも変わります。自分にある程度以上の自信があると述べた人─すなわちパワーがあると感じている人─は、競争にさらされる不安を、自身のパフォーマンスを妨げるものではなく向上させるものととらえます。実際、パフォーマンスの結果についても高い満足度を示しています。一方で自分にあまり自信がないと述べた人は、競争にさらされる不安が自身のパフォーマンスに悪影響を与えたと答えています。(エイミー・カディ)
パワーがある人は、プレッシャーも気にならなくなります。
アファメーションやパワーポーズで自己肯定感を強めることで
私たちはパフォーマンスをアップできます。
(マインドフルネスによって)ネガティブ思考から距離を置くことができるので、自分を愛し、人を愛し、慈しみ、感謝し、そして許すことが可能になります。リラックスが必要なときもあれば、逆に緊張感が必要なときもあります。マインドフルに身体の声を聴き自分を大切にすることは自己肯定感を強化するうえでもとても大切です。自己肯定感が強い人は自分を大切にできる人です。自分を大切にすることが自己肯定感を強化することにもつながるのです。(藤井英雄)
自分を愛し、人に貢献することがマインドフルネスによって手に入ります。
藤井氏の「お役に立つべし」=怒りを手放すという考え方を
モデリングすると良いことが引き寄せられそうです。
マインドフルネスを習慣化することの価値を本書から学べます。
私の好きな本や自分の著書をピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
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