ひとつの作業だけをするシングルタスク状態にくらべれば、同時にいくつかの作業をするマルチタスク状態の方が、ずっと作業効率か悪い。原稿を書きながら同時に電子メールを気にして、すぐに反応するようにしていると失敗する可能性が高くなるのはそのためだ。(大野裕)
大野裕氏の日経新聞の連載に、マルチタスクの弊害が紹介されていました。
大野氏は他のことをやりながらメールに反応すると
タイプミスなどの失敗をおかす可能性が高まるといいます。
マルチタスクによって、生産性を上げられそうですが
実は効率が悪いことがわかっているのです。
マルチタスクに関しての以下のZhen Wang氏の言葉はとても参考になります。
LifeHacker日本版の記事から以下引用します。
(マルチタスク習慣のある人は)あまり生産的だとは言えません。彼らは自分が取り組んでいる作業から、さらなる精神的な満足感を得たいと思っているだけなのです。
同時にいくつかのことをこなしている自分に酔うことで
満足感は得られますが、これはあまり意味のあることではありません。
「こころの力」の育て方 [ 大野裕(精神科医) ] |
Patrick Gray氏は、人間の脳がマルチタスクには適さないと指摘しています。
人間の脳はコンピュータとは異なり、同時に行う作業の数が増えるとともにその処理能力は著しく低下する。2つの同じような作業を同時に行おうとすると、そのパフォーマンスは50%低下するのではなく、80~95%低下する傾向があるのだ。
この数字を見ると、マルチタスクを今すぐやめたくなります。
マルチタスクに時間を使うより、「今ここ」に集中したほうがよいことがわかります。
もしも目の前の仕事に集中したいのなら
ソーシャルメディアやメールに気を取られない環境をつくることです。
一つの重要な仕事をまずは優先し、それを終えらたら
次のタスクに取り掛かるようにしましょう。
いくつかのタスクが完了したら、ご褒美にソーシャルメディアを見るようにするのです。
まずは、マルチタスクの習慣を見直し、目の前のタスクに集中してみましょう!
マルチタスクを止めることで、間違いなく生産性を高められるはずです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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photo credit: Thomas Hawk Tantek Multitasking via photopin (license)
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