信頼感を勝ち取り、自信を持てるようになるための「3つのルール」

「自己効力感」とは、「直面する試練は、ハードワークや周囲からの助けなど、自分が持っているものすべてを使って乗り越えられる」という信念のことです。(ケリー・マクゴニガル)

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スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール
書評ブログを続けます。
ケリー・マクゴニガルは、自信をもつためには
自己効力感(=自分の力によって乗り越えられるという信念)が重要だといいます。
しかし、忍耐力やユーモア、創造性に加え「ありとあらゆる自分の長所」など
全てを使っても100%、成功は保証されることはないといいます。
自信を維持するためには、絶えざる努力が必要なのです。

本当の自信というのは、時間をかけて、経験を通して得られる知恵や成長によってのみ得られる。

「有能で信頼できる」と周囲の人に思わせ
自分に自信を持てるようになるための「3つのルール」を
ケリーが本書でアドバイスしています。

①自信のなさや不安は、自分自身を気にかけ、ベストを尽くせる人間として信頼できるサインとして受け止めましょう。
②大切な会議や話し合いの前に、その会議や話し合いがなぜ大切なのか、数分間考える時間を作る。
③心を開き、周囲の人の言うことに関心を持つ。

まずは、自信とは何かを整理してみましょう。
強い自己効力感を持つ人たちは、経験が自信につながることを知っています。
こうした人たちは、自分の今の能力について盲目的な自信を持つ傾向が少ないようです。
むしろ、自己改善のプロセスを信じて努力を重ね、自分を高めようとします。

彼らは過去の経験から効果的に学んだり、人間関係を上手に築いていきます。
「成功できるとただ単純に信じる」のではなく
絶えず新たなことにチャレンジし、自分をよくしようと努力をしているのです。
本当にいくつになっても、私たちは学び続けなければならないのです。

結局のところ、自分が関心を持っていることはすべて、習練やフィードバック、学び続けること、やったことに対する正直な反省・内省を通して得られることを、私は知っています。私が最も必要としている自信とは、自分はいまだ不完全ではあるけれど、「自己改善できる」と信頼すること。周囲のアドバイスや批判を十分に受け入れるほど、その人たちを信頼することです。

変化の激しい今だからこそ、過去の知識や体験だけだけでは、自信を維持できません。
私たちは心配がキッカケになり、新たなことを学ぼうとします。
経験豊富なリーダーは、心配する傾向があることを良しとします。
心配によって、見識や覚悟が増すのことを知っているのです。

人と接する時には、誠意を持つことも重要です。
会議の前に、自分がこれから何をすべきかを振り返りましょう。
自信があるように見せようとすればするほど
不誠実な印象を相手に与えてしまい、関係を悪くします。
かっこを気にするのではなく、本当に人に伝えたいことを整理しましょう。
相手に良い印象を与えるのに有効なことは、熱意が一番なのです。

「見かけ倒しの熱意」は、「偽りの自信」と同じように、うまくいきません。売っているもの、説明したいこと、あるいは取り組んでいることが何であれ、「なぜ気にかけているのか」を考える時、熱意は本物となり、人に伝わるのです。

プレゼンの時に、私たちは自分を良く見せようとしがちですが
そんなことよりもはるかに熱意の方が重要です。
自分が相手に何で貢献できるかを伝える準備が事前にできていれば
自信を持って、相手とのコミュニケーションできるはずです。

また、自信を持つためには、傾聴力を鍛えることも重要です。
私たちは周りの人に気を配れば配るほど、相手との関係をよくできます。
その人たちが何を信じ、何を欲しているかがわかれば
これまで以上に効果的な提案ができるようになるのです。

薄っぺらな「自信」の力を使って自分のメッセージ(あるいは自分自身)を売り込もうとするよりも、自分の能力や信用度についてもっと「強い印象」を作り出せるようになるのです。

私たちは自信があるかのように振舞ったり、「自信があるんだ」言い聞かせるのではなく
もっと深いレベルの自己信頼を呼び起こすマインドセットを持つべきなのです。
本書の3つのルールを大事なプレゼンの時に思い出すと
ビジネスで良い結果を得られるはずです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
ケリー・マクゴニガルのスタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルールの書評はこちらから
ケリー・マクゴニガルのスタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルールの書評②はこちらから
ケリー・マクゴニガルのスタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルールの書評③はこちらから

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photo credit: European Parliament Debate on Poland, Sophia in ‘t Veld (ALDE) via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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