歴史を振り返ると、大成功を収めた多くの偉人は良き師、良き助言者に恵まれていることがわかる。ソクラテスは若きプラトンを育て、プラトンはアリストテレスを育てた。そのアリストテレスの薫陶を受けた少年は、後にアレキサンダー大王 (アレクサンドロス3世)として世界に君臨した。(シェーン・スノウ)
photo credit: National Assembly For Wales / Cynulliad Cymru Enterprise and Business Committee: Inquiry into tourism / Y Pwyllgor Menter a Busnes:Ymchwiliad i dwristiaeth via photopin (license)
シェーン・スノウのSMARTCUTSの書評ブログを続けます。
私はコーチングのおかげで生まれ変われたので
メンター制度の重要性を理解しているつもりです。
私の大好きなジャック・キャンフィールドも
「達人に出会えば、一気に時間を短縮できる」と言っています。
メンターやコーチを持つことで、個人も会社も成長できる可能性が高まります。
実際、良きメンターを得た起業家は、他の起業家に比べて7倍資金を集め
3・5倍も早く会社を成長させているそうです。
シェーン・スノウは、収益力のあるビジネスモデルを
他人の助けなしで構築することは大変難しい事だと指摘しています。
かのスティーブ・ジョブズもインテュイットのCEOのビル・キャンベルや
インテルのアンディ・グローブからアドバイスを受けていました。
若き起業家にはメンターが必要なことを本書の事例から理解できるはずです。
しかし、メンターがいるだけでは、なかなか成功できません。
ただ単にメンターと関係を作るだけでは、ダメだというのです。
自分からコーチやメンターを求めない限り、私たちは変われません。
会社などのメンター制度を活用したとしても、本人の自主性がなければ
メンターがいない場合とほぼ結果が変わらないことがわかっています。
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では、どうすれば私たちはメンターを活用して、成功できるのでしょうか?
シェーン・スノウはメンターには、自主性が必要だと言います。
自然に、あるいは自主的に絆が結ばれ、個人的な関係を築いた師弟関係の場合、将来の収入や地位、昇進回数、仕事への満足度、仕事のストレス、自己評価などで見ると、大きな効果があったのである。
著者のメンターのチャーリー・キムは、「弱みまでさらけ出し合う間柄」になることで
成功への道のりをともに歩く師弟関係が出来上がると指摘しています。
互いの人間性をさらけ出すことで、信頼関係が育まれるのです 。
お互いをわかりあい、信頼関係を作ることで
師匠の微妙なニュアンスが伝わっていきます。
意識的か無意識かにかかわらず、(達人の)思考回路やイメージカ、姿勢、呼吸法などをモデル化」することから生ま達人はニュアンスとしか言いようのない微妙な形でフィードバックを発しているものだ。こちらが気を抜いていたら、達人は待ってくれない。(ジャック・キャンフィールド)
こう考えるとできるだけメンターとは、リアルで会うことが重要に思えます。
同じ空気に触れ、しっかりとコミュニケーションし
メンターと意識合わせをすることで、より成功に近づけます。
直接やり取りできるメンターだけでなく、憧れの存在を作り
彼らのメッセージを自分ごと化することも重要です。
私たちは観察力を磨くことで、様々なメンターが見つけられます。
書籍やメディアを通じて、その道のプロから学ぶことで
チャンスを広げることも可能だと著者のシェーン・スノウは教えてくれます。
歴史上の人物や有名な作家をメンターにすることも可能です。
最近ではYouTubeも活用できます。
歌手のジャスティン・ビーバーはここから
メンターであるアッシャーと出会い、成功を手に入れたのです。
自分がやりたいことを宣言すると、メンターが自然と見つかります。
メンターに出会えたら、恥ずかしからずに自分をさらけ出しましょう。
私はいつも失敗を話すことで、コーチからヒントをもらっていました。
真摯な気持ちで教えを請うことで、次に何をすべきかが見えてきます。
この繰り返しによって、成功が近づいてくるのです。
一人でやるのはやめて、メンターやコーチを持つことを考えましょう。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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