「プロ/コン(prosandconts賛否両論)」発想法は、社会心理学者クルト・レヴィンが最初に考え出した「フォース・フィールド分析」テクニックをモデルにしている。このテクニックを駆使すれば、ポジティブとネガティブの力によって最高あるいは最悪のシナリオ、いずれかの方向へ、どんなふうに状況が動く可能性があるのかを知ることができる。ポジティブとネガティブの力は、絶えず押し引きしている。(マイケル・マハルコ)
photo credit: koalie Young photographer via photopin (license)
解決策を生み出す「プロ/コン(賛否両論)」発想法とは何か?
今の現状にはポジティブとネガティブな要素が入り混じっています。
今後、どんな風に未来が動くのかをイメージしながら
考えうる最高の状態と最低な状態を考えてみると解決策が見つかります。
ポジティブな要素(プロ)、ネガティブな要素(コン)から
複数のシナリオを準備すると、思わぬところからヒントが見つかります。
「想定外」のことが見えることで、それに対するが解決策が浮かんできます。
マイケル・マハルコはアイデア・バイブルの中で
「プロ/コン(賛否両論)」発想法のステップを4段階に分けて説明しています。
1、解決しようとしている課題を書く。
2、起こりうる最高のシナリオと最悪のシナリオを書く。
3、課題の現状を構成する要素をリストアップする。課題のありようを変化させたり制約したりするもの、また課題解決に不可欠なものをすべて書き出す。
4、「プロ/コン」表に書き込む。要素をリストアップしていると、最高のシナリオへ押しやる力と破綻へと引きこむ力に気づくことになる。押す力と引く力を明記して、各要素を綱引きのように戦わせる。
現状の把握なしに解決策を導き出すのは無理があります。
まずは、課題を明確にし、それに対するシナリオを準備します。
要素をリストアップし、ポジティブ・ネガティブ評価を行うことで
自分がどうすれば良いかが見えてきます。
未来を明るくするために何ができるかを考えれば
最適な答えが見つかるはずです。
アイデア・バイブル【電子書籍】[ マイケル・マハルコ ] |
未来を明るくするためにイメージの力を活用する!
「プロ/コン(賛否両論)」発想法で作ったシナリオを視覚化してみましょう。
イメージの力を借りながら、未来を変えていくのです。
エリック・ベルトランド・ラーセンはHELL WEEK(ヘルウィーク) の中で
視覚化の効果を以下のように述べています。
「視覚化」は効果が証明されているうえ、すでに体内に備わっているメカニズムを使うので、比較的簡単にできる。どんなに緊張する状況も、2度、3度と繰り返すうちに、慣れてきて気持ちが落ち着くという経験はあるだろう。誰でも、未知の領域に入るときには、懐疑的になり、恐れ、緊張し、身構える。しかし「すでに体験したことがある」と思い込むことで、脳をだますことができる。実際は初めての場所でも、経験があるようにふるまえるのだ。(エリック・ベルトランド・ラーセン)
ポジティブなシナリオをイメージすることで、明るい未来を描けます。
映画のように視覚化することで、それを現実に変えていくのです。
その際、五感を使って、できるだけリアルに視覚化しましょう。
何度も良い映像を頭に浮かべることで、脳がそれを実現しようとします。
ネガティブなシナリオも事前に体験しておけば
すでに体験しているのだと脳を騙せ、恐怖感をなくせます。
また、ネガティブなシナリオをイメージしている最中に
解決策が見つかり、良い結果を得られるかもしれません。
まとめ
未来を明るくするために、「プロ/コン(prosandconts賛否両論)」発想法で
ポジティブなシナリオとネガティブなシナリオを作りましょう。
そこから、課題が解決できるヒントが見つかります。
次にそのシナリオをできるだけリアルに視覚化しましょう。
五感を使って、未来をイメージし、脳を騙すことで
私たちはその通りの行動ができるようになります。
これで未来を明るくできるようになります。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!!
参考図書 マイケル・マハルコのアイデア・バイブル
エリック・ベルトランド・ラーセンのHELL WEEK(ヘルウィーク)
マイケル・マハルコの関連記事はこちらから
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
コメント