加藤俊徳氏の「脳を強化する読書術」の書評

習慣化

本をとにかくたくさん読めば、脳が鍛えられるかというと、実は、それほど単純な話ではありません。利き脳があるように、脳の使い方には人それぞれにクセがありますが、そのクセを放っておくと、脳内の同じところばかりを使う偏った脳になってしまいます。健康のためにはバランスよく様々な食材を食べましょうとよく言われますが、脳の健康についても、まんべんなくバランスよくアタマ全体を使えている状態がもっとも理想的です。(加藤俊徳)


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読書のやり方を工夫しよう!

加藤俊徳氏脳を強化する読書術を読むと
いろいろな読み方にチャレンジしたくなります。
著者は1万人の脳を分析した医学博士として有名ですが
子供の頃は全く読書が苦手だったそうです。
その後、様々な工夫を重ね、加藤氏は読書家に変身します。
本書には脳を活性化するための加藤氏の読書ノウハウが
網羅されていますから、読書が苦手な方だけでなく
本好きな人にも価値ある一冊だと思います。

単調な読書を続けていると、脳が活性化しません。
本を自分ごと化するためには、様々な読書法を組み合わせる必要があります。
加藤氏は脳内を以下の8つに分類し、それぞれにあった読書法を紹介しています。

8つの脳番地
■聴覚系脳番地:音を聞き取ったり、聞き分けたりする時に働く
■記憶系脳番地:読んだ本の内容などを記憶する時に働く
■視覚系脳番地:本の文字情報を含む、視覚情報を取り入れる時に働く
■感情系脳番地:感情を理解したり、感情を生み出したりする時に働く
■理解系脳番地:本の内容などを比較・整理して、複合的に理解する時に働く
■思考系脳番地:本の内容などについて深く考えたり、判断したりする時に働く
■伝達系脳番地:文章を言い換えたり、他言語にしたりする時に働く
■運動系脳番地:体を動かす時に働く

伝達系脳番地や感情系の脳番地を活性化するためには
いろいろな読書法にトライする必要があります。
ただ単に本を読むだけでは、脳が偏り、やがては老化が始まります。
本を読む際に工夫する=「動の読書」を行うことで
著者の知識や体験を自分ごと化できるようになります。

たとえば屋外で本を読む、読む時間帯を変えてみる、友達に本の内容を伝えるなど、ちょっとしたことが「動の読書」につながります。鍛えたい脳番地に合わせた「動の読書」を取り入れることで、読書がもっと楽しく、意味のあるものになっていきます

読み方や読む本を変えるだけでも効果があります。
いつもと違う本を選んだり、読む場所を変えるだけで
8つの脳番地を鍛えることができます。
ビジネス書ばかりでなく、小説、科学関連、歴史物など
いつも手を出さないジャンルにあえてチャレンジすることが
「脳トレ」になり、脳を退化させない秘訣なのです。

ゆっくり本を読んでみよう!

私などは本好きなので、絶えずスピードを意識していますが
時にはゆっくり本を読んだ方がよさそうです。

本好きの方に難しいのがこの「ゆっくり読む」ということです。しかし、これは脳にとってとても大切なテクニックです。なぜならゆっくり読んだほうが、まんべんなく脳を使うからです。「リアクションタイム」といって、反応時間が速ければ速いほど、思考距離が短いことがわかっています。わかったこと、というのはなんでも速く進みます。それは脳の中でも同じです。素早く読んでいくと、それはわかったものとしてどんどん処理されて いきます。そうなると、脳の中にある番地をあまり使わないで終わってしまうのです。

早く読むとあまり内容を覚えられません。
左脳の視覚系脳番地しか使わずに、本を読む進めると
思考系脳番地や感情系脳番地などを利用できません。
あえてゆっくり本を読むことで、脳がまんべんなく鍛えられます。
ページをめくるたびに自分との対話を心がけると
本の理解が深まるはずです。

多くの本を併読する、読む場所を変えてみる!

読む場所や読む素材を変えると、仕事の効率がよくなります。なぜなら、発想が豊かになり、アイデアが出やすくなるからです。 同じ本を読んでいても、途中で中断し場所を変えて再び読み始めることで、脳は「思い出す」という作業をしなければなりません。それをくり返すうちに、「思い出し方」が自然と変化していきます。

読んでいる本を一度閉じ、違う場所で再び本を開けることで
内容を思い出すチャンスが増えるため、記憶系脳番地を強化できます。
これを毎日くり返していれば、脳への相当な刺激となります。
多様な本を読むことで、アイデアのネタ探しにもなります。
脳内の情報をつなげ、関連を強化するために
読む場所を変えて本を思い出したり
何冊も併読して、脳の力を引き出しましょう。

脳を成長させるために行動する読書を取り入れる!

読むだけでなく、「読んで○○する」というのが、脳の成長にすごくいいのです。 理解を深めるために有効なのが、読書によって得た刺激を他の脳番地へ広げていくという方法だからです。

たとえば、読んで口に出したり、演技をする、絵を描くなどは効果があります。
それにより、聴覚系脳番地、運動系脳番地、視覚系脳番地を
刺激し、脳を活性化できます。
本を読んだら、他の脳番地を一緒に動かすことで、理解がいっそう深まります。
また、「読んで何かをする」というのは
理解系脳番地を鍛えるだけでなく、記憶力の復活にもつながります。
この結果、脳の老化を防ぎ、認知症予防にも効果的です。
私は本を読んだら、メモを書き、それをブログにまとめます。
ブログに書くことで、伝達系脳番地を強化できます。
また、良いと思った著者の習慣をどんどん生活に取り入れています。
この「行動する読書」のおかげで、私の脳は日々成長しています。

まとめ

脳の中で様々な読書法を取り入れることで、本を印象に残せます。
読み方を変えれば、読む本を変えるだけで、脳を活性化できるのですから
本書に書かれている読書法を試してみましょう。
本の内容を言葉にする、ブログに書く、自分ごと化するなどの
行動する読書によって、より人生を楽しくできるはずです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!!
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