太りすぎや肥満は、睡眠の問題を引き起こす。その一方で、睡眠に問題があるせいで肥満を招くこともある。(ショーン・スティーブンソン)
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肥満が睡眠に影響を及ぼす!?
ショーン・スティーブンソンのSLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術に
肥満が睡眠に影響を及ぼすという調査結果が紹介されていました。
スタンフォード大学は、寝不足になると
体内のレプチンが大幅に減少することを突き止めました。
レプチンは満腹を教えてくれるホルモンで
私たちの食欲を制御するという重要な役割を担っているいます。
睡眠が取れなければ、食欲をコントロールできなくなり
私たちは食べ過ぎたり、ジャンクフードに手を出してしまうのです。
疲れているときや寝不足のときは誘惑に負けやすい。肉体的にも精神的にも疲れていると、脳はすべての機能を基準値に保とうとして、追加のカロリーを探し始める。素早く手軽に力口リーを吸収できるのは、ポテトチップスやクッキー、アイスクリームといった子どもが喜ぶ食べものだと脳は知っていて、なぜか突然そうした食べものの誘惑に抵抗できなくなる。
以前広告会社に勤めていたときに、徹夜で仕事をすることが多かったのですが
甘いものやスナック菓子をついつい口に入れてしまっていました。
脳の制御が弱ることで、自分の意志をコントロールできずに
ジャンクフードを食べ過ぎてしまいます。
夜中に食べ過ぎてしまうのは、人間の生存本能の問題で
睡眠不足が、脳の「優先順位づけ」の機能を低下させ
私たちは食べる欲求を抑えられなくなるのです。
SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術 [ ショーン・スティーブンソン ] |
私たちがダイエットに失敗する理由
カリフォルニア大学バークレー校で撮影された脳画像スキャンから
睡眠不足のときは扁桃体の活動が活発になることがわかりました。
扁桃体は食欲をつかさどる部位で、感情の影響を受けやすく
生存することをを何よりも優先します。
扁桃体が活発に動くと、お腹が空いた状態になります。
睡眠不足の被験者の脳画像をスキャンすると
驚くことに彼らは身体のために良くない食べものを選びました。
扁桃体の活動が活発になると、前頭皮質と島皮質の活動が抑制されてしまいます。
この二つの部位は、進化、自制、合理的な意思などを決定しています。
睡眠不足によって脳の部位が変化することで
私たちは肥満への道を突き進むのです。
人間の本能の前には、意志の力は全く役に立ちません。
優秀で意志が強いのにダイエットに失敗する人が多いのもここに理由があります。
ダイエットをする場合、睡眠をしっかりとるようにしましょう!
睡眠不足は「肥満の生みの親」(イヴ・ヴァン・カウター)
睡眠不足になると、インスリン感受性が低下します。
ホルモンサイクルも乱れ、脳の機能の低下が起こります、
これでは甘いものやスナック菓子の誘惑に負けてしまいます。
痩せたければ良質な睡眠を意志するのです。
また、ジャンクフードが食欲を上昇させます。
ジャンクフードばかりとっている人は、脳が満足感を得られないため
つねに空腹感に襲われて、食べ過ぎてしまうのです。
いつまでも空腹が止まらなければ、太るのはあたりまですから
ジャンクなものを食べるのはやめ、賢く眠って、本物の食べものを食べるべきです。
炭水化物やタンパク質、脂肪の三大栄養素に加え
微量栄養素呼ばれる人の発達や代謝機能を
維持してくれるビタミンやミネラルを積極的に食べるべきです。
カルシウムや鉄、リン、亜鉛など体に必要な本物の栄養素を摂りましょう。
まとめ
睡眠の質を高めれば、レプチンの働きを高めることができ
自らの食欲をコントロールできます。
しっかりと眠り、本物の食事を摂ることがダイエットにつながります。
微量栄養素が豊富なものを食べるように心がけていれば
体内でレプチンが生成され、食欲を制御できます。
これで扁桃体の暴走を止められ、ジャンクなものを食べ過ぎることがなくなります。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
参考 ショーン・スティーブンソンのSLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術
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