しっかり歩いた後の脳を調べてみると、海馬と前頭葉が特に真っ赤になっています。これは有酸素運動によって、血流が改善されたということです。(重森健太)
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脳を鍛えるためにデュアルタスクウォーキングを習慣にしよう!
日経おとなのOFFの10月号の特集が「歩く」だったので衝動買いしました。
どう歩けばよいかが、わかりやすく整理されているのでオススメです。
今日はその中からデュアルタスクウォーキングについて、紹介したいと思います。
関西福祉科学大学教授の重森健太氏によると
しっかりと歩くことで、脳の海馬と前頭葉が活性化することがわかりました。
歩くことで私たちの血流がよくなり、脳が動き始めるのです。
また、ウォーキングによってアルツハイマーが治ることもわかっています。
歩くことを習慣化することで、脳細胞の再生が可能になるのです。
有酸素運動によって、脳に十分な酸素が送られ続けると脳細胞が増えるのです。
記憶を司る海馬は加齢とともに萎縮しますが
歩くことでそれを予防できるのです。
さらに脳細胞のBDNF(神経栄養因子)が増え
新たな神経細胞が生み出されることも明らかになりました。
ただ歩くだけでなく、様々はことを組み合わせるとより効果を得られます。
仕事においては、デュアルタスクは生産性を下げてしまいますが
こと歩くことに関しては、こメソッドが正しいようです。
2つのことを同時に行う能力は加齢とともに
落ちていくことがわかっていますが
デュアルタスクウォーキングでそれを予防してくれます。
散歩をするときに、以下のことを意識すると脳と体を同時に鍛えられます。
■音楽を聴きながら歩く
音楽の力を活用すると歩くベースを保てます。
1分当たりの歩数が80の人は160BPM(1分で160ビート)の曲を聞くことで
テンポ良く歩けるようになります。
音楽を聞くことで、歩くことを楽しめます。
■グループでしり取りをしながら歩く
グループで歩く際には、しりとりをしてみましょう。
他の人が出した言葉をすべて復唱しながらしり取りをすると
海馬が鍛えられ、記憶力アップできます。
瀧靖之氏も生涯健康脳の中で、次のようにしりとりがよいと言っています。
脳にすばらしい効果をもたらす有酸素運動に、さらにプラスすると効果が高まる方法があります。それは、「頭を使うこと」をプラスすることです。例えばウォーキングの時に、「しりとり」をしながら歩きます。すると有酸素運動をしながら頭を同時に使うことになり、脳内のかなりの部分を活性化することができます。(瀧靖之)
一人で歩くときにもしりとりをすることで
脳のつながりを強化できますから、言葉に意識を向けてみましょう。
歩き方にも工夫を加える!
歩く際にいつもと同じことを繰り返すのではなく
工夫を加えることで、脳を刺激できます。
歩くコースや時間を変えて歩いたり
歩くスピードをコントロールすることで、見える景色が変わります。
朝、昼、晩など時間帯ををずらすと自然の小さな変化に気づけます。
違うコースを歩くことで、いつもとは違う景色を楽しめます。
こういった小さな取り組みが、記憶や見当識関係に関係のある海馬や
ストレスと関係の深い扁桃体に良い刺激を与え、脳を活性化してくれます。
複雑な課題を与えることで、脳の最高中枢ともいわれる前頭葉が刺激されます。前頭葉の働きを活性化させれば、ワーキングメモリ(作業記憶)が増えるともいわれています。(重森健太)
また、歩く際に脳に複雑な課題を与えるとワーキングメモリを増やせます。
例えば、公園のタイルのマス目を利用して
歩く順番を決めたり、あるいはランダムに歩くことで
脳の前頭葉に刺激を与えることができます。
100、93、86、79のように100から順々に7を引いていく「引き算」を
歩きながら行うことも効果があることがわかっています。
まとめ
歩くことによって運動野が使われることがわかっています。
ウォーキング自体にも前頭前野を活性化させる効果がありますが
他のタスクを組み合わせることで、より多く脳に刺激を与えられます。
デュアルタスクウォーキングを日頃の散歩に取り入れ
脳の老化を防ぎましょう!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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