食事のせいで、死なないために[病気別編]の書評

いまや植物性食品を中心とした食事法は、禁煙と同じくらい重要だ。(ニール・バーナード)


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アメリカの医療問題は生活習慣が引き起こしている!

自分のやりたいことをやるために長生きをしようと決めてから
数年の月日が経ちました。
そのために食生活や睡眠の改善や歩くことを習慣化してき他のです。
翻訳本で見つけた効果のありそうなメソッドを取り入れ
自分の老化のスピードが遅くなるように努力してきました。

先日、テロメアが老化に影響することを学んでから
類書を探していて、見つけたのがマイケル・グレガージーン・ストーン
食事のせいで、死なないために[病気別編]です。
実は昨日NHK出版の松島倫明氏にお会いしていたのですが
食事と長生きについてお話しする中で
彼が本書を手がけていたことを偶然知りました。
まさに引き寄せ効果だと二人で盛り上がり
その勢いで早速、昨日から読み始めました。

人は薬に頼らなくても、食事に気を使うことで
健康的に長生きできるようになるというのが著者たちのメッセージです。
彼らの研究によると、長寿の秘訣は極めてシンプルで
野菜と果物の摂取を意識すれば、よいことがわかってきたのです。

多くの人たちは老衰ではなく、病気のせいで亡くなっています。
アメリカ人の死亡原因の多くは心臓発作や肺がんなどすが
これらの病の大半は食生活を変えることで予防可能です。
死因である偏った食生活を改善するだけで長生きできるのです。
当然、それは心臓病や肺がんだけでなく、多くの病気を予防できます。

これだけ医療技術が進んでいるにも関わらず
今後、私たちは長生きできなくなると予測されているのです。

現代に入って平均寿命は上昇を続けてきたが、それもまもなく終わりを迎えるだろう。いまの若い人びとの世代は親の世代よりも病気が多くなり、平均寿命が短くなる可能性がある。(ニューイングランド医学ジャーナルの21世紀アメリカにおける平均寿命低下の可能性)

多くの医者が栄養学を学ばずに、患者の健康管理を放棄しています。
医療が進歩していても、この数字を放置していても意味がありません。
患者の生活習慣を改善するアイデアを広めるためにも
著者たちの声にもっと耳を傾けたいものです。・

長生きするために必要な4つの生活改善

著者たちは長生きするために必要な4つの生活習慣をあげています。
これを実践するだけで、確実に長生きできることがわかっています。
■タバコをすわない
■肥満にならない
■1日30分は運動する
■健康的な食生活を送る(野菜、果物、全粒穀物を多く摂り、肉を減らす)
慢性疾患のリスクの78パーセントは
この4つの要因に関連していることがわかっています。
この4つの習慣を守れば、糖尿病のリスクは90パーセント以上
心臓発作のリスクは80パーセント以上、脳卒中のリスクは50パーセント減少し
がんのリスクは全体で3分の1以下にまで下がるそうです。

アメリ力人にとって2番目に死亡率の高いがんである「大腸がん」などいくつかのがんについても、食生活と生活習慣を改めることで、71パーセントは予防できるという結果が出ている。もういいかげん、「病気は遺伝のせいだからしかたない」という態度は改めよう。病気の原因の7割は、自分自身でコントロールできるのだから。

しかし、多くのアメリカ人は野菜や果物の摂取を怠っています。
食物繊維の1日当たり最低限の推奨量を摂取しているアメリ力人は
3パーセントもいないそうです。
つまり97パーセントのアメリカ人は
食物繊維の足りない食事のために、病気になっているのです。

野菜中心の食事がテロメアに影響を及ぼし、若返りを促す!

野菜や果物など植物繊維が豊富な食生活を取り入れることで
老化に関係しているテロメアを長くできることがわかってきました。
本書の中にビタミンCの血中濃度を調べたレポートが
紹介されていましたが、その結果は驚くべきものでした。
野菜や果物をしっかりと摂取している健康的な人たちの死亡率の低下は
実質的に14歳若返っていることに匹敵することがわかったのです。
彼らのテロメアは短くなるのではなく。逆に長くなっていたのです。
植物性食品による食事を摂ったグループでは
運動量は半分程度で、わずか3カ月で同じだけ体重が減ったのです。
彼らは自らの細胞の老化を食い止めたのですが
それをもたらしたのは、食事の改善だったのです。

一方加工食品や肉を食べ、野菜を増やさなかった人たちは
食べる量をどれだけ減らしても、何キロやせても
どんなに激しい運動をしても若返りの効果は得られませんでした。
彼らのテロメアは短くなり、細胞の老化を止められなかったのです。

健康な食事法は、薬とはちがって、すべての臓器や器官に効果的であるうえに、よい副作用(副次効果)があり、しかも病気の根本的な「原因」を改善することができる。 このように多くの慢性疾患の予防と治療に役立つことがわかった食事法とは、未加工の植物性食品を中心とした食事だ。すなわち、精製されていない植物性食品を多く摂り、肉、乳製品、卵、加工食品を避ける。

植物性食品には動物性食品の64倍の抗酸化物質が
含まれていることがわかっています。
ベジタリアンまで徹底する必要はありませんが
加工食品を減らして、野菜や果物を増やすことで
多くの病気は防げるはずです。

本書の豊富な文献を読むことで
病気になった時に何を食べるべきかを理解できます。
当然、生活習慣病を予防したい人にも必読の書だと思います。
私も野菜を大量に食べることで健康を取り戻せたのですが
より長生きするために本書のアドバイスを参考にしたいと思います。

まとめ

食物繊維をたくさん摂ることで多くの病気を防げます。
野菜や果物を今まで以上に食べることで
心臓病、大腸がん、乳がん、糖尿病などのリスクを低減できます。
健康的な食事が脳卒中やアルツハイマーの予防に役立つことも
多くの研究によって明らかになっています。

食物繊維を摂りたければ、自ずと選択肢は限られてきます。
野菜や果物などの未加工の食品がもっとも効果的で
それ以外の食べ物からはあまり摂取できません。
植物性の加工食品や動物性食品ばかりの食事を見直さないと
生活習慣病を引き起こし、早死にするリスクを高めてしまうのです。
著者たちが調べたたくさんの文献から
ブロッコリーやターメリック、マンゴー、ナッツなどの
食品の価値を再認識できました。
また、サプリの効果を鵜呑みにしてはいけないことも学べました。

      

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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