川﨑康彦氏のハーバード式 最高の記憶術の書評

じつはこの短期記憶、人生を生きるうえでそれほど重要ではありません。最低限のものがあれば大丈夫です。なぜなら、これからはAl(人工知能)をはじめとするツールが、それを担ってくれる時代が来るからです。(川﨑康彦)


photo credit: Emanuele Rosso 33 via photopin (license)

長期記憶を鍛える時代がやってきた!

かつては友人の電話番号を記憶していましたが
携帯電話の普及でこれらの番号を覚える必要がなくなりました。
テクノロジーが進化することで、私たちの脳の使い方は変わりはじめています。
友人の川﨑康彦氏ハーバード式 最高の記憶術
発売されたので早速読んでみましたが
AIが当たり前になると人間の記憶の仕方も
変わってくるという指摘に興味を覚えました。

記憶には「短期記憶」と「長期記憶」の2種類がありますが
今後は、短期記憶ではなく、長期記憶にフォーカスすべきです。
短期記憶はテクノロジーに任せればよく
長期記憶を鍛えることで人生をより楽しめるようになります。

『人生は「長期記憶」をつくる旅である』と著者の川﨑氏は言います。
ハーバードの研究室で彼は最高の記憶術を見出します。
面白いと感じたこと、興味を持ったことは
必ず身体で感じてみて、好きだと感じたら極めると
知識や体験を記憶できるようになります。
そのためには、新しい体験にワクワクして取り組み
そこから好きなことを見つけ、道を極めて行くのです。
多くの人とのワクワクな体験があなたの長期記憶を強化してくれます。

 

長期記憶を残す3つのコツ

長期記憶に残すための3原則が本書で紹介されていました。

①新しいことをできるだけたくさん経験する 
新しいことに興味を覚え、やってみたいと思ったら何事もチャレンジしてみてください。それが好きになったら、もっと好きになるよう行動してみてください。

②失敗を恐れない
長期記憶には「失敗」の文字はありません。失敗しようが成功しようが関係ありません。どれだけインパクトがあるかが大切です。インパクトがあるかというのは、どれだけ”自分の心が反応して感じたか”ということです。さらに言うと、どれだけ自分の本質に沿っていたかということです。知識だけ得て何も行動しないで後悔するより、インパクトに残る失敗をすることが、長期記憶に残るコツです。

③記憶に執着しないこと
いつも初心者の心(ビギナーズマインド)でいること、小さくまとまろうとしないで、記憶に縛られずに生きることが大切です。知識や常識にとらわれずに、常に柔軟でいることで、あなたの思考回路は思いもよらないところにたどり着きます。記憶の断捨離も自由自在にできる状態になります。

この3原則はJ・D・クランボルツの計画的偶発性理論とも近く
積極的に行動することの重要性が理解できます。
好奇心を持って、柔軟に行動すること
冒険心を持って、脳に刺激を与えることが
長期記憶を鍛えてくれるのです。
人生は予測不可能で突然チャンスが引き寄せられてきます。
それを拒否したり、先伸ばししなければ
幾つになってもビギナーズマインドで人生を楽しめるようになります。

私たちの脳の様々な部位が連携することで、記憶力が鍛えられます。
脳幹機能が働くことで身体は健康になり
大脳新皮質が働くと自由な発想が生まれ、精神が保たれます
記憶や感情に関係する大脳辺縁系が機能することで感情が安定し
記憶の状態を最高にできるのです。
脳の細胞の状態をよくしたり。血液に流れをよくして
細胞組織に栄養・酸素を行き渡せる必要があります。
運動や睡眠、食事に気を使うことで脳の働きを強化できます。

記憶力を向上させようと考えているのであれば、あなたの人生の意図を再度見つめ直して、毎日をその意図に沿って選択、行動していくことが記憶力の向上となる近道だと確信できます。いろいろなことに興味を持ち、関心ができて自然と研究するようになることで、記憶の力はどんどん鍛えられていくことにもなるのです。

脳内環境をよくするためにはほどよいストレスも必要です。
自分の人生に目標をもち、人間関係をよくしたり
新しい目標を持つことがあなたの脳に刺激を与えてくれます。
いつもと違うことをしたり、目標を達成することで
記憶がよくなるドーパミンが分泌されますから
小さな目標を日々達成することを心がけましょう。・

私も日々新たなことにチャレンジしたり
出会いをデザインすることで、脳に刺激を与えています。
人生を楽しむと決めてから、ワクワク感が大きくなり
脳も活性化するようになりました。
本書には記憶術を高めるための多くのノウハウが書かれているので
今後もこのブログで紹介したいと思います。

まとめ

『人生は「長期記憶」をつくる旅である』と捉え
自分の日々の生活を楽しむようにしましょう。
好奇心を持って新しいことにチャレンジしたり
五感を活用して行動したり、記憶することで、長期記憶は鍛えられます。
人生に目的を持って、日々を楽しむことで能を強化できるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

      

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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