吉田典生氏の「手で書くこと」が知性を引き出す 心を整え、思考を解き放つ新習慣「ジャーナリング」入門の書評

ジャーナリングは最適のメンタルで仕事に臨むため、ストレスと向き合うため、難しい課題を探求するために、手軽でパワフルに、かつ楽しみながら実践できるマインドフルネスワークです。(吉田典生)


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ジャーナリング瞑想とは何か?

「マインドフルネス」が出版界でブームになっています。
私もこの数年、多くの本を読むことで瞑想を自分ごと化してきました。
呼吸を意識し、今ここに集中することを日々心がけることで
以前よりはるかに幸せな気持ちを味わえるようになりました。
そんな中、以前から興味があった書く瞑想(ジャーナリング)について
吉田典生氏が「手で書くこと」が知性を引き出す 
心を整え、思考を解き放つ新習慣「ジャーナリング」入門
という本を
リリースしたので、早速読んでみました。

本書では私の好きなシェリル・サンドバーグ
OPTION B(オプションB)の言葉が引用されています。

ジャーナリングは過去の自分に意味を持たせ、現在と未来を生きていくための自信を取り戻すのに役立った。 (シェリル・サンドバーグ)

シェリルは夫が急死するという悲惨な経験を
ジャーナリングによって乗り越えて行きます。
テキサス大学のジェームズ・ペンベイカーの実験によると
トラウマや動揺について書いた人たちは
健康を取り戻し、病院に通う頻度が下がったそうです。
また、ジャーナリングによって気分がよくなったと自己申告するなど
被験者は書くことの効果を実感したのです。

著者の吉田氏はジャーナリングをただの日記とは異なるものだと
以下のように定義しています。

ジャーナリングは、単にあったことを綴る「日記」ではありません。それが心の痛みを伴う悲しい出来事であれ、胸躍るような楽しい出来事であれ、あるがままに出来事をたどりつつ、心の内面を縦横無尽に探索する豊かな表現活動なのです。

この書評ブログを書くときには、自分との対話が欠かせません。
本から学びや行動のヒントを得たら、それを整理し
自分がそれを実践したら、どうなれるのか?をイメージします。
ブログを書きながら、自分の明るい未来をイメージすることで
私は日々幸せな気分を味わっています。

ジャーナリングの10の効果

ジャーナリングの効果にはマインドフルネスのアプローチ全般がそうであるように、実践者の心身をマイナスから通常の状態まで回復させる側面と、もともとプラス状態の心身を維持し、さらに向上させていく側面があります。

ジャーナリングによって私たちは身体的・精神的に
何らかの有益な効果を得ていることが
精神医学の専門誌の「BJPshch」で明らかになりました。
書くことで気持ちをスッキリさせるだけでなく
目の前の課題を整理し、どう行動すれば良いのかのヒントをもらえます。

タイ・ヌウエン
ジャーナリングの10の効果をまとめています。

1、IQ(知性の指数)を伸ばす
2、「思いやり」の能力を高める
3、目標達成を促す
4、EQ(感情的な知性の指数…自分の感情に気づき、適切な感情を選択して最善の思考と行動を導く能力)を伸ばす
5、記憶力と理解力の促進
6、規律の強化
7、コミュニケーション能力の向上
8、癒しの効果
9。創造性の喚起
10、自己信頼の醸成

書くことで私たちは自分の知能を高めることができます。
思いやりの心が育まれ、自分や他者に優しくできるのです。
書くことで自分の頭を整理でき、文章も上達します。
自分との対話を繰り返すことで、自己理解がより深まり
相手への貢献を考えられるようになります。
ジュリア・キャメロンが指摘するように
書くことで私たちの脳は活性化し、クリエイティブになれるのです。
新しいアイデアが浮かぶことで、人生の幅が広がります。

書く際は手書きにした方がよいと吉田氏は言います。
手書きの方が脳を活性化し、記憶力や理解力を高めてくれるのです。
手書きは情報を長く記憶し、新たなアイデアを理解する上でも
キーボードを使うよりも効果的であることが
ダニエル・オッペンハイマー博士の研究で明らかになりました。
今後はブログだけでなく、手書きのジャーナリングも
自分の習慣に取り入れていこうと思います。

まとめ

書く瞑想(ジャーナリング)によって、私たちは自分との対話ができ
自分についてよりよく知ることができます。
自己認識が高まることでモチベーションが高まり
積極的に行動できるようになります。
書くことで自分の歪んだフィルターを外せ
本当にやりたいことが見つかります。
ジャーナリングは脳を活性化させるだけでなく
心と体の健康にも効果があることがわかっていますから
いますぐ、書く瞑想を習慣化しましょう!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

    

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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