トム・ヨークの成功の理由は何か?情熱と努力がインスピレーションをもたらす。

創造力、並外れた実行力、自己達成感の力強い源泉のひとつは、惚れ込むことーつまり、自分の夢や未来の姿に惚れ込むことであるようだ。(E・ポール・トランス)


photo credit: Alexey Kljatov (ChaoticMind75) Snowflake n.2 05-Feb-2018 via photopin (license)

情熱が自分を変えるパワーの源泉

自分のやりたいことを明らかにし、それにフォーカスすることで人生をよりよくできます。情熱を持って、自分の未来の姿をイメージし、それを達成しようもすると時間の使い方が変わり、すぐに行動できるようになります。スコット・バリー・カウフマンキャロリン・グレゴワーFUTURE INTELLIGENCEに、レディオヘッドのトム・ヨークの事例が紹介されていました。彼は、伝統的な学校制度になじめなずに苦労を重ねていましたが、ある出会いによって、彼のその後の人生は劇変します。

俺は学校にまったくなじめなくて、しょっちゅう面倒に巻き込まれ、嫌な思いをしていた。(トム・ヨーク)

彼は音楽室で聞いたトーマス・ドルビーによるシンセサイザーの演奏によって、自分のやりたいことを見つけます。その音を聞いた瞬間、ヨークは、「これだ!」と思い、音楽にのめり込んでいくのです。彼は音楽室にこもるようになり、熱心に技術を磨いたり、さまざまな電子音やビートを試したりして日々を過ごすようになりました。音楽こそが自分の生きる道だと悟り、そこに時間を費やしたのです。幸運にも、音楽教師のテリー・ジェームズと、美術の教師が彼の情熱を見てとり、音楽を続けるよう励まし、その結果、史上最高のバンドのひとつであるレディオヘッドが誕生したのです。トーマス・ドルビーのサウンドに出会い、そこに情熱を傾けたことで、レディオヘッドは世界中の若者を魅了しました。何が自分の人生を変えるかはわからないので、好奇心を忘れずにいたいものです。

この類いの経験の面白いところは、それがいつ起きるかわからないことだ。いったん燃え始めたら、それが若いうちでも年齢を重ねてからでも、情熱に消費期限はない。こうした内なる欲求が湧いてくると、人生と仕事は一変し、活力に満ちたものになる。スコット・バリー・カウフマンキャロリン・グレゴワール)

スティーブ・ジョブズは、このような情熱に火をつけることを「大きな仕事をやり遂げるための唯一の方法だ」と指摘します。情熱には好奇心と積極的な行動が必要で、この情熱に火をつけることで、私たちは結果を得られるようになるのです。

情熱と努力からインスピレーションが生まれ、目標を達成できるようになる!

「誰かと出会い、あるいは何らかの本を読み、あるいは何かをして、『これが本当の自分だ、これがわたしのやりたかったことだ、人生をかけてするべきことだ』」と感じた瞬間のことを 、鮮明に覚えているそうだ。(ハワード・ガードナー)

トム・ヨークがトーマス・ドルビーのサウンドに出会った時のように、ある活動にのめりこむときっかけが生まれます。その後、人は見つけたテーマを掘り下げ、新たな発見を続けるのです。トム・ヨークがギターを弾くようになった後に、ビートルズの音楽と衝撃的な出会いをしたのがそれに当たります。ドラマティックで忘れがたく、何かに魅了される経験を、「結晶化」と呼びますが、このような結晶化が一目ぼれのように、その人の世界観や自己認識に永続的な変化を起こし、それ以降、人はその活動と一体化します。

クリエイティブな心を育むには、この最初の結晶化体験とその後の結晶の精錬のいずれもが欠かせません。

人生において最もエネルギッシュでエキサイティングな瞬間は、出会いの一瞬だ。その時、それまでの葛藤や探求が突如として、目も眩むようなオーラを放つ、まったく新しい未来のイメージに変わる。(ポール・トランス)

人との出会いや新たな体験を通じて、私たちは自分を変えることができます。夢を見つけ、そこに情熱を傾けましょう。しかし、夢を持つだけでは、目標を達成できません。多くの成功者たちは、創造のプロセスそのものを想像したり、新しい形を創りあげたり、新しいアイデアや可能性を探ったりすることに夢中になっていることがわかりました。そこにはたゆまぬ努力が必要なのです。

価値あるものを生み出すために必要なスキルを習熟するには、情熱だけでなく「努力」が必要なのだ。確かに、情熱と努力は、互いを支えあうが、情熱はともすれば諸刃の剣になる。(スコット・バリー・カウフマン&キャロリン・グレゴワール)

また、習熟と成長に気持ちを集中させることによって、インスピレーションが生まれやすくなります。次々にインスピレーションを得ることで、プロフェッショナルな技能がさらに磨かれていくのです。スコット・バリー・カウフマンキャロリン・グレゴワールは インスピレーションを得やすい人は、人生において幸福を感じやすいと述べています。感謝の気持ちが強く、前向きな感情、人生に対する満足感、活力、自己実現の度合いが高くなり、人生をエンジョイできるようになります。また、インスピレーションによって、より大きな目標を見つけられます。そのために彼らは情熱を落ち続け、努力をやめないのです。

起業家のジェームズ・クリアは、挫折や退屈を感じてもなお目標を保ち続けるには、理想の自分を夢見るだけでは不十分だと言います。

どんなことでもずば抜けてうまくなるには、練習のプロセスに恋をしなければならない。『その仕事の達人』というアイデンティティを育てること自体に、夢中にならなくてはならないのだ。(ジェームズ・クリア)

情熱と努力は互いを糧にします。情熱が努力を生むだけでなく、時には、努力が情熱を生むこともあります。自分の目標を掲げたら、情熱を持ってそれに取り組みましょう。情熱と努力によって、新たなインスピレーションが生まれ、行動のモチベーションが高まります。新たなチャレンジによって、絶えず面白いことが起こるようになり、幸せな時間を増やせます。

トム・ヨークが自分の生きる道を音楽に見つけたように、好奇心を忘れずに新たなことにチャレンジするのです。そして情熱を持って、それを続けるうちに結果を残せるようになります。私もこの書評ブログを続けるうちに様々なインスピレーションを得ています。人生を面白くするコツはやりたいことを続けることかもしれません。

まとめ

自分のやりたいことを見つけるとそれに情熱を傾けられるようになります。自分の夢をパッションを持って、周りに伝えることで人から応援してもらえ、結果を残せます。よい流れが生まれると努力が辛くなくなり、インスピレーションが浮かび、チャンスがどんどん増えていきます。情熱を持って、努力を重ねることが成功の秘訣なのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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