アレクサンダー・ロイドの「潜在意識」を変えれば、すべてうまくいくの書評

誰かに幸せになってもらいたかったら、思いやる心を持ちなさい。自分が幸せになりたかったら、思いやる心を持ちなさい。(ダライ・ラマ)


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人生の他の領域でも、この条件を適用したほうがいいと言われるようになってきた。もしあれをしてくれたら、これをしてあげる。私たちはこの考え方を受け入れた。それ以来、この考え方に沿って人生を送っている。これでは人生がうまくいかなくて当然だ!条件つきの愛は、恐怖がベースにある。そしてゆくゆくは、もっと大きな失敗と苦しみにつながるのだ。 本物の愛は、相手に何も求めない。相手の反応は関係ない。もし本当に誰かを愛しているなら、条件などつけない。セイフティネットも、プランBも必要ない。出し惜しみもしない。見返りを求めないので、関係するすべての人が勝つことができる。(アレクサンダー・ロイド)

外面の目標ではなく、内面の目標を設定しよう!

ハーバード大学のジョージ・ヴァイラントは、75年の歳月と2000万ドルのお金を使った「グラント・スタディ」からの学びはとてもシンプルなものだったと述べています。思春期から老年期までの生涯にわたる追跡調査の結果、「幸福な老い」の決め手は、遺伝子や富や人種ではなく、個人のライフスタイルの選択によって決まっていたのです。グランド・スタディを通じて「すべては『幸せとは愛だ』という言葉に集約できる」ことがわかりました。心の中に恐怖があれば、人はいくらお金があっても不幸になり、愛に溢れた生活を送っていれば、人は幸せな気持ちを味わえるのです。個人の欲求を達成するのではなく、周りの人とのWin-Winを目標にすることで、恐怖がなくなり、幸せな気持ちを味わえるようになります。

アレクサンダー・ロイド「潜在意識」を変えれば、すべてうまくいくの中でその説を補足し、心の中に愛がある人は、人生の成功が約束されていると指摘します。しかもそれは、人よりも努力したからではなく、潜在意識を活用した結果だと言うのです。私たちの多くが、キャリアや資産、所有など何らかの結果を求めています。それは外側の成功で、その状況さえ手に入れば、理想の心の状態になれると信じています。しかし、それは間違いであり、自己啓発の97パーセントが失敗に終わる理由もここにあるのです。外側の状況から、愛、喜び、平安といった見えないものを生むのは不可能で、内側の状況を変えないとよい結果を残せません。

「顕在意識と潜在意識が戦えば、いつも必ず潜在意識が勝つんだ」顕在意識の言うことに無意識が異議を唱えても、自分でそれに気づくことはほとんどない。自分が何かをしたのなら、自分でそれをすると決めたからだと思い込んでいる。(ウィリアム・ティラー)

外側の状況は、いつでも内面の状態から生まれてきます。外側の状況で究極の成功を実現するには、まず内面が愛、喜び、平安で満たされていなければならないのです。心が豊かでないと、健康、富、創造性、幸せ、成功といった外側の状況も絶対に手に入らないとアレクサンダー・ロイドは言います。逆に恐怖、抑うつ、怒りに満ちた心を抱えていると、成功とは正反対の状況に陥ります。

いちばん欲しいものを尋ねられて、外側の状況を答える人は、少なくとも二つの点で間違っている。一つは、外側の状況が本当の幸せと満ち足りた気持ちをもたらしてくれると信じていること。そしてもう一つは、外側の状況さえ達成すれば、内面の状態(愛、喜び、平安など)もすぐに手に入ると信じていることだ。歴史を振り返れば、偉大な精神の教師たちはみな同じことを言っている。それは、快楽を追い求め、苦痛を避けるという生き方では、人生の成功は手に入らないということだ。つねに愛と真実の状態で生きている人だけが、本当の成功を手に入れることができる。(アレクサンダー・ロイド)

ロイドの偉大なる原則のコンセプトはいたってシンプルで、ストレス反応を引き起こすようなことと正反対のことをすればよいのです。具体的には、意志の力で手に入れようとしている何らかの外側の状況があるなら、それをあきらめ、その代わりに、愛と喜びと平安で満たされた内面を手に入れることを目標にするのです。それが手に入れば、外側の状況を達成する力にもなります。それを一言で表現すれば、「何をするにしても、内面が愛の状態でなければならず、目の前の瞬間に集中しなければならない」ということになります。最高の成功を手に入れるには、ただ愛の中に生きて、目の前の瞬間に集中するだけでいいのです。

2014年1月、フットボール・コーチの ジェームズ・フランクリンは、名門のペンシルベニア州立大学と3700万ドルの契約を結びました。 ヴァンダービルト大学の弱小チームを、100年ぶりに勝てるチームに変えた手腕を買われて抜擢されたのです。 フランクリンはテレビ番組に出演し、コーチとしての成功の秘訣についてのインタビューを受けました。その答えに成功のヒントが隠されてます。彼はチームの目標は特に決めておらず、重視するのは、いつも目の前の瞬間だけに集中することと、お互いの信頼関係だと答えたのです。「外側の目標ではなく、精神の目標を決める」ことでフランクリンは、他に例のない成功を達成したのです。彼のチームの選手は、能力も体格も劣っていたにも関わらず、愛とつながりいうスピリチュアルな目標と今ここに集中することで勝利を手にしました。この場合の勝利は結果ではなく、過程であることを忘れないようにしましょう。内面の重視と過程の積み重ねによって、あなたによい結果がもたらされます。

テキサス州ダラスにあるサウスウエスタン大学の医学部で行われていた研究によって、人間の記憶は脳だけでなく、身体中の細胞にも保存されていることが明らかになりました。さらにその研究によると、その「細胞記憶」があらゆる身体の不調や病気の原因になっていることがわかったのです。

最新の研究によると、自然界に存在するすべての生き物が、脳の力に頼らずに細胞や臓器に記憶を保存しているという。どうやらこの細胞記憶が、健康な人生と死を分けるカギになっているようだ。ガンの原因は、いい細胞記憶が悪い細胞記憶に置き換わったことにあるのかもしれない。心のトラウマ、依存症、うつ病なども、すべて細胞の中にある異常な記憶のせいで悪化しているのかもしれない。年をとってから現れる病気は、迷子になっていた記憶が加齢とともに細胞に組み込まれるからかもしれない。脳に保存されている本物の記憶さえ、どうやら細胞に組み込まれた記憶に頼っているようだ。

この地球上に暮らすすべての人が、細胞記憶の影響を受けています。細胞記憶(または潜在意識の思い込み)は、いずれ必ず外側の現象として現れます。ニューヨーク大学医学部のジョン・サーノ博士は、精神身体学の分野で画期的な発見をしました。サーノ博士によると、大人になってからの慢性的な痛みや病気は、悪い細胞記憶が原因になっているのです。だからまず記憶を癒やせば、慢性的な痛みも自然に消えるというのです。

そして、著者のアレクサンダー・ロイドは過去の不幸な体験を通じて、愛が成功哲学の基本であることを見つけます。細胞記憶を書き換え、肉体、精神、スピリチュアルの調和を目指すことによって、人は幸せになれることを見つけたのです。

私たち人間は、肉体、精神、スピリチュアルという三つの次元でできている。人生で成功したいのなら、すべての次元の問題を解決し、三つとも健康で、完全に調和していなければならない。それを実現するのが、私が発見した「三つのツール」だ。25年にわたって活用してきているので、効果は実証されている。エネルギーのパターンを変える肉体のための「エネルギー療法」、精神のための「プログラムを組み直す魔法の言葉」、そしてスピリチュアル(潜在意識)のための「ハート・スクリーン」の三つのツールだ。

以下3つのツールの使い方を学んでいきましょう!

ツール1 エネルギーのパターンを変える「エネルギー療法」

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エネルギー療法とは身体の特定の部分にエネルギーを注入して、症状や問題を癒やすという方法です。肉体にあるすべての細胞、すべての思考、すべての感情が、エネルギーによって動いています。また、エネルギーはつねに身体から外に放出されていて、特に手から多くのエネルギーが出ています。手を身体のどこかに当てると、癒やしのエネルギーをその部分に送ることができるのです。より有効なエネルギーを送れば、癒やしの効果も大きくなります。人間の問題は、根源をたどるとすべてエネルギーのパターンに行き着きます。そして物理の法則によると、エネルギーのパターンは、他のエネルギーによって変えることができるのです。エネルギー療法はハートのポジション、おでこのポジション、頭頂部のポジションで行います。

ポジション1 ハートのポジション
ハートのポジションでは、まず片手(右手でも左手でもいい)の手のを胸の上のほうに当て、その上にもう片方の手をのせます。手を当てて、1分から3分間そのままの姿勢でいます。(あのフロイトもこのやり方を実践していました)。または、手を重ねたまま円を描くように回します。肌が骨の上で優しく回るように回転させ、およそ15秒ごとに回転方向を変えます。これを1分から3分続けます。このポジションは、心臓と胸腺にエネルギーを注ぎ、免疫力を高める効果があります。胸腺は全身のホルモンの働きを司っているので、免疫機能には欠かせません。実際、医師の中には、胸腺こそが免疫機能だと言う人もいます。胸腺を活性化させると、ガンやその他の病気の治癒につながるかどうかを調べる研究が行われています。胸の部分には、胸腺の他にも心臓があります。実は心臓の電磁場は、脳の電磁場の50倍から100倍も強いと言われています。脳を含む中枢神経系が人体のコントロールセンターだとするなら、心血管システムはもっとも大切な伝達機能を担っているのです。つまり、中枢神経系、脳、ホルモン分泌システム、そして心血管システムが、物質的な部分も、精神や魂などの非物質的な部分も含めて、人体のすべてをコントロールしているのです。ハートのポジションでは、このいちばん大切な部分にエネルギーを送り込むことができます。
ポジション2 おでこのポジション
おでこのポジションでは、まず片方の手のひらをおでこに当てます。手を置く位置は、小指が眉毛のすぐ下に来るようにします。もう片方の手を上に重ね、1分から3分間そのまま手を動かさずにじっとしているか、または骨の上で皮膚を動かすように手を回転させます。10秒から15秒ごとに回転の方向を変えながら、1分から3分続けましょう。おでこのポジションをとると、第三の目(サードアイ)のチャクラにもエネルギーを注ぐことになります。ここは人体でもっとも強力なエネルギーセンターの一つです。
ポジション3 頭頂部のポジション
頭頂部のポジションでは、片方の手(右手でも左手でもかまわない)を頭の上にのせ、もう片方の手をその上にのせます。どちらの手も手のひらを下にします。このポジションは、おでこのポジションと同じ精神のメカ二ズムを刺激するだけでなく、脊柱と椎骨と頭頂部のクラウンチャクラも刺激しています。ここもまた、エネルギー療法において重要な場所であり、スピリチュアルの領域とのつながりを司っているのです。

ツール 2プログラムを組み直す 「魔法の言葉 」


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プログラムを組み直すステートメント(「魔法の言葉」)の主な役割は、理論と分析を司る左脳を癒やすことです。このツールは、潜在意識のハートやスピリット、それに肉体にも影響を与えることができます。精神の言語は言葉なので、言葉を使って自分を癒していきます。自分の価値をどう捉えるかによって、世界の見え方も違ってくるのですから、言葉には注意を払いましょう。自分には価値があると信じ、安心感を持つ人は、信念、信仰、信頼、希望のレンズを通して世界を見ています。逆にそうでない人は、不健全なコントロールの問題を抱えています。自分に価値がないと思い、不安を抱えている人は、誰も信頼していませんし、何も信じていないのです。それは、過去に苦痛だけを経験し、愛を受け取らなかったからだと著者は言います。快楽を求め、苦痛を避けることだけを行動の基準にしていると、5歳児と変わらなくなってしまいます。また、人間が抱える問題は、ほぼすべて「関係」の問題で、ここからストレスが生まれます。それは自分自身との関係かもしれないし、他人との関係かもしれません。自然との関係が少なくなることでストレスは増加します。

それを防ぐために「魔法の言葉」を唱えることを習慣にすべきです。「~することを望む」という「魔法の言葉」を使い、「期待」ではなく「希望」を自分の中で育みましょう。「期待」は意志の力を使って無理に何かを起こすことですが、「希望」は恐怖ではなく愛がベースになっています。「魔法の言葉」を唱えてみて、自分でそれを信じているかどうか確認するのです。

たとえば、「私は自分について、ただ真実だけを信じることを望む」という言葉を唱えるとしよう。声に出してもいいし、出さなくてもいい。そのとき、自分の中にネガティブな感情や抵抗があるかどうか確認する。そのときの感情を正確につかみ、また身体のどの部分で感じているかも確認する。たいていの人は、プレッシャーや重苦しさといった形で、ネガティブな感情を経験する。本当に信じられるようになるまで、何度もこのステートメントをくり返す。ここで大切なのは、プログラムを組み直す「魔法の言葉」は、ただツールとして働いているだけでなく、自分が信じている嘘を探り出す手段としても使えるということだ。

この祈りは真実と愛から生まれたものでなければなりません。今の時点で本当ではないことや、他の誰かを犠牲にするようなことを願ってはいけません。自分の問題が癒やされることを心から願うことがポイントです。何か仕事でしなければならないことに対して不安があるなら、こんなふうに祈りましょう。

この不安の原因になっているものが何であれ、それが完全に癒やされることを望みます。この不安から解放され、仕事の能力が向上することを望みます。そしてそうなることが、すべての人にとってプラスになりますように。

たいていの人は、プレッシャーや重苦しさといった形で、ネガティブな感情を経験しますが、本当に信じられるようになるまで、何度も以下のステートメント(魔法の言葉)をくり返すのです。

〈魔法の言葉〉私は自分について、ただ真実だけを信じることを望む
〈魔法の言葉〉私は現在の状況について、プログラムに組み込まれた嘘ではなく、ただ真実だけを信じることを望む

〈魔法の言葉〉私は自分のハート、魂、スピリット、精神の中にある真実だけを信じ、真実以外はもう信じないことを望む
〈魔法の言葉〉私は苦痛と快楽のプログラミングを捨て、高潔さを基準にして行動し 、最高の人生を手に入れることを望む
〈魔法の言葉〉私はすべてのことを、恐怖ではなく愛をもって考え、感じ、信じ、行動することを望む。それをハート、スピリット、魂、精神、肉体のすべてで行う
〈魔法の言葉〉私は、自分は拒絶されているという恐怖と嘘を捨て、安心感と受容を手に入れることを望む
〈魔法の言葉〉私は、自分には価値がない、許さない、批判したいという感情を手放し、偽のアイデンティティを信じず、自分の価値を正しく評価し、その結果、自分には価値がある、許す、批判しないという感情を手に入れ、本当のアイデンティティと、本当の自分の価値を評価できるようになることを望む

〈魔法の言葉〉私は、間違った優越感と劣等感を捨て、本当の自分を理解することを望む。本当の自分はすばらしい存在だが、誰かより優れているということはなく、劣っているということもない
〈魔法の言葉〉私は、ある結果を手に入れるための不健全なコントロールを手放し、信仰、信頼、希望、信念を手に入れ、その結果として最高の人生を送ることを望む
〈魔法の言葉〉私は、苦痛と快楽のプログラミングに従って反応するのをやめ、真実と愛の気持ちで対応することを望む
〈魔法の言葉〉私は、どんな結果になっても、今この瞬間を愛の心で生きることを望む

〈魔法の言葉〉私は、成功、幸せ、健康を手に入れるために、成功、幸せ、健康への執着を捨てることを望む

ツール3 「ハート・スクリーン」のツール


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ハート・スクリーンのツールは、人間のスピリチュアルの面に働きかける。つまり、スピリチュアル・ハート、細胞記憶、無意識と、潜在意識、顕在意識などだ。ハート・スクリーンは、スピリチュアルのレベルで、古いプログラムの削除と、新しいプログラムの構成を行うことができる。

ハート・スクリーンは人の記憶を映し出す役割を果たしています。人は何かを想像するとき、いつもハート・スクリーンを使っているのです。スクリーンに映る内容は、本当のこともあれば、ただの想像の産物のこともあります。
①真っ白なスクリーンを思い浮かべます。次にスクリーンの真ん中に横線を引き、上半分と下半分に分けます。上が顕在意識で、下が無意識と潜在意識のスクリーンになります。上のスクリーンに映ったイメージは見ることができるが、下のスクリーンのイメージは見ることができません。
②次に、自分の心の状態をたしかめます。今あなたが経験していることの中に、本当は経験したくないことはあるはずです。例えば、怒りを経験したくないと考えているのに、実際はたくさんの怒りを経験している場合を考えてみましょう。
③短い祈りを捧げます。それはシンプルなもので構いませんが、心からの祈りを捧げます。その祈りで「ハート・スクリーンに映っている怒りを見せてください」とお願いします。自分の力で見るのではなく、自然に見えてくるようになるのを待ちます。スクリーンに映った怒りが形を持ち、言葉、映像、過去の記憶になるのを感じます。もし何も起こらなかったら、スクリーンに「怒り」という言葉を置き、あとはリラックスして何かが起こるまで待つようにします。怒りの感情をイメージにするなら、おそらく爆発、叫び、紅潮した顔、子供の自分に向かって怒鳴る父親、などが浮かんでくるはずです。この怒りは顕在意識の感情であり、あなた自身も怒りを経験していることを自覚しているので、この怒りはスクリーンの上半分に映し出すようにします。
④自分の怒りと、それにともなうネガティブな感情、記憶、思い込み、人物、場所、物事を、ハート・スクリーンに映して見ることができたら、その怒りがスクリーンに映らなくなることを祈ります。怒りが癒やされ、もう自分の中に存在しなくなることをお願いし、スクリーンに映らず、記憶の中にも存在しない状態にします。「光と神の愛を私のハート・スクリーンに映してください。それ以外のものは映さないでください」と述べ、怒りを追い払います。
⑤次に、ハート・スクリーンに映る光と愛のイメージを思い浮かべます。青い空でもいいし、子供たちでも、夕日でも、真実の愛でも、花でも、神(または愛)の神聖な光でも、または浜辺や山の美しい景色でもいいので、それを観察します。やがて愛と光が無意識の部分にも広がり、そこにある記憶が癒やされていきます。嘘、恐怖、暗闇を取り除き、真実、愛、光と置き換える。「怒り」という言葉が見え、そして光と愛が「怒り」という言葉を解体していくのが見えるはずです。光と愛がどんどん広がり、スクリーンの見えない部分まで満たしていくのがわかります。そしてすべての記憶、意識している記憶も 、無意識の中にある記憶も、愛と光によって癒やされます。怒りのイメージを思い浮かべたときに、ネガティブな感情が湧き上がらなくなったら、またはいつもだったら怒っているような状況で怒らなくなったら、 それがプログラムの組み直しが完了した証拠です。
⑥問題の再プログラミングが完全に終わるまで、このワークを1日に1回か2回行います。
この「エネルギー療法」の3つのツールで不安を解消することができます。不安、頭痛、痛み、何らかのネガティブな感情などに悩まされているときに使えます。

恐怖ではなく、愛を感じよう!


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米国防総省が1998年に行ったある実験によると、人間が送受信しているエネルギーは、受け取った人の細胞に即座に影響を与えています。恐怖のエネルギーを受け取ればストレスとなり、愛のエネルギーを受け取れば、ストレスを軽減できることがわかりました。 このときの実験では、被験者の口の中から組織を取り、それを50マイル(約80キロ)離れた別の場所に置きました。次に、被験者に暴力的な映像を見せ、そのときのストレスレベルを計測したところ驚くべき結果が出ました。ガルバニック皮膚反応(皮膚を流れる電流の変化)、心拍数の変化、神経活動の変化などで被験者の状況をチェックしたところ、被験者の身体がストレス反応を示すと、遠く離れた場所にある被験者の細胞も、同じようなストレス反応を示したのです。被験者は次に、心が落ち着くような映像を見せられましたが、すると計器もリラックスしていることを示しました。そして今度もまた、50マイル離れた場所で、被験者の細胞も同じようにリラックスしている反応を示しました。さらに実験開始から5日たっても、細胞は被験者と同じ反応を示していたのです。

私の言うハート・スクリーンや、スピリチュアル・ハート・テクノロジーは、単なるたとえ話ではないということだ。それらは現実に存在する。恐怖のデータも、愛のデータも、つねにあなたの細胞に影響を与えている。そして細胞が影響を受けると、生理機能も、思考も、感情も、信念も、外側の状況も、同じように影響を受ける。

このスピリチュアル・ハート・テクノロジーの科学的な仕組みがわかれば、昔から言われている「友達を選びなさい」という言葉がさらに重みを持ちます。しかし、それはつまり、自分のハートを愛と光で満たし、今この瞬間を生きるようにすれば、周りの人にいい影響を与えられるのです。

愛と光は、つねに恐怖と闇よりも強い。だから、意識して愛だけを送り出し、愛だけを受け取るようにしていれば、恐怖を跳ね返す電気のシールドを自分の周りに張りめぐらすことができる。そうなれば、自分だけでなく、他の人の人生にもポジティブな影響を与えることができるだろう。

自分の潜在意識のプログラムを組み直したら、自分のスピリチュアル・ハート・テクノロジーを少なくとも二つの方法で活用することができるようになります。ひとつの方法は、意識的に愛にダイヤルを合わせ、光と愛のデータだけを送受信することです。するとあなたのハート・スクリーンには愛と光だけを映し出し、ただ光と愛だけを送受信する情景を想像します。目を閉じて、自分の中にあるすべての愛の記憶とつながっている様子を思い描いたり、前の世代の記憶も思い出しましょう。すべての愛する人、家族、友人、さらには知らない人ともつながっている様子を想像するのです。彼らのすべてに愛を送り、そして彼らのすべてから愛を受け取ります。光がつねに闇を消すように、愛はつねに恐怖を消してくれるのです。

スピリチュアル・ハート・テクノロジーのもう一つの使い方は、「愛の絵」と呼ばれているもので、愛の記憶に集中することです。ガレット・アルテマス博士とレベッカ・ターナー博士によると、このメソッドを通じてオキシトシンが脳内に分泌するようになります。自分が完全に愛されたときの記憶を思い出し、それを自分のハート・スクリーンに映し出すことで、私たちはいつでも幸せな気持ちになれます。

そして成功 「目標」は、今この瞬間を愛の気持ちで生きること、そして 「欲求」を達成するためにやるべきことをやることだ。ただし、結果に執着してはいけない。すべてを愛 (または神)にゆだねること。

外側がどんな状況でも、内面は喜びと平安を感じているなら、正しく成功目標を設定したことになります。たとえ成功目標を持っていても、失望することはありますが、内面を充実させるという正しい目標を目指している人は、そこですぐに立ち直り、絶望することがなくなります。どんな状況でも、どんな障害があっても、スピリチュアル・ハート・テクノロジーを使うことで、内面は深い喜び、平安、充足感、感謝の状態になり、いつでも幸せになれるのです。

また、未来のことは誰にもわかりません。最初に決めた結果にこだわる必要はなく、内面を充実させれば、心が落ち着き、最悪の結果だと思っていたものでも、長い目で見れば最高の結果だったということになります。いくつものアクションを重ねるうちに周りの仲間がよいことを運んできてくれます。

ストレス目標は即席の快楽を求める気持ちから生まれている。この法則に例外はない。成功目標を達成するには、結果を神(または愛)にゆだね、すべての瞬間で愛を選ぶために、快楽を遅らせることが必要になるからだ。そして本書を通してずっと言っているように、その姿勢こそが幸せへのカギだ。これに反することは、すべて失敗につながる。

人が考える通常の目標はアンテナししかなく、それを「欲求」と捉えましょう。「欲求」は「目標」ではありません。あなたの目標は、きちんとした足場に一歩を踏み出し、翌日には次の一歩を踏み出すことです。その一歩の積み重ねが、最終的に欲求を手に入れることにつながり、やがては素晴らしい状態にたどりつきます。欲求というアンテナのことは片時も忘れずに、たまに顔を上げてアンテナの姿を見ることで、自分が正しい方向に進んでいることを確認できます。あとは内面を幸せな状態に保ち、行動を続けることでとてつもないゴールに到達できます。周りの人とのWin-Winの状態が手に入り、内面も充実し、幸せを感じながら、多くのものを手に入れられるようになるのです。これが真の成功だということを今回著者のアレクサンダー・ロイドから教えてもらえました。

まとめ

目標は、次の4つの条件を満たしている必要があります。1、真実であること 2、愛であること 3、100%自分でコントロールできること4、今この瞬間に実現できること(今すぐまたは30分以内にできること)。この目標は意志の力に頼るのではなく、自分のプログラムを組み直すことで達成できます。本書のスピリチュアル・ハート・テクノロジーを使いこなし、恐怖ではなく愛に満ち溢れた生活を送るのです。欲求を目標にするのをやめ、内面を充実させることで幸せが手に入るようになります。成功するためには、まずは、結果にこだわることをやめ、自分の潜在意識にある恐れをなくすことからスタートすべきです。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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