1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365(デイヴィッド・S・キダー、ノア・D・オッペンハイム)の書評

習慣化

信心深い人は、信仰心を高めるために日課として聖書を毎日読んでいる。この『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』は、それと同じような方法で知識を増やし、教養を高めるための本だ。ベッドのわきに置いて、朝に目覚めたときや夜に休む前に読むことを毎日の習慣としてほしい。(デイヴィッド・S・キダー、ノア・D・オッペンハイム)


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日々の5分の投資で教養を高めよう!

文響社さんから1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365(デイヴィッド・S・キダー、ノア・D・オッペンハイム著)を献本いただきました。本書を1日1ページ読むことで、多くの教養を身につけられます。(月)歴史・(火)文学・(水)芸術・(木)科学・(金)音楽・(土)哲学・(日)宗教の7分野で本書は構成されています。教養人が知っておくべき項目が網羅されているので、毎晩読むことで自分の脳を刺激できます。大人になって学ぶことが減り、知的好奇心を満足させていない人も多いと思いますが、1日5分の読書を1年間続けることで、知的好奇心を取り戻せると思います。得た知識によって、脳の動きがアクティブになり、次の行動を起こせるようになります。点と点がつながることで新たな本を読みたくなります。哲学や宗教などの基礎知識でも知らないことがまだまだたくさんあり、リベラルアーツの重要性を再認識できました。

今日は本書のコンテンツからエラトステネスとブッダを切り出し、紹介しようと思います。まずは、ギリシャのエラトステネスについて学んでいこうと思います。紀元前3世紀のアレクサンドリア図書館の館長だったエラトステネスは地球は丸いという仮説を持っていました。彼は数学と天文学の天才で、地球の大きさを測る独創的な方法を思いついたのです。

エラトステネスは、エジプトのシエネという町の近くに、ほかとは違った井戸があると聞いていました。毎年、一年で日が最も長い6月21日の正午になると、太陽の光がその井戸の底まで届くことから、太陽が井戸の真上に来ると考えたのです。エラトステネスは、太陽がシエネで真上に来るときも、その真北にあるアレクサンドリアでは、太陽光は斜めにさすに違いないと思い、太陽が真上からずれている角度を測る実験を開始します。

6月21日の正午、彼はアレクサンドリアで測定用の棒を持ち出し、棒の影が作る角度を測定しました。エラトステネスは、影の角度が、ふたつの町を地球の中心と結んだときにできる角度と等しくなることを知っていたのです。そこで、測った角度を円の中心角である360度で割って、ふたつの町の距離が地球全周の何分の一になるかを計算し50分の一という答えを導きました。シエネとアレクサンドリアのあいだを50回歩けば、地球を一周したことになるというアイデアが彼を動かします。エラトステネスは、まったく同じ歩幅で歩けるよう訓練を受けたプロの歩測者を雇い、2つの街の距離を計測し、地球の全周を3万9700キロと推定したのです。今日も、2000年前にエラトステネスが考案したのと同じ原理が使われており、最新の装置で測定した結果、赤道の全周は4万75キロであることがわかり、彼の数字の正確さが証明されています。

ブッダの四諦八正道

次に本書の宗教の項目からブッダの四諦八正道を紹介します。四諦の教えは初転法輪から入滅の直前まで、ブッダが一貫して説かれた人生の真理で、仲間たちに最初に教えた悟りだと言われています。ブッダの悟りの中核をなすのが、四諦(四つの聖なる真理)なのです。

四諦の第一は、大事に育てられていたブッダの子ども時代には想像もできなかったことだが、この世の人生は苦であるという真理だ。第二は、この苦には原因があり、それは煩悩(欲望)であるという真理。第三は、苦が消滅した涅槃という境地があるという真理で、この境地に達するには煩悩を滅すればよい。第四となる最後の真理は、煩悩を滅して涅槃に至る道が存在するという真理で、その道を八正道という。

八正道とは、悟りを開いて涅槃に達するためには誰もが実践しなくてはならない次の規範です。

正見(正しい見解)一四諦を知り、偏見や迷妄から離れていること。
正思(正しい考え方)一よこしまな思惟を断つこと。
正語(正しい言葉遣い)一うそや悪口を言わないこと。
正業(正しい行為)一心の平穏を保つ行動を実践し、盗みや殺人などを行わないこと
正命(正しい生活)一誠実な生き方をすること。
正精進(正しい努力)一自身の根源的無知や煩悩を克服するため絶えず努力を続けること。
正念(正しい注意)一常に自分の感情や精神状態を意識し、邪念が入らないようにすること。
正定(正しい精神統一)一瞑想によって心を正しく統一、集中させること。

四諦を基本的な教義と考え、八正道を信仰を実践する際の基本方針だと見なし、自分の生活の中に取り入れましょう。自分を愛し、正しい行動を行っていれば、幸せになれることを四諦八正道としてブッダはまとめていたのです。

アインシュタインは「宇宙でもっとも強い力は幅広い興味である」と述べています。この強い力を養うためには様々な書籍にチャレンジすることです。本書を読むことで、自分が今まで興味を持っていなかったカテゴリーの教養を身につけることができます。中世の音楽やキャッチ=22(コメディ小説)、ギリシャ哲学のストア派、ウェストファリア条約など本書のテーマは本当に幅広く、本書を読み続けることで、人類の英知を学べます。この結果、視野が広がり、新たな好奇心が生まれてきます。

まとめ

本書に書かれている内容は幅広く、知的好奇心を刺激してくれます。ひとつのカテゴリーに偏らず、歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から人類の英知という深遠な世界をのぞけます。読書の幅を本書で広げ、新たな発見で自分の選択肢を増やしましょう。自分の頭脳を日々刺激することで、人生の可能性が広がり、チャンスをものにできるようになります。

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