「自然とのふれ合いにより、
確実に人体の副交感神経は活性化する」というものです。 副交感神経は気持ちが穏やかなときに働き出す自律神経で、 日中にたまった疲れやダメージを回復させる働きを持っています。(鈴木祐)
自然のパワーで体の炎症を防ごう!
鈴木祐氏の最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ の書評を続けます。私たち現代人は古代人に比べ、自然とふれ合う時間が減っています。大量のタスクをこなすために、都会のオフィスに閉じこもり、パソコンから離れずに日々仕事を続けています。都市の暮らしを続けていると興奮状態が続き、体のバランスが崩れ、不調の原因になります。
2016年にダービー大学が行ったメタ分析です。研究チームは「
自然の力の副交感神経の活性レベルのデータは、0.71という効果量でした。
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自然とのふれ合いで、感情システムのバランスをとろう!
自然がここまでの効果を持つのは、人類の「感情システム」に影響を与えるからです。「感情システム」は人間の心の働きを3種類に分類した考え方で、興奮 、満足 、脅威から構成されています。
1、興奮「喜び」や「快楽」といったポジティブな感情を作り、獲物や食事を探すためのモチベーションを生み出すシステム。おもにドーパミンで制御されている。
2、満足「安らぎ」や「親切心」といったポジティブな感情を作り、同じ種属とのコミュニケーションに役立つシステム。オキシトシンなどで抑制される。
3、脅威 「不安」や「警戒」というネガティブな感情を作り。外敵や危険から身を守るためのシステム。アドレナリンやコルチゾールなどで制御されている。
私たちが最高のパフォーマンスを発揮するためには、この3つのシステムをバランス良く機能させる必要があります。
自然の環境は、
3つの感情システムをバランス良く刺激します。 季節のうつろいや草木の変化がほどよい興奮を生み、 緑に守られる安心感が心地よい安らぎを生み、 森や川に潜む未知の脅威がときに警戒を生みます。 自然のなかにいれば、 特定のシステムが暴走することがありません。
都会で暮らすと、様々な刺激を受け人は興奮し、3つのシステムがうまく機能しなくなります。 仕事のストレスや孤独がホルモンのバランスを崩し、体と心の不調の原因になるのです。少し疲れたなと感じたら、自然にふれ合うようにしましょう。
実際、森の中を15分散策するだけで、様々な効果を得られます。ストレスホルモンのコルチゾール値が16%減少したり血圧が1.9%、心拍数も4%減少することが明らかになっています。グラスゴー大学の疫学者リチャード・ミッチェルは緑の近くに住むだけで、健康を回復できると主張しています。(参考 フローレンス・ウィリアムズのNATURE FIX ブログ記事はこちらから)
まとめ
自然には体のダ
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