自然のパワーを再認識しよう!鈴木祐氏の最高の体調の書評。

「自然とのふれ合いにより、確実に人体の副交感神経は活性化する」というものです。副交感神経は気持ちが穏やかなときに働き出す自律神経で、日中にたまった疲れやダメージを回復させる働きを持っています。(鈴木祐)

Designed by Kjpargeter

自然のパワーで体の炎症を防ごう!

鈴木祐氏の最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ 書評を続けます。私たち現代人は古代人に比べ、自然とふれ合う時間が減っています。大量のタスクをこなすために、都会のオフィスに閉じこもり、パソコンから離れずに日々仕事を続けています。都市の暮らしを続けていると興奮状態が続き、体のバランスが崩れ、不調の原因になります。

2016年にダービー大学が行ったメタ分析です。研究チームは「自然とのふれ合いはどれだけ体にいいのか?」を調べるために、871人分の過去データを分析しました。その結果。自然とのふれ合いで、確実に人体の副交感神経は活性化することがわかったのです。副交感神経は気持ちが穏やかなときに働き出す自律神経で、日中にたまった疲れやダメージを回復させる働きを持っています。私たちは自然と触れ合うことで人間性を取り戻せるのです。

自然の力の副交感神経の活性レベルのデータは、0.71という効果量でした。効果量は統計手法のひとつで、平均値の差を標準化したものです。一般的には効果量が0.5を超えると効果があると判断されるため、0.71という数字は評価されると著者は指摘します。自律訓練やマッサージは、副交感神経の活性レベルが0.57だと報告されているので、自然の力の方が効果があるのです。私たちはリラックスするために、もっと自然とふれ合うべきです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

最高の体調 100の科学的メソッドと40の体験的スキルから編み (ACTIVE HEALTH) [ 鈴木祐 ]
価格:1598円(税込、送料無料) (2018/11/6時点)

楽天で購入

 

自然とのふれ合いで、感情システムのバランスをとろう!

自然がここまでの効果を持つのは、人類の「感情システム」に影響を与えるからです。「感情システム」は人間の心の働きを3種類に分類した考え方で、興奮 、満足 、脅威から構成されています。

1、興奮「喜び」や「快楽」といったポジティブな感情を作り、獲物や食事を探すためのモチベーションを生み出すシステム。おもにドーパミンで制御されている。
2、満足「安らぎ」や「親切心」といったポジティブな感情を作り、同じ種属とのコミュニケーションに役立つシステム。オキシトシンなどで抑制される。
3、脅威 「不安」や「警戒」というネガティブな感情を作り。外敵や危険から身を守るためのシステム。アドレナリンやコルチゾールなどで制御されている。

私たちが最高のパフォーマンスを発揮するためには、この3つのシステムをバランス良く機能させる必要があります。快楽ばかりを追う人生は退廃に至り、興奮しすぎることで私たちは疲れを感じます。かといって、安らぎだけの毎日では味気ない生活になります。不安を抱えてばかりだと、ネガティブな気分に陥り、心が疲れてしまいます。3つのシステムがしっかり噛み合うことで、私たちは人間らしく暮らせるのです。

自然の環境は、3つの感情システムをバランス良く刺激します。季節のうつろいや草木の変化がほどよい興奮を生み、緑に守られる安心感が心地よい安らぎを生み、森や川に潜む未知の脅威がときに警戒を生みます。自然のなかにいれば、特定のシステムが暴走することがありません。

都会で暮らすと、様々な刺激を受け人は興奮し、3つのシステムがうまく機能しなくなります。 仕事のストレスや孤独がホルモンのバランスを崩し、体と心の不調の原因になるのです。少し疲れたなと感じたら、自然にふれ合うようにしましょう。

実際、森の中を15分散策するだけで、様々な効果を得られます。ストレスホルモンのコルチゾール値が16%減少したり血圧が1.9%、心拍数も4%減少することが明らかになっています。グラスゴー大学の疫学者リチャード・ミッチェルは緑の近くに住むだけで、健康を回復できると主張しています。(参考 フローレンス・ウィリアムズNATURE FIX ブログ記事はこちらから)

まとめ

自然には体のダメージを癒やす効果があることがわかっています。自然にふれ合うことで、興奮、満足、脅威の3つの感情システムをバランスよく刺激できます。少し疲れたと感じたなら、森を散歩したり、草花にふれ合うようにしましょう。

ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
習慣化書評生産性向上ライフハック健康
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました