世界を変えろ!から学ぶ、社員との付き合い方

与えられたタスク以上に貢献した社員を昇進させよう。(ロドニー・ブルックス)

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部下とのコミュニケーションを密に重ねよう!

デビッド・S・キダー氏の「世界」を変えろ! 急成長するスタートアップの秘訣には、41人のベンチャー経営者の成功談が記されています。スタートアップやベンチャー企業の経営者は本書を読むことで、成功者の経験を自分ごと化できます。失敗を減らし、短期間に成功したければ、本書のアドバイスを取り入れるとよいと思います。今日はこの中から3人の経営者の従業員との付き合い方にフォーカスし、彼らのノウハウや体験を紹介したいと思います。

ロドニー・ブルックスは、iRobotやリシンク・ロボティクスの創業に関わった天才研究者です。ルンバも彼がいたからこそ、商品化に成功したと言われるほど才能豊かな経営者です。彼は「ロボットの父」とも呼ばれ、人が嫌がる仕事をロボットに置き換えています。掃除ロボットのルンバも掃除から人を解放することをコンセプトにし、多くの人から評価されています。彼はよい社員の定義をしていますが、素晴らしいメンバーは会社に対して様々な形で、積極的に貢献をしていると指摘します。

もちろんどうしようもないアイデアに夢中になってしまう社員もいますが、夢中になって多くの分野で手助けをしてくれる人もいるのです。そのような人々はあなたがやろうとしていることを理解して、その実現のために山をも動かしてくれるほどですから、彼らを昇進させたくなるはずです。会社のあちこちを歩いてみましょう。自分が所属しているチームよりも高い位置から物事を見ていて、幅広く貢献してくれる人物を探すのです。それは組織の中で、より高い地位に就けておきたいと思わせるような人物です。

昨日のブログで紹介したラダーズのマーク・チェネデラ氏は、社員とのコミュニケーションを増やすべきだと言います。特に景気が悪い時などには、ベンチャーにはレイオフがつきものです。日頃からコミュニケーションを密にしておけば、社員からの理解も深まります。レイオフした部下が、また戻ってきて、活躍してくれることもあるのです。

危機の時にはコミュニケーションを増やそう。レイオフのようなつらい経験を楽しく感じる人などいません。しかし彼らを元気づけることはできます。だからコミュニケーションを増やすことが重要であり、特に危機の際にはそうすべきです。社員が「コミュニケーションが多すぎですから止めてください」と言い出すほどでなければ十分ではありません。そんな声が出てくるまで、コミュニケーションを続けましょう。(マーク・チェネデラ)

また、優れたアスリートが優れたコーチになるとは限らないという彼の言葉が刺さりました。何かが自然に身について、それを学ぶのに苦労しない場合には、他人に教えるのが難しく、部下とのコミュンーションに苦しみます。コミュニケーションが上手くなかったり、仕組みをつくれないひとをマネージャーには据えないほうが良さそうです。スペシャリストとして処遇し、彼らの能力を最大化しましょう!

 

判断を尊敬できる人材を雇おう!

その人が下した判断を尊敬できる人物だけを雇っていれば、出された結論に後であれこれ言わなくてすみます。そして、彼らのスキルに普段から敬意を示していれば、仕事の質が低かったときにそれを指摘することが楽になります。指摘されたのはその人がバカだからだ、あるいは能力が欠けているからだなどといった印象を与えることを避けられるからです。単に特定のタスクでミスを犯した、というだけです。(ロビン ・チェイス)

カーシェアリングを普及させたジップ・カーの創業者のロビン ・チェイスは、判断を尊敬できる人を雇うとよいと言います。その人のおかげで判断を的確にできますし、時間も節約できます。経営者の仕事は判断することですから、的確な判断を下せる人を雇うことで、経営の間違いを減らせます。また、相手に敬意を示していれば、自分自身に対しても率直になれます。

幅広い分野への関心を育むことで、よりよいアイデアが生まれてきます。何か新しい組み合わせを思いつくには、幅広い物事に関心を持たなければならないのです。

そういった心を育てるためには、読書をしたり、カンファレンスに出席したり、ツイッターを眺めたりする時間を設ける必要があります。常に外の世界に目を向けるのです。いくつかの分野をまたがって関心を持っていれば、他の分野で、あなたの分野にも当てはめられるアイデアを見つけることができます。しかし時間に追われているときには、無関係な事柄についてはシャットアウトしてしまいたくなりがちです。自分の世界と、そこで自分がしていることがすべてになってしまうのです。非常に狭い世界、楽しみも息抜きも、人生も新しい発見もない世界に身を委ねてしまうわけです。そのような世界で、クリエイティブになることはできません。同じようなアイデアしか出てこないのです。そんな環境から抜け出して、数パーセントの時間だけでも外の世界に目を向けるべきです。

物事に幅広い関心を持ち、積極的に行動できる人を雇いましょう。組織の多様性をつくり、アイデアが生まれるための環境を社内につくるのです。クリエイティブな議論ができるメンバーを集めることで、イノベーションを起こせます。会社の中だけでなく、外の世界と触れ合えるメンバーを集め、社員がアイデアをつくるためのサポートをしましょう。新たなつながりを見つけるために、社員とのコミュニケーションをすることも経営者の重要な仕事なのかもしれません。当然、ビジョンやミッションの共有も欠かせません。

まとめ

素晴らしいベンチャー経営者は部下とのコミュニケーションを重視します。自分のビジョンやミッションを共有したり、アイデアを生み出すために部下との会話を密に行うようにしましょう。困った事態に陥っても、よいコミュニケーションしていれば、その部下から助けてもらえることもあるのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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