マイケル・マスターソンの社員を動かす社長のカリスマ仕事術の書評

優れたリーダーは魅力的なビジョンを人に伝える。(マイケル・マスターソン)

Designed by Katemangostar

優れたリーダーに欠かせない2つの特質

年商100億円以上の会社を2社、50億円以上の会社が2社、そして、10億円以上の会社を10社以上保有しているマイケル・マスターソン。ダイレクト・レスポンス・マーケティングの世界でも、屈指の実積を誇るスーパー起業家であるマイケルは社員を動かす社長のカリスマ仕事術の中で、リーダーの仕事はビジョンを語ること、説得力を持って周りの人にそれを伝えることだと述べています。

素晴らしいリーダーは、魅力的なビジョンと強い説得力を持っており、この2つの特質があれば、世界中にファンを作れ、売上アップをはかれるようになります。そのためには、自分のやっていることを明確にし、人に信じてもらうことです。まずは、次の4つのステップで、ストーリーを作ることから始めましょう。
1、なぜそのビジネスをやっているのかを考える(富を得ること以外。富を得ることはわかりやすいが、人の心に訴えない)。その製品やサービスはどういう意義があるのか?どのような顧客の役に立つのか?できればその要点を抽出して短い言葉にする。
2、その言葉をより野心的にすることで1段階レベルアップする
3、そのアイデアをキーパーソンに伝える。短い文書にしてすぐに実行し、今後も機会あるごとに行う。
4、そのアイデアに時間とお金をかけることで、本気で取り組んでいることを証明する。

自分のビジネスアイデアを言語化し、それを的確に伝えなければ、何も始まりません。会社のビジョン、ミッションを明らかにし、そこから生まれた商品・サービスの良さを顧客に伝える努力を続けるのです。

創造的なリーダーになりたければ、まずは優れたリーダーを見つけ、思考と行動を真似ればよいのです。

創造的リーダーとしての能力を向上させるためには、最高のビジネスリーダーたちが行ったことに倣えばいい。

もし、模倣するリーダーがいなければ、次の3つの問いを繰り返すとよいでしょう。
1、潜在的顧客は今、何を必要としているのか?彼らが困っていることは何か?彼らが買いたがっているものは何か?
2、どうしたら現在の顧客の幸福感を高めることができるのか?
3、どうしたら販売している製品をより良くできるのか?どうしたらもっと役立つようにできるのか?どうしたらもっと価値を高められるのか?
これらの質問を定期的に自分に向けることで、創造力を刺激するだけでなく、大きな展望を持ち続けられます。顧客のことを考え続けることで、よりよいアイデアが生まれてくるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

説得力を高めるために、アイデアはすぐに行動に移す!

アイデアが生まれたら、すぐに行動に移しましょう。実際にアイデアを試し、成功を引き寄せることもリーダーの大事な仕事です。
1、アイデアを書き留める。それについて、1日、1週間、あるいは1カ月考える(構え!)
2、見識を信頼している人にアイデアを話し、議論を通じて形にする。
3、もう1人あるいは数人にアイデアを話して意見を聞く。できればアイデアの実行に参加する見込みのある、影響力のある人が望ましい。念を押すが、どんな修正も合理的でなければならない。
4、強化されたアイデアと数人のキーパーソンの支援を背景に、プロジェクトを迅速かつ適切に実行するためのあらゆる手段を使い、市場で信頼できるテストを行う(撃て!)。
5、アイデアに対するマーケットの反応が良ければ、次のステップは、アイデアを徐々に洗練させて成功の可能性を高めることである(狙え!)。
6、テスト段階でアイデアがうまくいかなかったときは、時間を浪費してはいけない。そのアイデアは捨てて、次のアイデアに移る。

マイケルはガンジーの言葉を引用し、アイデアは必ず行動に移すべきだと指摘します。行動がなければ、アイデアは絶対に日の目をみません。

1つのアイデアの失敗が自分自身の失敗を意味するわけではない。かつてマハトマ・ガンジーは「完全な努力は、完全な勝利である」と言った。アイデアのいくつかは、いや、数多くが”失敗する”ことを、常に念頭に置いておこう。しかし、いちかばちかやってみることが、あるアイデアが良いものかどうかを見極める唯一の方法であり、成功に必要なものはいくつかの良いアイデアだけだということを覚えておこう。中には、もっと少ないアイデアで成功した人もいるのだ。

アイデアは実際に行動に起こさない限り、成功か失敗かはわかりません。失敗を恐れずに、常にアイデアを試す必要があるのです。明確なビジョンの元、アイデアを具現化するための行動が、あなたの話に説得力をもたらします。 アイデアを理解しやすいもの、実行しやすいものにすれば、成功は目前です。

 
マイケルは以下の6つのステップを経ることで、話の説得力が増すと述べています。
1、約束をするーアイデアやプロジェクトがビジネスに与える最も大きな利益を1つ約束する。これは一般社員に売り込む大きな契約である。
2、イメージを描くーこの利益が従業員の生活と顧客の生活をどのように良くしたり、楽にしたりするかというイメージを示す。一般社員が、改善された状況の中にいる自分を想像できるようないくつかの文書を作る。
3、利益を説明するーアイデアやプロジェクトによって、従業員と顧客がどのように費かになるかについて、具体的な例を使って説明する。
4、主張をし、それを証明するーそれらの実例を経営陣の立場から論理的に裏付ける。もし”A”が起これば、その後”B”が起こるというように。
5、反論を予測し、回答を用意する一言葉にされる前に不安を理解し、発生する前に問題を予測し、質問される前に答えを用意しておかなければならない。そのための一番良い方法は、私的な時間を数時間とって腰を下ろし、アイデアによって生じる可能性がある全ての誤解、懸念、否定的な結果のリストを作成することだ。それを1枚の紙の片側に書き出し、反対側に回答を書いていく。
6、確信を与えるー全ての同答が適切なものであることを確認する。良い回答が考え出せなくて、それでもアイデアを強く信じているときは、そのことを伝える方法を見つける。人は常に問題の解決策を知りたいわけではない。リーダーが自分に確信を持っていると知るだけで十分である。
 
この6つのステップによって、アイデアの説得力は間違いなく増し、社員や関係者を巻き込めるはずです。このプロセスによって、アイデアが自分一人のものから、チームで考えたものに変わります。アイデアがうまくいくと思えば、メンバー全員を統率でき、ともに努力を続けられます。メンバーがプランを理解できるようにし、部下の行動をフォローし続ければ、おのずと結果が出るようになります。部下が自ら行動できるように、彼らを信頼するのもリーダーの重要なつとめです。

ジャック・ウェルチは、GE(ゼネラル・エレクトリック)のCEOを引き継いだとき、ウェルチは偉大なリーダーを特徴付ける3つの行動を取り、成功を手に入れました。
1、心が奮い立つようなビジョン、労働者や経営陣が誇りに思えるようなビジョンを作った。
2、ビジョンを明確に伝え、ビジョンは会社のスローガンになった。
3、会社間のコミュニケーションの境界を取り払い、アイデアの流れを増大させた。

ビジョンを作り、それを社員に伝染させることで、組織は強く生まれ変わります。リーダーは説得力を身につけ、ビジョンを語り続ける必要があります。

まとめ

素晴らしいリーダーは、魅力的なビジョンと強い説得力を持っており、この2つの特質があれば、世界中にファンを作れ、売上アップをはかれるようになります。リーダーは説得力を身につけ、ビジョンを語り続ける必要があるのです。

マイケル・マスターソンの関連記事はこちらから

 

 

 

 

 

 

 

 

ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
習慣化書評生産性向上ブログアイデアクリエイティビティライフハック
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました