書評 マイケル・マスターソンの7年以内に最低一億円の個人資産をつくる 資産形成術

真実である。すなわち、富はどれだけのお金を使えるかではなく、どれだけのお金を貯められるかで決まるということだ。皮肉なものだ。お金を使うことが動機だったときは、自分の収入の多さにかなり満足していた。でも、貯蓄を考えるようになったら収入の目標が変わった。収入を飛躍的に増やして、そのほとんどを投資と貯蓄につぎ込むことを夢見るようになったんだ。 (ブルース・バッファー)

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資産を築くために必要なステップ

マイケル・マスターソン7年以内に最低一億円の個人資産をつくる 資産形成術を読むと、お金に対する自分のマインドセットを変えられます。短期間でお金持ちになるためには、収入を増加させ、その大部分を貯蓄し、それを投資に回す必要があります。

著者は資産家になりたいなら、以下のステップで資産を増やすとよいと述べています。
■収入を増加させる。
■増加分の収入の大部分を貯蓄する。
■それを、不動産、株、債券に分けて投資する。
■余暇(といくらかの余分のお金)を使って自分自身のビジネスを始める。

蓄財には以下の3つの要素があり、ここから投資戦略を考える必要があります。
■投資期間
■投資額
■投資収益率 ROI
この蓄財の要素のどれか1つを増大させなければ、短期間で資産を築くことはできません。7年以内に100万ドル単位の資産をつくるためには、少ない投資額であれば、非常に高率の収益を得なければならないのです。

例えば、夫婦の年収の合計が7万ドルで、毎年その10%の7000ドルを投資に回すとしたら、7年で100万ドルにするためには82%の投資収益率(ROI)が必要になります。そんなROIの投資は存在しませんから、これは現実的ではありません。そう考えると年収を上げることを考えるのが、最初のステップになります。そのために、あなたがビジネスマンなら上司に自分の価値を説明し、昇給を目指したり、副業で稼ぐことを考えましょう。

資産を作ると決めたら、毎朝、自分には目標があると自分に言い聞かせるようにするのです。そして、1日中、あらゆる行動や判断がその目標を反映しているかどうかを確認し、自分の行動を変えるのです。

マインドセットを変え、資産家になることにフォーカスしよう!

いったん「お金持ちになること」を最優先事項にすると、迷いのほとんどは消え失せた。ただ、自分にこう問いさえすればいいのだ。「どの選択肢を選べば、よりお金持ちになれるか?」。他の重要な事柄(出版物の記事のクオリティーや顧客満足度など)を無視したというわけではない。もちろんちゃんと考慮した。しかし、そうしたことで行き詰まることは、もはやなくなった。

カーネギーは、目標を達成する最善の方法は、それを自分の最優先事項にすることだといいます。著者は、この考えを取り入れ、お金持ちになることを決めました。彼は10週間ずっとそれに集中し、行動を続けたのです。その結果、著しい変化が訪れ、彼は資産家の道を歩み始めたのです。

雇われ時代の著者は、どの選択肢が会社により大きな利益をもたらすか(つまり自分に大きな収入をもたらすか)を考え、その後、それに基づいて他の事柄を評価するようにしました。結果的に、利益は少ないが質の高さを重視する道を(時には、ただクオリティーに対する道徳的義務感から)選ぶこともありましたが、最優先事項(お金持ちになる)をしっかりと見据えておくことで判断を間違えなくなりました。

どうしたら収入が飛躍的に増えるかを考えるお金持ちになるという重大な決意をした翌日、車を運転して会社へ向かいながら、私は、職場で徐々に出世することでその目標を実現するのは不可能だと思った。そのころ、私の年俸は3万5000ドルだった。たとえ給料が平均以上に上昇したとしても、私の望む億万長者の生活を、許容できる期間内に実現することは到底無理である。収入を飛躍的に増加させる必要があった。当時、私の唯一の収入は給料だったので、働き方をすっかり変えなければならないことは明白だった。

著者のマイケルは社員のトップに立つと決め、その道を歩み始めました。お金持ちになることを最優先事項し、”他の何よりも”それを優先したのです。目標を決めるときには、次の4つのカテゴリーで考える必要があります。
■健康
■財産
■社会生活
■私生活 

財務的目標(7年以内に100万ドルレベルの純資産をつくる)を達成する方法は1つしかありません。それを最優先事項にすることです。他の3つの目標が自分にとって非常に重要であっても、資産形成を常に最優先にしなければいなりません。この目標を毎年、毎月、毎週、毎日確認し、最優先にするのです。マイケルはビジネスの方法を変えることで、あっという間にお金持ちになりました。このノウハウを学んだ人たちが、短期間で資産家になった事例を読むとこのやり方に再現性があることがわかります。

「7年で億万長者になる」ことを最優先事項にする気がない場合でも、この考え方は有効です。結果目標を明確にし、日々その目標を確認し、行動することで目標を達成できるようになります。

まとめ

短期間でお金持ちになるためには、収入を増加させ、その大部分を貯蓄し、それを投資に回す必要があります。資産を作ると決めたら、毎朝、自分には目標があると自分に言い聞かせるようします。そして、1日中、あらゆる行動や判断がその目標を反映しているかどうかを確認し、自分の行動を変えることで資産家への道が開かれるのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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