リーダーは目先の小さな利益を追うな!

目先の小さな利益に目がくらむと、大きな利益を失う。 (出口治明)


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リーダーは目先に欲に目を眩ませるな!

出口治明氏の座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」の中に、欲に目が眩む愚かさについての話が紹介されています。リーダーは物事を考えるときは、時間軸の概念をとり入れることが大切です。目先の利益ばかりを追求すると、長期的な利益を失うことが多々あるからです。

唐の時代の太宗・李世民の言葉をまとめた『貞観政要』から今日は2つの事例を紹介します。

官吏(国家機関に勤務する公務員)は、特別に優遇されて、たくさんの給料を得ている。人から賄賂を受けたところで、数万にすぎない。ひとたび賄賂が発覚すれば、免職となって、給料を取り上げられてしまう。そのことがわからず賄賂をもらうような者たちは、小さい利を得ようとして大きな利を失っている者である。

昔から役人に賄賂はつきもので、古今東西の日本の官僚も誘惑に負け、失職する人が多いですが、時間軸を考えれば、失敗を防げます。甘い誘惑に負け、目先の賄賂になびくとその後の人生を棒に振ることになります。リーダーは時間軸を正しく設定し、自らのビジョンを達成するために行動すべきです。

次の秦の恵王の事例を読むと時間軸の重要性を理解できます。秦の恵王は、蜀を攻略しようとしたが山が険しくて、どうやったら蜀に行けるのか道がわかりませんでした。そこで恵王は5頭の牛を用意して、牛の後ろに黄金を置きました。蜀の人はこの牛を見て、牛が黄金の糞をすると思い、恵王にそのことを伝えます。蜀王はこの牛が欲しくなり、力の強い人間を集めて牛を引かせ、蜀まで牛を運んでしまいました。牛が通ったあとには道ができたため、秦の軍勢は、この道を通って蜀に攻め込み、蜀を滅ぼしてしまったのです。

恵王と蜀王の故事から読み取れるのは、時間軸を考えることの大切さです。蜀王は、短期的にしか物事を考えることができませんでした。黄金に目がくらんだ恵王は、攻めるのが難しい蜀を簡単に失ってしまったのです。

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時間軸を正しく設定することが、リーダーの重要な役割。

2010年から2012年に、チュニジアで始まった「アラブの春」と呼ばれるデモにより、チュニジアだけでなく、エジプトでも政権が交代します。当時はこの動きが評価されましたが、最近ではこの民主化運動は政情を不安定にさせたので、失敗だったと言われています。しかし、出口氏は「アラブの春が失敗だった」と結論付けるのは早計だと言います。

例えば、ムバラク大統領によるエジプトの独裁政権は、約30年間も続いていました。新政権ができてわずか数年しか経っていないのに、アラブの春の正しい評価ができるとはとても思えないと言うのです。アラブの春については、もう少し時間が経ってから評価を下した方がよさそうです。

成功だったか失敗だったかの判断を急ぐのは、確固とした時間軸を持たないからです。 時間軸を正しく設定するのも、リーダーの重要な役割のひとつです。この案件は1年で判断するのか、5年で判断するのか、10年かかる案件なのか、それを決めるのは、リーダーです。

リーダーや経営者は時間軸を自由に使える権限を持っています。長期の事業計画をつくることが経営者の本当の仕事かもしれません。目先の利益にこだわりすぎると、長期の視点が欠け、新たなチャレンジができなくなります。10年先を考え、世の中に貢献するビジネスを考えることが経営者に求められています。経営者は長期的な視点に立ち、現場では考えられない戦略を考え、競合に打ち勝つ必要があるのです。

まとめ

リーダーは物事を考えるときは、時間軸の概念をとり入れることが大切です。目先の利益ばかりを追求すると、長期的な利益を失うことが多々あるからです。経営者は長期的な視点に立ち、現場では考えられない戦略を考え、競合に打ち勝つ必要があるのです。


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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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