一瞬で不幸になる方法のひとつは、後悔すること。その前提として、自分で決めないこと。だから、ちょっと時間がかかるかもしれないけれど、幸福になる方法は、主体的に自分の責任で決断していくことだ。それが、結果にかかわりなく自信につながる。自己肯定感につながる。幸福感につながるのだ。(干場弓子)
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自分で決める習慣を身につけ、幸福度をアップしよう!
干場弓子氏の楽しくなければ仕事じゃない: 「今やっていること」がどんどん「好きで得意」になる働き方の教科書の書評を続けます。人は一緒で不幸になるとディスカヴァー・トゥエンティワン代表の干場氏は言います。特に後悔ばかりの人生だと、自己肯定感が低くなり、幸福度は下がります。人に決断を任せ、自分で判断しないとより後悔しがちです。たとえ、失敗したととしても、自分の頭で考え、決断を下せば、後悔を減らせます。
同じ状況の中でも、味わっている感情を変えることが可能です。それは「性格の問題ではなく、選択の問題」なのです。 選択を自分で行うこと、自分で決断することで、自分の感情にも責任が持てるようになります。感情も含めて、自分というもののコントロール権が自分にあると理解できれば、自分の人生を楽しめるようになります。
すべては自分が選んでいることを選ぶこと。これが、幸福になるいちばんの方法かもしれない。
未来の自分の人生をデザインしたければ、様々な選択肢を書き出すべきです。もし、こうだったら、さらに、もしこうだったら……と紙に書き出し、さまざまな自分の可能性を整理してみましょう。未来のストーリーをいくつも描くことで、ワクワクできるようになり、自分の人生を楽しめます。
MECEなどのロジックツリーを使って、自分の人生の可能性を漏れなく書き出すと後悔を減らせます。自分で人生を決めて、行動するうちに自己肯定感が高まり、幸せな時間を増やせるのです。
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イシューツリーを活用しよう!
ロジックツリーと似たもので、イシューツリーというのがある。 これは、そのままでは大きすぎて手も足も出ない問題を、要素分解して、手や足が出せる状態まで小分けにして、ひとつずつ解決していこうというときに用いる。というのも、わたしたちを悩ます問題というのはたいていの場合、大きなひとつの問題というのではなくて、いくつかの間題がこんがらがって絡まっているものだからだ。
イシューツリーを使って、要素を小さなサブイシューに分解していくと、行動できるようになります。目の前の課題が大きいなら、そのイシューを細かく切り刻んでみるのです。課題が大きすると行動する気持ちが萎えますが、課題を小さくするとすぐに行動に移せます。
私は出版するときにこの手法(サラミスライス法)を使いました。一冊の本を書くというと大変な仕事に思えますが、本の目次を作り、章立て、小見出しを作り、コンテンツを細分化することで本のストーリーを作ることができました。小見出しのタイトルから思い浮かんだ文章を書くうちうに、本の体裁が整ったのです。イシューツリーとロジックツリーと組み合わせることで、一冊の本を書き上げることができました。
この2つのツリーにクリティカルシンキングの視点を加えるとより良い決断ができるようになります。思考の中に客観的に物事を判断しようとする思考プロセスを入れることで、感情や意見に流されずに決断できるようになります。「なぜ」「本当にそうなのか」と目の前の課題に対して、批判的に質問することで、自分に都合の良い考えを捨てられます。
問題の本質は何か?真の目的は何か?という問いかけを繰り返すうちに、自分の頭を整理でき、決断する力が養われます。 人生をデザインするときに自分のストーリーをロジカルに描くと、考えられる選択肢が明らかになります。考え抜いた末に直感で選んだとしても、モヤモヤがなくなり、結果が悪くとも後悔せずにすみます。ロジックツリーやイシューツリーを見直し、ダメな理由を考えると次の行動にもつながります。自分の頭で考え、決断し、行動することで、私たちは幸せになれるのです。
まとめ
決断しない人生は後悔する回数を増やし、人生をつならなくします。それを避けるために、ロジックツリーとイシューツリーを活用し、決断力を高めるようにしましょう。2つのツリーにクリティカルシンキングを加えるとより良い決断ができるようになります。
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