ポジティブな経験と結びつけて、習慣を変える方法。ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣の書評

つらい習慣でも、ポジティブな経験と結びつければ、もっと魅力的なものにできる。ときには、考え方を変えるだけでいいこともある。たとえば、私たちはよく、その日にしなければいけないことを並べたてる。出勤のために早く起きなければいけない。仕事でセールスの電話をしなければいけない。家族の夕食を作らなければいけない。さあ、ここで、言葉をひとつだけ替えてみよう。「~しなければいけない」ではない。「~してもいい」だ。(ジェームズ・クリアー)


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「~してもいい」を口癖にして、自分の習慣を変えよう!

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣書評を続けます。自分の習慣を変えたいのなら、ポジティブな経験と結びつけ、行動するモチベーションを高めるようにしましょう。そのために、自分の言葉を変えてみるのです。「~しなければいけない」をやめ、「~してもいい」を習慣にするのです。
■出勤のために早く起きてもいい。
■仕事でセールスの電話をかけてもいい。
■学びを深めるために、本を読んでもいい。
■健康のために、運動をしてもいい。
このように言葉を一言変えるだけで、自分の見方が変わります。本来すべき行動を重荷ではなく、機会だと思えるようになります。

大事なのは、どちらの現実も本当だということだ。それをしなければいけないし、それをしてもいい。どちらにせよ、選んだ考え方が証拠となって表れるだろう。

著者は、車椅子で暮らしている男性の話を例に出します。車椅子に縛られているのはつらいですか?と訊かれたとき、彼は車椅子の素晴らしさをこう語りました。「車椅子のおかげで解放されているんだ。もし車椅子がなかったら、ベッドに寝たきりで、家から出ることもできなかっただろうね」

習慣をマイナス面よりプラス面を強調してとらえなおすことで、習慣を魅力的なものに変えられます。
●運動
自分に「朝、ランニングにいかなきゃ」と言いきかせるのではなく、「さあ、忍耐力をつけて足を速くする時間だ」と言うようにしましょう。
●お金
貯金はたいてい犠牲を伴います。しかし、ある簡単な事実を認めれば、貯金を制約ではなく、 自由と結びつけることができます。今持っている資金より少ないお金で生活すれば、将来の資金が増えるということを意識すれば、貯金ができるようになります。今月貯めたお金は、来月の購買力を増やしてくれるのです。
●瞑想
雑念は、呼吸へと意識を戻す練習のチャンスだと考えれば、イライラを喜びに変えることができます。
●本番前の緊張
多くの人が、大きな発表や大事な試合のまえには不安を感じます。緊張や不安をポジティブに捉えると、なめらかに優雅な反応ができます。「ああ、緊張するな」という状態を、「ああ、ワクワクするなあ。集中できるようにアドレナリンが出てるんだ」というように、捉えなおすことで、習慣が変わり、結果をよくできます。

 

モチベーションを高める儀式を作ろう!

さらにもう一歩進みたいなら、「モチベーションを高める儀式」を作ってもいい。モチベーションが少し欲しいとき、習慣と楽しいことを結びつけるだけで、いつでもそのきっかけを使うことができる。

ピッツバーグ出身のボクサーで作家のエド・ラティモアは、ヘッドホンの力を活用しました。はじめはヘッドホンをつけて好きな曲をかけ、仕事に集中していました。それを繰りかえすうちに、ヘッドホンをつけることが、集中力の高まりと自動的に結びつくきっかけになったのです。「書いているときに、ヘッドホンをつけるだけで集中力が高まる。音楽をかける必要さえない」。彼は気づかないまま自分に条件づけをしたていたのです。

習慣を変えるために、まず、本当に幸せな気分にしてくれるものを見つけましょう。猫をなでるとか、バブルバスに入るなどを選びます。そして、その好きなことをするまえに毎回行う短いルーティンを考えるのです。深呼吸を3回して微笑むと決めたら、深呼吸を3回→微笑む→猫をなでる。これを繰りかえします。ついには、この深呼吸して微笑むというルーティンが、いい気分と結びつくようになり、幸せな気分を意味するきっかけとなります。いったん出来上がると、気分を変えたいときにいつでも引き出すことができます。

仕事でストレスを感じたら、深呼吸を3回して微笑みましょう。人生について悲しんでいる?深呼吸を3回して微笑みましょう。習慣が身についたら、もともとの状況とあまり関係なくても、きっかけが欲求を促してくれます。

自分をよくするためのきっかけを(モチベーションを高める儀式)作ることで、あっと言う間に立ち直れるようになります。私は嫌なことがあると微笑み、大丈夫と唱え、自分の体に感謝するようにしています。この習慣によって、すぐに幸せな気持ちを取り戻せるようになりました。

まとめ

自分の悪い習慣を見直したないなら、その習慣に結びついていることを見直せばよいのです。自分を幸せにするルーティンをつくることで、自分の行動を変えられます。自分が幸せになるきっかけを習慣にすることで、嫌な状況からすぐに立ち直れるようになります。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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